自動車に乗って体験するVRゲームの開発が発表車両の位置やナビデータをVR体験に反映

「Until You Fall」や「I Expect You To Die」などを手掛けるSchell Gamesが、自動車に乗って体験するVRゲームの開発を進めていることが明らかになりました。

自動車向けVRゲームの名称は「Cloudbreaker」。今週（11月第2週）、アメリカ・カリフォルニア州で行われたXRイベント「AWE」で披露されました。「Cloudbreaker」は、車両向けVRコンテンツ制作で知られるドイツのholorideのシステムで動作します。自動車から位置やナビゲーションデータを受け取り、それをVR体験に反映します。

「Cloudbreaker」では、プレイヤーは3人称視点形式で、“オートマタ”と呼ばれる敵と戦います。ダンジョンを進み、可能な限り戦うことがゲームの目的となっています。進行に伴い、難易度は上昇。進行方向の道路は、画面に白い線として表示されます。

本作はholorideの「Elastic SDK」で制作されました。「Cloudbreaker」は2022年内にリリースされる予定。現時点ではOculus Questといった一般的なVRヘッドセット向けの配信が行われるのかは明らかになっていません。

Schell Gamesは2002年に創業された企業。同社の代表作「I Expect You To Die」は、テレキネシスなどを用いて車内や怪しい洋館の一室からの脱出を目指すVRパズルゲーム。2020年6月には、収益が、200万ドル（約2億円）を突破したことを発表されています。続編の「I Expect You To Die 2」も販売されており、こちらはリリースから約1週間で100万ドル（約1億1,000万円）以上の収益を達成しています。