株式会社ハローが、VTuberの“気配に触れる”聴覚体験のためのクラウドファンディング企画を発表しました。プランによって、VTuber響木アオさんの気配をリアルに感じ取ることができるようになるそうです。
この企画は、VTuberの気配を実際に感じ取れるようになるほどのリアルな音響体験を提供するために、専門家と共同で立ち上げられたもの。人間の身体的特徴による音の変化を反映し、ヘッドホンで立体的な音を再現するための”HRTF(頭部伝達関数)”という音響特性を、従来よりも遥かにコンパクトに、短時間で、非常に高精度に行うそうです。
これにより従来は、個人によって空間の感じ方や音色の再現に差が生まれ、本来の空間感や質感の再現に限界があったという問題を解消。さらに独自開発のマイクアレイによる空間音響録音を用い、従来のバイノーラル録音では実現できなかった音場の個人最適化を実現しているとのこと。
実際に、聴覚テストを体験した響木アオさんは「アオのまわりを人が歩いたりして録ったあとにきかせてもらったんだけど、さっき起こってた事がもう一回起こったみたいで一瞬脳がおかしくなったかと思った(中略)絶対楽しい企画になると思う!」とコメントしています。
今回のクラウドファンディングでは技術のクオリティを二つのプランに分けて実施。「リアルデートプラン」では、実際に専用スピーカーで計測した上で、響木アオさんの“気配”を体験。「バーチャルデートプラン」では簡易計測でシチュエーションボイスを楽しめるとのこと。クラウドファンディングの詳細は下記をご確認ください。https://camp-fire.jp/projects/view/400726
響木アオさんは過去にも、VTuberと実際に手をつないだような感覚を体験できるプロジェクトに参加しており、大阪大学の協力で実現に成功しています。今回の企画で、VTuberと現実の人間の距離はますます近づくようになるかもしれません。
(参考)プレスリリース