自分でカスタマイズした3Dのアバターをバーチャル空間に置いて、一緒に作業をする“作業集中”アプリ「gogh: Focus with Your Avatar(以下、gogh)」。個性的な機能が反響を呼び、スマホ版が全世界で200万ダウンロード、PC版も20万本販売されました。
現在Steam版が精力的にアップデートを重ねており、「マルチプレイヤー機能」など、より作業を捗らせる機能が充実しています。今回は進化したUpdate 2.4.0までの機能や、実際goghを使ってみての所感を紹介します。
goghのこれまでの機能のおさらい
goghはユーザーが作業に集中することを目的としたアプリで、アバターとルームを作成し、音楽や環境音を聴きつつ、タイマーやTo-Doリストなどで自分の作業を管理することができます。
アバターは個性的かつおしゃれなデザインで、服やアクセサリーも豊富に用意されています。また、アバターは一人だけでなく複数作成でき、気分によって切り替えも可能です。
アバター作成後は作業部屋となるルーム作りへと移行します。手軽にプリセットから部屋を選べるのが特徴で、海の見えるクリエイティブ作業部屋から庭に松が植えてある和室まで、様々なルームが用意されています。さらにこだわりたい方は、1からルームにインテリアを整えていくのも可能です。ちなみに、フォトなどのインテリアは、自分の持っている画像に差し替えもできます。
作業を補助するツールとして、「カウントアップタイマー」「カウントダウンタイマー」「ポモドーロタイマー」が実装されています。このうちのポモドーロタイマーとは、25分の作業と5分の休憩を繰り返して作業する“ポモドーロ・テクニック”用のタイマーのことです。他にも「To-Do」「日課」「日記」の機能が用意されています。
音楽再生機能では、アンビエントなBGMと環境音をそれぞれ選曲できます。BGMはUpdate 2.4.0の時点で15枚のアルバムを用意。環境音は窓の外の風景と連動しており、雨模様に合わせて雨音を聞きながらの作業も可能です。
さらにペット「クロダ42」の育成要素も。クロダ42はユーザーの作業スタイルに応じてさまざまな姿に変化します。9日間で世代交代するので、長く本アプリを利用していれば、前回とは全く別の姿になるかもしれません。餌やりなどの要素はなく、作業が中断されないので安心です。
ちなみにDLCでは、クロダ42の成長を止める機能や、成長先がランダムになる機能も用意されています。
どこかの誰かと一緒に作業できるマルチプレイヤー機能
PC版goghでは、2.0.0のアップデート後から待望の「マルチプレイヤー機能」が追加されました。これは公開されているルームに入室し、他のユーザーと一緒に作業する機能です。
一緒に作業すると言っても、本作のマルチ機能では他のユーザーとコミュニケーションはかなり薄め。テキスト・ボイスチャットはなく、コミュニケーションを取れる要素はエモートのみで、エモート自体も集中モードを起動すれば通知されることすらありません。あくまでも本アプリは作業に集中するためのもので、それらを阻害しないために配慮されています。
またマルチルーム内では、自分が「やること」を入力できます。これは自分のタスクをアバターの頭上に表示するだけの機能ですが、人前で「これをする」という宣言になるので、作業に集中する後押しになってくれました。
その他、2.1.0でローカルPCに保存している音楽ファイルをプレイリスト化する「ローカル音楽プレイリスト」、2.2.0で配信不可プレイリストを自動ブロックする「配信者モード」が追加されました。
goghの真価を発揮するために必要なもの
ここからは、実際にgoghを利用しながら作業を進めてみた感想です。デスクトップのモニターにgoghを起動させ、ポモドーロタイマーを使いながら、試しに趣味の模型製作の手作業を進めてみます。筆者の場合、普段は長く作業しすぎて、後半には集中を切らす傾向にありましたが、goghを利用しながらだとかなり作業が捗りました。
もちろんポモドーロテクニックによる効果も大きいですが、想像以上に良いと感じたのは、自分の作ったアバター&バーチャル空間で作業ができるということです。目の前にあるだけで不思議と精神的に落ち着きますし、アバターと一緒に作業している感覚もありました。作業中には画面を見続けることはほとんどありませんでしたが、まるでその空間で作業をしているような心地よさが感じられました。
また、マルチプレイヤー機能も良い意味で緊張感を与えてくれます。初見では、作業集中アプリにマルチプレイ機能がなぜあるのか疑問に思っていましたが、同じ空間で誰かが作業しているという感覚があるだけで、不思議と自分もやらなきゃと思わされました。同時に、作業の孤独感を埋めてくれる側面もあり、入室に挨拶エモートを返し合うだけでもオンラインに参加する意義を感じられます。
ただし、1画面のPCディスプレイで作業するときにgoghを使ったときには、作業スペースが圧迫されてしまう問題が起こりました。試しにこの原稿を書く際にgoghをウィンドウモードで起動しましたが、集中したい視界に置かれたことで気が散り、むしろ集中を阻害してしまいました。もちろんウィンドウを最小にして、音を聞くだけにすればこの問題は起きませんが、これなら他のポモドーロアプリと大きな差はありません(十分便利ではありますが)。この場合、手元で起動できるスマホ版goghを利用するのもありでしょう。
もしPC作業でgoghを本格的に利用したいのであれば、サブディスプレイがあったほうが良いように感じました。自分の作業スペースも確保しつつ、goghをそばに配置できますし、一緒に作業していく感覚も残るからです。利用の仕方はユーザーの環境によってさまざまですが、ぜひ2枚のモニターを持っている方は試してみてください。
ちなみに、タイマー起動中だとgoghの設定を変えることができません。何か設定を変えたいときに不便さを感じますが、これは下手に作業を中断させないためではないかと思います。
以前からgoghのことは気になっていましたが、触ってみるとかなり好感触で、これからのユーザーの広がりに期待せずにはいられません。開発側もアップデートに積極的なため、良い作業環境を求めている人は試してみてはいかがでしょうか?
PC版「gogh: Focus with Your Avatar」の販売先はこちら。
Steam:
https://store.steampowered.com/app/3213850/gogh_Focus_with_Your_Avatar/












