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ガジェット 2025.03.26

農業ゲーム「Farming Simulator」に配信者たちが熱中する理由 専用コントローラーが没入感を大きく向上

ストリーマーやVTuberの間で急速に広まりつつある「Farming Simulator(ファーミングシミュレーター)」。伝統ある農業ゲームとして手堅い支持を受けていたゲームですが、より操作に没頭するためのデバイスなどが用意されており、プレイヤーたちが本気になって農業する姿を見せています。


k4senさんのYouTubeより)

ファーミングシミュレーターは、スイスのGIANTS Softwareが手掛ける農業シミュレーションで、大型機械を操りながら農園を運営していく内容です。井関農機やクボタといった実在するメーカーの農業機械(農機)が登場するなど、本格的な農業体験ができることでも知られています。最新作「Farming Simulator 25」では、新たに東アジアエリアも登場しました。

本作が話題になったきっかけのひとつが、Twichストリーマーのおぼさんがk4senさんや鈴木ノリアキさんたちにファーミングシミュレーターを勧めたこと。農業ゲームに競技シーン「Farming Simulator League」があることを知って釘付けとなり、VTuberの一ノ瀬うるはさんやとおこさんたちを巻き込んで、農業に没頭する姿を見せました。また、にじさんじ、ホロライブでもFarming Simulatorで遊ぶ人たちが増えています。


HORI 公式サイトより)

なぜ、ここまで配信者たちが夢中になっているのか。その理由のひとつに、一般的なゲームではあまり見られない独自の操作機器が使用されていることがあります。k4senさんは、ゲーム大会の賞金を注ぎ込んで6万円近くもするファーミングシミュレーター用コントローラー「HORI ファーミングコントローラー for Windows PC」を購入。このコントローラーのメーカーはホリパッドなどで知られるHORIで、GIANTS Softwareと共同開発しています。


k4senさんのYouTubeより)

直径約34cmのステアリングを始め、金属ペダル、16ボタンが配置された多機能レバー、合計76個の操作ボタンなど、ゲームのあらゆる場面に対応できる超本格仕様。一方で、キーバインドをしなくてもそのままゲームを始められます。主観視点の操作では実在するメーカーの農機を元にしていることも相まって、まるで本当に運転しているような操作感を感じられます。k4senさんは、慣れないながらもリアルな運転体験に興奮を覚えたようです。


おぼさんのYouTubeより)

さらにおぼさんも、このゲームを操作するヘッドトラッカーを披露。帽子に着け、反射板と受信機で認識して操作に反映できるもので、ゲーム中のカメラ移動を自然にできるようになります。利用しているデバイスは「TrackIR 5」です。実際にプレイしてみると、配信者の視点とゲーム内の視点が一致し、農機の運転中にミラーを覗くといった動作まで自然とこなせるようです(※本デバイスは全国のPC専門店などで販売されていますが、ネットでは公式代理店の販売価格以上で売られていることもあるので注意。公式販売情報はこちら)。

このように機器を活用したことによる没入感と、配信者同士の活発なコミュニケーションが複合的に組み合わさった結果、現在の長期的な流行に繋がっているようです。一見、ゲーマーたちの遊ぶイメージは薄い農業ゲームですが、農業に没頭するための遊び方が充実しており、今後も熱中する人が続出することになるかもしれません。

なお、本シリーズはVR版「Farming Simulator VR」も発売されています。操作はコントローラーを直接振ったり、農具をつかんだりといったVRに最適化された現実味あふれるものへと刷新。「Power Wash Simulator」を思わせる高圧洗浄機を用いての汚れの除去もあるなど、農業の世界を心ゆくまで楽しめる内容となっています。

Farming Simulator 25(Steam)の販売先はこちら。
https://store.steampowered.com/app/2300320/Farming_Simulator_25/?l=japanese

Farming Simulator VRの販売先はこちら。
https://www.meta.com/ja-jp/experiences/farming-simulator-vr/6951948781556245/

(参考)Farming Simulator 公式サイトHORI 公式サイト、YouTube


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