フィンランド発のAR技術企業Distance Technologiesは2026年5月20日、軍用ヘルメットメーカーのGalvionとの協業を発表しました。Distance Technologiesが開発するグラスレスAR(眼鏡不要で映像を重畳表示する技術)とAIビジョンシステム「Acuity OS」を、Galvionのヘルメットシステムに統合することを目指します。
Galvionは米国・カナダ・英国・ポーランドに拠点を持ち、軍・戦術部隊向けのヘルメットや電力・データ管理システムの開発を手がける企業です。Distance Technologiesはヘルシンキを拠点とし、防衛・自動車・航空宇宙分野向けにコンピュテーショナルオプティクスとAIビジョンシステムを開発しています。
両社は協業を通じ、兵士が装備するヘルメット上で高度な戦術情報を視覚的に表示するシステムの開発を進めます。Distance Technologiesのコンピュテーショナルオプティクス(計算処理によって映像を生成・補正する光学技術)により、熱画像や3D情報を含む複合データをヘルメット越しにリアルタイムで表示できるとしています。
統合システムは耐久性・使いやすさ・現場適応性を重視して設計されます。市場向け製品の提供は、試験・評価・検証のプロセスを経て2027年を予定しています。
Galvionの創業者兼エグゼクティブ・チェアマン、ジョナサン・ブランシェイ氏は「Distanceのビジュアルインテリジェンスを組み合わせることで、戦闘員の状況認識能力の限界を押し広げる機会を得た」とコメントしています。Distance TechnologiesのCEO兼共同創業者、ウルホ・コントリ氏は「Galvionとの協業により、実証済みのヘッドプラットフォームへ初めてコンピュテーショナルオプティクスとAcuity OSを統合できる」と述べています。
