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イベント情報 2015.10.24

【会場マップ付き体験レポ】DCEXPO2015、VRコンテンツ見どころ紹介

2015年10月22日 (木) 〜 25日 (日)、日本科学未来館でデジタルコンテンツEXPOが開催されています。 Oculus RiftなどHMDを用いたコンテンツが多数展示されているので体験してきました。 会場内でVRが関係あるブースのマップはこちらです(拡大表示可)。 image12 今回の記事では、地図で示しているブースの中でも、特に興味深かったブースをご紹介します。

C08 Ocufes in DCEXPO

VR開発者団体Ocufesの展示は10月22日から25日まで展示内容が日替わりです。 筆者が訪れた22日は高橋健滋氏の「The 暖炉〜NetWork〜」積木製作 「恐竜戯画」(簡易式HMD対応)、「Farnsworth House」(GearVR対応)、「Farnsworth House Coaster」(Oculus Rift対応)

「The 暖炉〜NetWork〜」は暖炉のある小屋にアバターの状態で複数人がくつろげるコンテンツです。筆者が体験したときは3つあるPCの内1つ調子が悪く、2人しか小屋の中に入れませんでした。マウスの左クリックで進む、ホイールで上下の移動と簡単操作です。屋根の上も暖炉の中にも入れます。移動はゆっくりなので酔いはありません。自分以外のアバターが動いているとコミュニケーションを取りたくなりますが(あえて)ボイスチャットはできないので、できることは頭をかしげたり頷くくらいです。たったこれだけの動きでも相手がじーっと見てくれれば嬉しいし、中身が居ると思っていたら動かないので既にOculusを外していることがわかると寂しくなります。 VR内で誰かにで会うという気分を感じられます。

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「Farnsworth House」は美麗なCGで作られた建物の外観から中をツアーのように自動で動きながら見学できるコンテンツです。光の映り込み等、物質の質感が感じられる作りこみに仕上がっていました。そして、「Farnsworth House Coaster」は「Farnsworth House」内に配置されたコースでジェットコースターに乗る絶叫系のコンテンツです。こちらは椅子の背もたれに映像に連動して振動するクッションを置いているのでカタカタ登るときも滑るときも振動があり、酔いにくい上、実際に乗ってる臨場感が増します(普通のVRののジェットコースターだと酔いやすい)。ぐるっと縦方向に1回転を体験しても酔わないジェットコースターでした。

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T15 株式会社FOVE「FOVE」

視線追跡型VRHMDの「FOVE」を体験できます。

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視線追跡のシューティングゲームのデモは頭を動かさなくても目の動きでレーザーを撃って敵を破壊できます。

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また自分が注視している部分だけピントがあうデモでは、視線を動かしてからピントが合うまで一瞬遅く、じんわり合ってくる感じがしましたが、これは展示用のためわかりやすくしており、実際はもっと速く見えるようになるとのこと。写真の緑の部分が、ピントが合ってはっきりと見える領域です。 手前のキャラクターを見ると奥はぼやけ、逆に奥に目をやると奥の廊下や壁の継ぎ目の線がはっきり見えます。目の前のキャラクターがぼやけるというのは、これまで数々のVRのコンテンツを経験してきた筆者も初めての体験で、空間の奥行きや空気感を意識しました。

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この「フォービエイディッド・レンダリング」は、グラフィックスを表示する際のPCへの負荷を減らすことにも貢献する画期的な機能です。 また、FOVEは、まだOculus Riftなどのように、体験者の位置を認識するポジショントラッキングが実装されてないのが残念ですが、映像はとても綺麗でした。

DVERSE Inc. 「幻想と仮想の融合 Stimulation VR」

株式会社DVERSEのブースは、諸事情によりコンテンツ展示が一部変更となりました。ブースでは、同社が提供するBtoCのサービス「ディヴァースビジネスソリューション」フレームシンセシス「VRパフォーマンス」が体験できます。 ディヴァースビジネスソリューションは、全世界で3000万人が利用する3Dモデリング/デザインソフト「SketchUp」で作った建物を使い、Unityが使えない人でもVRコンテンツを作れるソフトです。 Oculus Riftを被ったま、メニューのボタンをを選ぶだけで天候が晴れから曇り、大雨、強風に。太陽の位置は地域と時間を選ぶだけです。選択肢を決定するだけで朝が夜になり、星空や雨が降るのを眺めることができます。メジャーもあり距離も測れます。

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フレームシンセシスの『VRパフォーマンス』はOculusを被るとオールの柄が短くなったような板に持手がついたものを手渡されます。VR空間は3DCGで作られた中世のお城の中庭のような場所です。持っている板の上にはサイコロやジェンガが出現し、体験者はパフォーマー謳歌の妨害に負けないで落とさないようにするというもの。 妨害工作は魔法の炎、物理的に杖で突っついてくる、強風が吹いてくるの3つですが、サイコロもジェンガも重く、落として自分に当たると現実でもバラバラ体に当たります、強風はVR空間内の木々が揺れるだけでなく自分の顔にも風があたります。 仕掛けは、現実世界でも謳歌さんが手で押さえたり団扇であおいだり、ジェンガを投げているというものですが、VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)つけていると触感、音、重さが加わり、実際にそこにある感覚がするため、VRと現実が連動していて面白いです。トークも巧みでパフォーマンスも非常に楽しめました。 勝ち負けがあるものではなく、HMDを被っている体験者も周りで見ている人も同時にVRと現実の融合を楽しむことを目的としたコンテンツです。

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C15 九州大学芸術工学研究院 没入型聴覚ディスプレイシステム「音響樽」

今年の7月1日〜3日に開催されていた第1回先端コンテンツ展でも展示されていた音響樽がDCEXPOにも出展。今回はデモの内容が少し変わりました。

音響樽は樽状の小部屋の中に取り付けられた96個のスピーカーから音が出ることにより、樽の中にいるとその音を録音した場所に居るかのような感覚になる「聴覚のVR」を実現する装置です。

今回のデモは能楽堂や飛行機の離陸、駅のホーム、ピアノやドラムスなどを使ったインストルメンタル・ミュージックです。

体験してみると、従来のスピーカーとまるで違うと感じられるもので、見ていなくても飛行機は頭上を飛び、電車は目の前を通過していくのが分かります。

3Dヘッドホンも空間を感じることに優れていますが、音響樽との違いは、ヘッドホンが耳についてないので、体全体で音を感じることです。存在や動きを耳だけでなく皮膚で感じるところです。

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音だけでもそこにいる臨場感、HMDと組み合わせて例えばホラーコンテンツなどが作られたら恐ろしいことになりそうです。

F03 株式会社meleap/超人スポーツ協会「HADO」

株式会社meleap超人スポーツ協会は「HADO」スマートフォンを取り付けるタイプのHMDを被り、手首や手の動きや位置を感知できる腕輪Myoを右腕につけたら準備完了です。 動きは、右手をぎゅっと握ると視界の下に赤い色のゲージが溜まり、右手を開いて突き出すとファイアーボールが出ます。もう一つ右手を上に向けると黄色のゲージが溜まり、下に向け振り下ろすとバリアをはれます。この2つを使って相手の花びらを全て壊せば勝ち、反対に自分のを壊されれば負けです。HMDを被ると顔のまわりに隙間がかなりあるので真横や真下は現実が見えていますが、正面はスマートフォンのカメラを覗いてるのと同じで今の映像にCGで描かれたゲージや半透明の花びら、バリア、ファイアーボールが見えます。 実際の試合はお互いに離れたところから手を突き出したり、振り下ろしたりと、傍から見ると何をしてるか全くわかりません。観客は、コートの上に大きなスクリーンがあり、そこには選手とCGのファイアーボールやバリアが加わった映像を見て、盛り上がるといった仕組みになっていました。

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2対2のチーム戦です。 コート内を動きながらファイアーボールを出したり、バリアに隠れて相手の攻撃を避けた り全身運動です。こちらがファイアーボールを撃っても、相手チームの方がうまくバリアに隠れて防がれるので負けてしましました。 完全に視界を覆い別の世界に行くVRとは違うので没入感が薄く楽しくないかもしれない、と体験前は思っていたのですが、楽しかったです。もっと練習してうまくなりたいと思えるという意味では、確かに新しいスポーツです。自分の身体能力と運動能力だけが勝負に関わる今までのスポーツと違います。スポーツが苦手と感じている、ゲームや漫画、アニメが大好きな人にこそぜひ体験してもらいたいですね。


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