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VTuberたちが生み出した“熱狂と一体感” 「ニコニコ超パーティー2018」参戦レポ

2018年11月3日、さいたまスーパーアリーナにて音楽ライブイベントニコニコ超パーティー2018が開催されました。本イベントには多数のVTuber(バーチャルYouTuber)が出演しており、アズマリム、田中ヒメ、鈴木ヒナ、ときのそら、ばあちゃる、富士葵、ミライアカリ、バーチャルのじゃロリ狐娘元YouTuberおじさん(ねこます)、月ノ美兎、電脳少女シロ、そしてキズナアイの姿もありました。

本記事では、VTuberらの出演したステージ「SMILE」「CHAOS」の模様をレポートします。

繋がりを意識したバトンパスに観客もニヤリ

まずVTuberのコーナーになると、会場の大きさに驚きつつ、ばあちゃると田中ヒメ&鈴木ヒナが登場。「せっかくだからコール&レスポンスをしたい」と、お願いする鈴木ヒナ。「会場、盛り上がってるかい!?」と煽り、「アリーナ?」「スタンド席?」「ニコニコのみんなー?」と順番に観客を盛り立てていきます。コール&レスポンスを通して、田中ヒメ&鈴木ヒナが満足したところで、ばあちゃるが「Vライブスタート!」と合図。それとともにカウントダウンが始まり、ゼロになると再び田中ヒメ&鈴木ヒナが「はおー! ヒメヒナです!」の声ととともに登場します。

最初の一曲目はVTuberr界隈でもすっかり定番になってきた「ロキ」。今日の田中ヒメ&鈴木ヒナはときおり盆踊りのような振り付けを見せ、いつものおちゃめな姿で会場を沸き立たせました。

次は田中ヒメ&鈴木ヒナがバトンタッチする相手をせーので呼び込み、アズマリムが「おつおつおー! 先輩たち、アズリムだよー!」と、お決まりのセリフとともに姿を見せます。動画でも披露した「ダンスロボットダンス」で会場を熱狂させるアズマリム。ステージを右へ左へ動き回ったり、サビでは手を上下に振って得意な踊りに全力です。

曲を終えると、アズマリムは「素敵なイントロが流れてきた」と語り、そこへときのそらが駆けつけます。現れたときのそらは「オツキミリサイタル」をしっとりと歌い上げ、会場もペンライトを青にして応えました。

「次はこの方です!」と、ときのそらから富士葵へバトンパス。富士葵が「ゴーストルール」を力強く熱唱し、会場をヒートアップさせます。田中ヒメ&鈴木ヒナ→アズマリム→ときのそら→富士葵という流れは、これまでのコラボや共演経験を知っている人ならニヤリとしたはず。

富士葵が「セクシーお姉さんが登場だぁ!」と言うと、「ECHO」のイントロをバックにミライアカリが登場します。「ECHO」はミライアカリが初めて「歌ってみた」ジャンルとして投稿した曲。投稿当初も普段の下ネタ全開の姿からは想像できないような歌声に驚きの声が上がっていましたが、やはりアリーナで聞く彼女の声は圧巻です。

余韻を残しつつも、「みなさん、ありがとうございましたー! またあとでねー!」と言いながら姿を消し、VTuberコーナーの前半戦は終了しました。

大人数コラボやキズナアイの新曲披露で盛り上がる!

そして「CHAOS」のステージがスタート。そのトップバッターを務めるのはにじさんじの月ノ美兎です。ファンが制作した「Moon!!」を歌い、「私、まるでバーチャルアイドルですよ?」と語ります。「月に見とれた兎はもっと高く飛べるの」の歌詞でジャンプする姿は、バーチャルアイドルそのもの。月ノ美兎の代名詞である“清楚()”からカッコが取れる日もそう遠くないのかもしれません。

続く、バーチャルのじゃロリ狐娘元YouTuberおじさんもといねこます氏は、「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさんのうた」で、まさにカオスの枠にふさわしい空気を漂わせます。なんとも言えぬ、個性豊かなVTuberの魅力が凝縮した一幕となっていました。

また、アズマリム、田中ヒメ、鈴木ヒナ、ときのそら、ばあちゃる、富士葵、ミライアカリら前半組による「shake it!」は、バーチャルYouTuberを追ってきた者なら見たかった景色そのもの。みんながワイワイしながら仲良く歌う姿は桃源郷とでも言いましょうか。

次のVTuberの呼び込みとなると、歌の最中は盛り上げ役として裏方に徹していた、ばあちゃるが声を荒げながらに電脳少女シロの名前を呼びます。ばあちゃるがいてこそのシロ、そんなことを感じた瞬間でした。

さて、みんなからの合図で呼ばれたシロは「千本桜」を、これまでに見せたことのないほどの妖艶な歌声、そして2番からはいつものシロの声で歌い分け、観客を魅了します生誕祭以外では、歌を披露することはあまりありませんでしたが、シロの本気がこの「ニコニコ超パーティー2018」の場でいかんなく発揮されていました。

ラストのあの子を呼ぶ際には、みんなで声を合わせてせーので呼びます。「アイちゃーん!」と息を合わせて叫び、会場も一面ピンク色に。シロが歌った「千本桜」は、キズナアイが「超音楽祭」で最後に歌った曲。やはりなにかと“繋がり”を意識させるような演出をしてきます。

キズナアイが、まず披露してくれたのは「Hello,Morning」。キズナアイが手を大きく振ると、会場もそれに応えてウェーブ。バーチャルYouTuberのトップとして走る彼女の姿からは後光が指して見えるほど。

1曲終えると、「盛り上がってるかい? すごいね、声と圧がすごい!」と驚き、
「もう一回、声を聴かせて?」と言うと、観客も大声で彼女の名前を呼びます。最後の曲として選ばれたのは、まだ配信して間もない「future base」でした。思わぬサプライズに、曲を宣言したときには会場も大盛り上がり。その後は聞き入るように、キズナアイの作り上げる世界観に引き込まれていきます。

ラストは「ありがとうー! キズナアイでした!」と締め、VTuberコーナーは大盛況のもと幕を閉じました。

今後、バーチャルYouTuberは一般層へ根付くのか?

今回の「ニコニコ超パーティー2018」はVTuber以外の出演者もいたものの、およそ1万人を動員した大きなイベントとなりました。そこで見えた景色として、エンタメの1つとしての「バーチャルYouTuber」が知名度的にも根付いてきたということが挙げられます。

観客の様子や服装(ファングッズなど)から見るに、VTuberの面々のパフォーマンスや楽曲のために来ていた人もいましたが、もちろんそれ以外の出演者や楽曲を楽しみにしてきた人も多数います。そんななか、キズナアイを呼び込む際には会場一面がピンク色に染まり、「キズナアイのイメージカラーはピンク」ということを知っている人が会場の大多数を占めていたことがうかがえました(もちろん、「歌ってみた」や「踊ってみた」などのニコニコ動画文化をVTuberが受け継いでいる側面もあるので、認識している人が多いのも理由の1つではあるのですが)。

それでも10代~40代以上の幅広い年代がいたあの会場で、間違いなく熱狂と一体感を生み出していたことについては、着々とVTuberが認知され、浸透してきていることが感じられたイベントであったと言えるでしょう。一般層への知名度は決して高いとは言えませんが、ここ最近ではミライアカリがNHKのeスポーツ番組にメインリポーターとして抜擢されたり、富士葵がテレビ東京の番組でメインMCを務めたり、テレビ等の他媒体でもVTuberを見かける機会が増えてきました。

今後、同様にテレビや他のメディアに飛び立つVTuberが増えることで、世間からより広く・深く認識される日が、そう遠くない未来にやってくるのかもしれません。




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