2月12日(金)~2月21日(日)に開催された日本発のVRの国際映画祭「Beyond the Frame Festival 2021」にて、グランプリ作品が発表されました。
「Beyond the Frame Festival」では、作品上映や関連イベントが全てオンラインで実施。ショーケース方式でのコンペティションが行われました。
グランプリ作品は「HOME」と「Replacements/諸行無常」の2作。「HOME」はある夏の午後、親戚一同が祖母の家に集まり、彼女とのひと時を過ごす家族の物語です。
「Replacements/諸行無常」は、インドネシアの首都ジャカルタのとある路地で暮らす、
ジャワ人の家庭を描いたアニメーション作品です。
最も優れたストーリーを持つ作品に与えられる「VR Story Award」は、1935年に広島からカナダに渡った沖田米三氏が、戦争や強制収容所での体験を乗り越えて生きていく姿を描いた「The Book of Distance」が受賞。沖田米三氏の孫が監督として制作しています。
VRの特性を活かしながら最も優れた体験を提供する作品に与えられる「VR experience Award」は、母の胎内で紡がれる親子の物語をアニメーションで表現した「MOWB」が受賞しました。
審査員を務めた園子温氏は「VRの可能性を感じさせてくれた」、大宮エリー氏は「映画では得られない感動、VRだからこそ、心の奥まで染みこむ不思議な体験をさせてくれた」、福田淳氏は「VR 映画祭というと、アニメばかりになると思っていたら、実写が思いのほか多くて、新しい映像体験になったと思う」と総評しました。
(参考)プレスリリース