ディズニー史上2つ目となるVR作品「A Kite’s Tale」の詳細が明らかになりました。本作の監督は「アナと雪の女王」や「シュガーラッシュ」の制作に携わったブルース・ライト氏。本作ではふたりの“カイト(凧)”の友情を描きます。
テーマは「友情」。ふたりの“カイト”の物語
「A Kite’s Tale」は、ディズニーによる手描きのVRショートフィルム。スタジオ内コンペから誕生したこの作品は、古典的な手描きのアニメーションとVRの最新技術を組み合わせて作られています。
ストーリーは友情をテーマにしており、空での生活に容赦なく訪れる危険を乗り越えるため、ふたりのカイトが協力し、苦難を乗り越えてゆきます。遊びたがりのしっぽを持つ子犬のカイトと堂々としたドラゴンのカイトは、衝突し、もつれ、そして最終的にともに生きることを学んでいきます。
SIGGRAPH 2019でプレミア上映
ディズニーはコンピューターグラフィックスの学会SIGGRAPH 2018において、初のVR作品「Cycles」をお披露目しました。2019年8月に開催されるSIGGRAPH 2019では、本作「A Kite’s Tale」を公開予定です。
監督を務めるブルース・ライト氏は、「VRは私たちを物語の中の新しい世界に導き、これまでにない方法で観客の心に触れる力を持っています。このメディアの未来を形作っているイノベーターやアーティストのために、私たちの映画を上映することができて光栄です。」とコメントしました。
またSIGGRAPHにおけるVR作品の展示コーナー「VRシアター」ディレクターのマックスウェル・プランク氏は、「私達はこの力強く新しいメディアの最先端にいます。このディズニーの2つ目となるVRショートフィルムを観客たちが体験するのを待ちきれません。伝統的なコンピュータグラフィックスで成功を収めたスタジオやアーティストが、ストーリーテリングを次の段階へ進化させていくところを見るのはとてもわくわくします」と述べました。
「A Kite’s Tale」はSIGGRAPH 2019のVRシアターで7月28日から8月1日まで上映されます。
(参考記事)VRScout