2026年3月23日、VTuberの星街すいせいさんの個人事務所”Studio STELLAR”設立について、東京・渋谷のDOMMUNEにてメディア説明会が開催されました。
現場には、星街さん本人が登壇。MCの藤井貴彦さんとのトークセッション形式で、発表の背景や今後の展望、ファンや報道関係者からの質問に答えました。
穏やかな色合いの照明で落ち着きのある雰囲気ながらも、星街さんの言動に時折笑いが起きるなど、和やかに進行していきました。
星街すいせいの語る事務所立ち上げの背景
――1夜明けた今の率直なお気持ちを聞かせてください。
「率直に正直に言うと、ほっとしているという感じですね。長い間準備していたものがようやく皆さんにお披露目することができて、無事発表することができたというのが、本当に一番嬉しかったなという、安心したというところでございます。ただ、今回の発表というのは、どんな受け取り方をされるのかというのは、やはり未知なところはありましたので、ライブが終わってから私、一生懸命エゴサをいっぱいしまして。皆さんから頂いてるコメントみたいなものをたくさん読んで、概ねすごい『おめでとう』っていうものをいただけているように思いまして、本当にそれも嬉しかったなと思っております」
――VTuberがメディア向けの説明会を開くというのは珍しい試みです。どういう思いで設けたのでしょうか。
「VTuberが記者会見をするというのはなかなか見ない光景なんじゃないかなと私思っていて、それがまた面白いかなと思っているのと、新しい挑戦を今後していく上で、こういうこともするんだよ、こういうこともあるんだよっていうのを、発表からいち夜明けた今やるのはありだなということで、スタッフさんと相談させていただきました」
――今回のライブは全編アコースティック構成という、これまでにない形式でした。どんな思いで臨みましたか。
「ライブをするかどうかみたいなところまで結構ギリギリに決まったんですけど、今回8周年という節目で大きな重大発表をさせていただくということで、じゃあそれに向けてどういうコンテンツをお出しするのかっていうことを考えた時に、今までの軌跡みたいなものを振り返れるようなライブをするのが、やはり一番いいんじゃないかということで、8年を思い返せるようなエモーショナルな空気を作っていけたんじゃないかなと思っています」
「私自身も実はライブ当日まで後ろに流れる映像がどんなものか知らなくて、流れてるのをリハとかで見て『エモいじゃん!』みたいな。『すごい!これ、みんな泣いちゃうんじゃないか!』とか言いながら見てましたので、是非とも皆さんにも今までのことを思い返しながらライブを見ていただきたいなと思っています」
――「重大発表」という告知について、ネガティブな受け取り方をされる懸念はありませんでしたか。
「これまでの私の発言などで、ファンは重大発表という文字を見て、辞めるのかとか卒業なのかとか引退なのかみたいなことはよぎらないだろうってちょっと信じていたみたいなところはあって。『これからも歌っていくからね』とか『ドームに向けて頑張っていくからね』とか言葉にしてきたので、この重大発表っていう言葉がどういう意味を持つのかワクワクしながら待っていてほしいなとは思っていましたね。その上で前向きなサプライズができたんじゃないかなと私は思っています」
――個人事務所の設立を考え始めたのはいつ頃でしたか。
「いつ何がきっかけでと言われると明確な時期みたいなものは多分ないのかなとは思っていて。漠然とやはり自分の中で『次のステップって何なんだろう』っていうのはあって、武道館っていう大きな目標を叶えることができるってなった時点で『じゃあ、その次の自分の物語ってどうしていくべきなんだろう』っていうのはずっと考えてて。その中でカバーさんとも話し合って、選択肢が目の前にある中で、じゃあこれが1番いい形なんじゃないかなっていうものを選んで事務所設立という選択肢を取らせていただいたというところでした」
――準備を進める中で不安はありましたか。
「正直あって、目の前にいろんな選択肢があったんですけど、他の選択肢の方が良かったんじゃないかとか本当にこれで良かったのかなみたいのはやはり準備していく期間でよぎらなかったわけではないんですけど、そういう不安な時に神頼みなんですよね。おみくじ引いたら大吉だったんですよ。それでこれは信じるしかないなって思って『これはStudio STELLARやってくぞ!』と、そこで覚悟決めれたところはあります」
――Studio STELLARではどのような活動を展開していく予定ですか。
「今後の私の個人の活動、配信ですとか音楽活動、あとはメディア出演、タイアップ、グッズ展開などなど全てStudio STELLARを拠点に行っていこうと思っております。これまでも音楽活動を始めとして本当にいろんなことに挑戦させていただいたんですけれども、もっとダイレクトに自身のアイデアを反映させたりとか、スピーディに形にしていきたいという思いが強くなっていったこともあって、それでこういう形で表現を突き詰めていけたらいいのかなと思っています。なので『VTuber事務所を作るぞ』っていうよりかは、私がやりたいことを実現するためのクリエイティブな組織というか、秘密基地みたいな、そんなような場所にしていけたらなと思っております」
――カバー株式会社、ホロライブプロダクションとの関係はどうなりますか。
「まずカバーの皆様、ホロライブプロダクションのスタッフさんだったり、そこに所属しているタレントたちには本当に感謝していて。私が本当に何者でもなかった頃に拾ってくれて、みんなで一緒に走り抜いてきた仲間だと思っているので、そのホロライブさんとの関係性はこれからも大事にしていきながら途切れさせずやっていきたいなっていう方向性を探っていきました」
「これからもホロライブには名前を残そうと思っていて、ホロライブの星街すいせいとして活動は継続していく予定ですし、メンバーとのコラボだったり、ホロライブフェスっていう全体ライブなどにもできる限り参加していこうと思っています。カバーさんと話し合いを重ねて温かく背中を押していただいた感じになっておりますので、安心してどちらも応援していただけたら嬉しいです」
――渋谷を舞台にした活動が続いています。渋谷への思い入れを聞かせてください。
「これは単純に私が渋谷がすごい好きで。私、田舎生まれなんですけど本当に都会への憧れがすごくて。初めて渋谷に出て、友達に渋谷の街を歩かせてもらった、連れてってもらった時に、その場でパフォーマンスをしたりとか路上ライブをやったりとか『今日って何かお祭りなの』ってぐらい人がいっぱいで、それがすっごいびっくりしたんですよ。で、すっごい楽しい場所なんだな渋谷って思って。いろんな夢を持ちながら歌ってる人、踊ってる人、パフォーマンスしてる人が、多分その場にいたんだろうなって思うと、本当に私も何者かをちゃんと目指したいという、そういう思いを抱かせてくれるような街だなと思っているので、その渋谷を舞台というか渋谷で何かやりたいっていうことを言い出すことが多いかなと思ってます」
――渋谷の屋外広告に自分の姿を見た感想はいかがでしたか。
「私も実際にあそこに飾られてるのを見て、もう実感がわかないっちゃ、わかないというか、自分のことなんですけど『うわなんかでっかいの出てるわ』みたいなそんな気持ちになりますよね。感慨深いです。本当に昔の初めて渋谷に足を運んだ時の私は想像できないことだと思います」
――広告には「表現者を志す誰かにとってこの姿が当たり前の選択肢になるまで」という言葉があります。バーチャルカルチャーへの思いを聞かせてください。
「やはりVTuber文化っていうものは、私がもちろん始めたものでもないですし、いろんな先人たちがいらっしゃって、こうして今の私たちがいるんですけれども、やはり今どうしても世間から特殊なジャンルだと見られているところはあるとは思っていて。ただ私としてはこのVTuberだったりバーチャルカルチャーっていうものは、すごい面白いし選択肢を広げるものだと思っていて。これから表現したいっていう子たちが選ぶ1つの選択肢の中に入ったらいいのかなと。そういう時代を作るためにも私自身がもっともっと活躍していって、バーチャルな存在ってリアルにも進出していくというか、リアルに胸を揺さぶれるんだぞっていう、そういう体験を皆さんにお届けし続けるというのがやるべきことなのかなと思い、こういう言葉を掲げさせていただいておりました」
――「スターの原石」という表現をずっと使い続けていますが、その理由は。
「本当にいろんな方が『すいちゃんもスターだよ』って言ってくれて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。挨拶とかもうスターとかに変えちゃったらみたいに言われたりもするんですけど、私としてはずっとこれからも常に磨き続けていきたいなと。そういう原石であり続けたいなという思いも込めて『スターの原石』という風に名乗らせていただいております。やはり完成されないというか、いつまでも完成されない自分で成長し続けたいなという気持ちで、これからも原石として磨き続けていきたいと思います」
――遠い存在になってしまうのではという声もあります。
「もうそこはね、リスナーさんも『すいちゃんが遠い存在になっちゃったかも』っていうのはすごい仰ってるんですけど、でも、やはり配信だったり実際喋ってみたりとかしてみたら『あれなんか全然いつものすいちゃんなやな』って思ってもらえるんじゃないかなって思いますので、本当にこれからもみんなの近くでやっていけたらなと思っています」
――今後はどんな表現に挑戦していきたいですか。
「星街すいせいならではだったり、バーチャルだからできるよねみたいなそういう面白い表現に、これ以上に納得いくところまで追い求めていきたいなと思っています。個人的にはそういうのを突き詰めていく上で、尖がりすぎないようにってすごい思ってて。ある程度ポピュラーにというか、今までの流れは踏襲しながらゆっくりと変化していくというか、そういう形でVTuberだったりの枠に囚われない、『すいちゃんってこんなこともするんだ』みたいなテンションが上がるようなチャレンジをたくさんしていけたらなと思っています」
――VTuberというジャンルへの思いと、今後の姿についてはいかがでしょう。
「そうですね、やはりバーチャルってすごい自由度が高い世界だと私は思っていて。なので『バーチャルだから難しいよね』とか『できないよね』みたいなものを極力どんどんどんどん減らしていきたいなと思っているんです。なので常に自分の殻もだし、バーチャルの殻も破り続ける存在になっていきたいなと思っていますし、自由な存在になっていけたらなと思います」
――東京ドームはいつ頃を目指していますか。
「今8周年なので、10周年とかには行けたら嬉しいですよね。本当に実は裏で決まっているんじゃないかとか噂されてたりもするんですけど、全く決まっていませんので。あと2年で到達できたらいいなって今大人の顔を見てます」
――最後に、メディアの皆さんとファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「本日は皆さんお忙しい中本当にお集まりいただきありがとうございました。1人の表現者としてこれからも自分の殻を破り続けて、バーチャルカルチャーの新しい道になれるように全力でこれからも走っていくので、これからの星街すいせいにも是非期待していただけると嬉しいです。本日は本当にありがとうございました」
デビュー当初から掲げていた武道館ライブという夢も叶え、バーチャルアーティストという新たなカルチャーの最前線を駆け抜け続ける星街さん。そんな彼女が、これからの同カルチャーをどのように盛り上げていくのか、改めて期待を抱く説明会でした。
星街すいせいというバーチャルアーティストにしかできない、まだ見ぬ表現に今後とも注目です。
©︎ Studio STELLAR © COVER
参考
先方提供資料







