The Explorersが、パリとユネスコ世界遺産のシャンボール城を舞台に、Apple Vision Pro向けのイマーシブ映像を制作しました。撮影にはBlackmagic DesignのURSA Cine Immersiveが使用されています。
The Explorersはパリを拠点とする制作集団です。探検家・メディア専門家・科学者・アーティストで構成され、高解像度の映像を通じて地球の多様性を紹介する「初の惑星目録」の制作を続けています。
パリでの撮影は、記念碑や街の日常風景を切り取ることを主眼に行われました。特に印象的だったのは、エッフェル塔のエレベーター内と三ツ星シェフのキッチンでの撮影だったとのこと。創設者のオリビエ・シアボド氏は「街が目下に遠ざかっていく密閉されたエレベーター、そして肩を寄せ合うほど密接した調理場など、視聴者がそのシーンの中に身を置いていると感じられると、見慣れた場所が新鮮に感じられます」」とコメント。また、Apple Vision Proでの映像体験について「従来のフォーマットではフレームを使って視聴者の視線を導きますが、イマーシブでは視聴者はその空間の中心に置かれます。これにより、物語に対する感じ方が変わります」とも述べています。
シャンボール城での撮影はクライアントからの委託によるもので、Apple Immersive形式と12Kラージフォーマット(※高解像度かつ大型センサーによる撮影)の2形式で同時に行われました。URSA Cine ImmersiveでApple Immersive映像を、URSA Cine 12K LFで従来型の映像をそれぞれ収録。これらはいずれも12-bitのBlackmagic RAW(※ポストプロダクションでの調整に優れた記録形式)で記録されており、両フォーマットを並行して運用することで、イマーシブ作品と高精細なドキュメンタリーを同じ現場で効率的に仕上げられたといいます。
撮影監督のグレゴリー・マートグリオ氏は、制作上のポイントをいくつか挙げています。カメラ位置については「視聴者が立つ位置を決める」感覚が重要で、被写体の動きが自然に交差する場所を選んだとのこと。動きについては急激なパンや唐突な変化を避け、意図的でゆるやかな動作を心がけたといいます。屋内から屋外への急激な光環境の変化には、12-bitのBlackmagic RAW(※撮影データの記録形式)での収録が有効で、ポストプロダクションでの調整に役立ったと説明しています。
シャンボール城では、敷地内鑑賞用に4分のApple Immersiveビデオ、展示スクリーン用に9分の12Kループ映像、広告用に2分の編集版が制作されました。城内にはイマーシブ映像の専用鑑賞スペースを設ける計画があり、国際的な展示会での12K素材の活用も予定されています。
パリでの撮影をまとめた「Experience Paris」は、Apple Vision Pro向けのThe Explorersアプリで視聴できる予定です。
参考
先方提供資料
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