岡山大学と日本電子専門学校が、小児がん患者のためのVRリハビリテーションプログラムを共同開発しました。小児がん治療では長期入院が避けられず、筋力低下や精神的負担が大きな課題となります。このプログラムは、リハビリを継続しやすくする仕組みを取り入れ、苦痛を伴う訓練を楽しめる体験に変えることを目指しています。患者が前向きに取り組める環境づくりが狙いです。
開発されたVRコンテンツは2種類です。上肢訓練向けの「魔法使いコンテンツ」は、腕を上げる動作に合わせてバーチャル空間で魔法が発動します。モーションセンサーで動作を正確に認識し、演出やスコア表示といったゲーム要素を組み込むことで、繰り返しの運動を楽しく行えるように工夫されています。
もう一つの「自転車コンテンツ」は下肢や持久力の訓練を目的とし、自転車型の運動機器と連動してバーチャル空間を走行します。風景の変化や速度表示が没入感を生み、目標を意識しながら運動できる設計です。
両コンテンツは患者の体調に合わせて負荷や感度を調整でき、さらにトレーニングデータを可視化する機能を採用。安全性と効果の両立を図っています。
本VRコンテンツは産学連携で実現しました。日本電子専門学校のゲーム制作科を中心に、アニメーション科、コンピュータグラフィックス科、電子応用工学科などの学生が参加しました。ゲーム制作の技術と岡山大学が示す医療現場のニーズが組み合わさり、学生や教員、大学が協力して「楽しく続けられるリハビリ」を形にしました。「ゲームの力で社会課題を解決する」という理念のもと、娯楽を超えた実用性のあるゲーム開発が進められた、とのことです。
(参考)プレスリリース


