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業界動向 2025.08.04

次世代ARグラスに向けた独自光学系を開発 ドイツのスタートアップが500万ユーロ調達

ドイツのスタートアップ企業Gixelが、AIグラスやARグラス向けの光学ディスプレイ開発を目的に、500万ユーロ(約8億6000万円)のシード資金調達を実施しました。現在のスマートグラス市場では、軽量で省エネルギーな透過型光学ディスプレイの開発が課題となっています。Gixelは、この課題を克服可能な独自技術を開発。現状のスマートグラスよりも超広視野角のディスプレイ提供が可能になると期待されています。

投資ラウンドはOculus VRの共同創業者、ブレンダン・イリベ氏が主導し、フリックスバスの創業者やドイツ連邦政府破壊的イノベーション機関(SPRIND)も投資に参加しています。元20世紀フォックスやパラマウントのチーフフューチャリスト、テッド・シロウィッツ氏も投資家として加わりました。

Gixelは2019年にドイツで設立され、2021年から本格的なARディスプレイの開発を開始しました。共同創業者には、フラウンホーファー研究機関の光学専門家ミロ・タファネル博士とディン・ルオ博士、起業家のフェリックス・ニーエンシュタット氏の3名が名を連ねています。現在、ディスプレイ物理学、ナノ光学、システム工学、高精度製造などの専門分野に詳しい国際的なチーム15名が開発に携わっています。

同社のディスプレイ技術は、電源オフ時でも優れた透明性を持ち、スマートフォン並みの高画質表示を実現しています。また、消費電力が低く、軽量で発熱も抑制されているため、薄型のグラスへの採用が可能です。

さらに、同社のディスプレイは正確な奥行き表示を可能にする可変焦点面にも対応。視野角やレンズ内のディスプレイ位置を自由に設定できる柔軟性を有します。既存のスマートグラスなどよりもはるかに広い視野角を持ちながら、より電力効率の高いARグラスを実現できる可能性があります。

Gixel共同創業者兼CEOのフェリックス・ニーエンシュタット氏は、調達に際し「ウェアラブルAIとARを現実化するための重要な進歩を生み出している」と述べています。同社は現在、機能を完全に備えたプロトタイプの開発に取り組んでおり、パートナー企業向けの開発者キットも準備しています。追加資金調達を実施する計画で、今後の製造規模の拡大に向けて準備を進めています。

(参考)Gixel、The Ghost Howls


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