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活用事例 2025.06.03

ARグラスで買い物体験は変わるか Cellid、SMBC・セブンイレブンと実証実験を開始

ARグラス用ディスプレイの開発を手がけるCellid株式会社は、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)と株式会社セブン-イレブン・ジャパンと連携し、ARグラスを活用した購買体験の実証実験を開始しました。三井住友銀行東館内のセブン-イレブン店舗で実施される本実験では、「おすすめ商品の提示」や「陳列棚の案内」等を現実空間に重ねて表示する検証が段階的に行われます。

今回の実証実験では、Cellidが開発したメガネ型ARグラス「リファレンスデザイン(検証用モデル)」を使用し、三井住友銀行東館内のセブン-イレブン店舗で従業員が新たな購買を体験します。

検証項目は「本人確認」「商品認識」「商品決済」の基本機能に加え、AR表示による「おすすめ商品の提示」や「棚の案内」などが含まれており、買い物の効率化と利便性の向上を目指しています。現実空間に情報を重ねて表示することで、より直感的な体験の実現が期待されています。


(実証実験で活用するCellid開発のARグラス)

CellidとSMBCグループは、2023年11月からARグラスを活用したサービスの検討を進めており、今回の取り組みはその一環として行われます。

Cellid株式会社は2016年10月に設立された東京都港区のスタートアップ企業で、ARグラス用のディスプレイや空間認識エンジンの開発を主力としています。同社は独自の光学シミュレーションと製造技術をもとに、一般的なメガネと同等の薄さと軽さ、鮮明な表示、広い視野角を備えた光学シースルーディスプレイ「ウェーブガイド(DOE方式)」を開発・製造しています。

資金面では、2025年4月に約11.6億円の資金調達を実施し、累計で約64億円に達しています。さらに同年2月には日本政策投資銀行などから約20億円の出資を受けるなど、事業の拡大を進めています。Cellidはまた、空間認識エンジン「Cellid SLAM」を活用した産業向けの取り組みや、渋谷区での実証実験、台湾企業とのARスマートグラス共同開発なども進めています。

今回の実証実験に際し、Cellidの代表取締役CEOである白神賢氏は「買い物のスタイルも、ARグラスの活用によりさらに便利になり、リアル店舗においても個人に最適化された商品提案が行われるなど、新たな購買体験が実現されると想定しています。本実証実験を通じて得られたフィードバックや知見を、ハードウェア・ソフトウェアの両面から、今後の製品開発に活かしていきたい」とコメントしています。

同社は今後、実験を通じて得られた知見をもとに、ハードウェアとソフトウェアの両面から製品開発を進める方針です。また、他企業との連携によるさらなる実証実験も予定しており、ARグラスの活用拡大を目指しています。

(参考)Cellid


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