2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ事件。そのなかでも最大の被害を受けた、ワールドトレードセンター周辺の状況を、“タイムカプセル”のように振り返るコンテンツが登場しました。ARアプリ「ReplayAR」(iOS/Android)に追加されており、現地でのみ見ることができます。ダウンロードは無料です。
現地の「過去」と「現在」が重なり合う
「ReplayAR」はARにジオキャッシングを組み合わせたアプリ。画像が位置情報と紐づけられ、特定の場所に赴くことで当該写真やイメージが表示されます。米メディアVRScoutは「記憶で構成されたバーチャル博物館を歩く」ようなものと説明しています。
テロ発生から19年を迎えるにあたって、「ReplayAR」の開発チームは、2001年当時に撮影された写真を、ニューヨークの各所と紐づけました。公開された映像からは、過去の撮影場所と思われる場所に立つことで、現在の街並みに、攻撃直後の生々しい光景が重なる様子が確認できます。
関係者のコメント(抜粋)
「ReplayAR」のクリエイターで、ニューヨークのヘルズ・キッチン在住のJay Huddy氏は、今回導入されたコンテンツについて、以下のようにコメントしています。
2020年の9.11追悼が近づくにつれ、我々は信じられない事態に立ち向かい、多大な犠牲を払った緊急対応要員や、現場の労働者に思いを馳せていることに気がつきました。
我々は位置情報ベースのARビジュアライゼーションを使用することが、過去を思い出し、またあの時の人々の事実に敬意を表し、保存することに繋がると考えています。
(参考)VRScout
Mogura VRはVRScoutのパートナーメディアです。