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VR動画 2017.04.06

臨場感を共有する360度ライブストリーミング Facebook、YouTubeなどが対応

360度動画を見ると、海を離れて遠くにいる友人の視点を共有し、臨場感そのままに“体験を共有”できます。まるで別の場所にいるような体験を可能にする360度動画ですが、その本命として期待されているのが、現在起きていることをそのまま伝える360度ライブストリーミングです。

Facebookでは、さまざまな360度カメラによる360度ライブストリーミング動画が一般ユーザーでも利用できるようになりました。

すべてのユーザーが360度動画を利用できるように

360度ライブストリーミング動画がすべてのプロフィールやページで利用できるようになり、360度カメラを持つユーザーなら誰でもライブストリーミングを行うことができます。これまでは一部のユーザーに限定されていた機能が一般に実装されました。

また、自分が見ている方向に応じて、音の聞こえる位置が変わる空間オーディオ(spacial audio)も追加されます。

360度カメラの対応種類も増え以下の360度カメラで360度動画をストリーミングすることができます。
・Samsung Gear 360
・Giroptic IO
・ Insta360 Nano/Air
・ ALLie Camera
・ Z CAM S1
・ Nokia Ozo.

360度ライブストリーミングは広がるか、各社の取組

360度ライブストリーミングに対応しているプラットフォ―ムはFacebookだけではありません。YouTubeがすでに対応しているほか、Twitterの動画配信サービスPeriscopeも一部の360度カメラからのライブストリーミングに対応しています。

また、Facebookのライブストリーミングに対応している360度カメラが複数種類あるようにメカメラ自体もライブストリーミングへ対応しているものが増えてきています。360度カメラTHETAシリーズで知られる日本のRICOHも、ライブストリーミングに特化した24時間連続駆動可能なモデルRICOH R開発者版を今春出荷予定です。

アメリカでは、オバマ元大統領の退任演説が360度ライブストリーミングで配信されたほか、バスケットボールの試合やレディ・ガガの楽屋からの生配信などさまざまな分野で利用が始まりつつあります。

大容量の360度ライブストリーミングを安定的に送受信するには、回線の安定性なども懸念されますが、期待する業界関係者も多く、今後さらに対応カメラが増えてくることが予想されます。

(参考)
Facebook Expands 360 Livestreaming to All, Adds More Cameras and Spatial Audio http://www.roadtovr.com/facebook-expands-360-livestreaming-adds-cameras-spatial-audio/ (英語)

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