Home » 43,980円で始める“持ち運べる大画面”。XREALの新ブランド第1弾「xbx 01+」発表


AR/スマートグラス 2026.07.07

43,980円で始める“持ち運べる大画面”。XREALの新ブランド第1弾「xbx 01+」発表

XREALは7月6日、新サブブランド「xbx」を日本で正式発表し、第1弾製品となるグラス「XREAL xbx 01+」を発売しました。価格は43,980円(税込)です。

製品コンセプトは「大画面を気ままに遊ぶ」。62gの軽量ボディ、対角視野角50度(4メートル先に147インチ相当)、1600ニトの高輝度表示、HDR対応、AIによるHDR変換機能やフロントフレームのカスタマイズ機能などを備えています。

XREALの技術を、より手に取りやすいブランドへ

「xbx 01+は、若い世代のための初めてのディスプレイグラスです」

発表会で登壇したXREAL Japanで製品とエコシステムを担当するプロダクトマネージャー・エコシステム担当の高氏は、XREALのディスプレイグラス市場での実績や自社開発比率の高さを紹介したうえで、新ブランドxbxの位置付けを説明しました。

XREAL本体が、コンシューマー向けディスプレイグラスの最新技術を担うブランドであるのに対し、xbxは「未来を取り込む最初のチケット」として、ディスプレイグラスをまだ使ったことのない人や、ガジェット好き以外のユーザーにも届けるためのブランドになるとのこと。

製品名 xbx a01+
ディスプレイ技術 Micro OLED
解像度 1920×1080 ピクセル(2D)/3840×1080 ピクセル(3D)
リフレッシュレート 最大120Hz
※ホストデバイスが120Hz以上に対応している場合、快適な視聴のために「手ブレ補正機能」の有効化を推奨
最大輝度 1600nits(14段階調整)
重さ 62g(前面フレーム装着時)/56g(取り外し時)
視野角 50°
仮想スクリーンサイズ 4m先に147インチ相当
色再現性 約10.7億色、145% sRGB
HDR HDR10/AI SDR-HDR変換
オーディオ 新世代スピーカー×2、4種のサウンドモード、3Dサラウンド
インターフェース USB Type-C×1(DisplayPort Alt Mode)
対応IPD 54.5〜74.5mm
本体サイズ 16.8×5.2×14.5cm
認証 TÜV Rheinland
・Eye Comfort(5つ星)
・Low Blue Light、Flicker-free
付属品 グラス本体、着脱式フロントフレーム(装着済)、遮光カバー、キャリングケース、USB-Cケーブル、ノーズパッド(S/M/L、M装着済)、クリーニングクロス、クイックスタートガイド、保証書

ARグラスというと、3DoF/6DoFセンサーやハンドトラッキング機能などを含め、空間コンピューティングや先進的なインターフェースを実現するデバイスですが、xbx 01+が前面に打ち出しているのは、もっとシンプルな持ち運べる大画面です。スマートフォンやPC、ゲーム機などと接続し、映画やアニメを見る、ゲームや作業用モニターとして使うといったユースケースをカバーするもので、ある意味、純粋なディスプレイグラスとなります。

62gの軽量ボディ。フロントフレームを外すと56gに

xbx 01+の大きな特徴のひとつが軽さです。重量は62gで、発表会では、テニスボール1個やAirPods Proとほぼ同等の重さとして紹介されました。

本体も薄型化されており、従来のディスプレイグラスで目立ちやすかったフレーム上部や両サイドの厚みが控えめです。フレーム上部には半透明のパーツが使われており、近年のシースルートレンドを採用。ディスプレイというかは、身につけるファッショナブルなアイテムとしての見え方も意識しています。

筆者が実際にかけてみると、XREAL史上一番の軽さであることを実感。いや、他メーカーのフルカラー・大画面のバードバス式ディスプレイグラスのなかでも一番軽いのではないでしょうか。全体が軽量な作り、というだけではありません。フロント側が薄いために重さが身体寄りとなり、またテンプル・つるの部分+USBケーブルの重みとのバランスが良く、重さを感じにくいディメンジョンになっています。

ノーズパッドは鼻に当たる面積が広く、また微調整もしやすい構造となっているのがポイント。顔が小さいユーザーでもずれにくいそうです。

筆者は鼻が低いためにベストポジションが得られるスマートグラスが少ないという悩みがあるのですが、xbx 01+は快適そのものです。 鼻にかかる重みも極めて少なく、度入りレンズを足せば朝から晩までメガネもしくはサングラスとして使えると確信しました。

テンプル部分も、寝転んだときに枕へ当たりにくい設計です。ディスプレイグラスは映像視聴用デバイスとして使われることが多く、ソファやベッドで横になりながら使いたくなりますが。xbx 01+では、そうした姿勢を想定した設計が盛り込まれているんですね。

軽さ、薄さ、テンプルとフロントを支えるノーズパッドの形状。この4つがあるからこそ、xbx 01+はディスプレイグラスのなかでもトップクラスの掛け心地の良さを実現しているといえます。

1600ニト、HDR、10ビット表示。屋外でも見やすい大画面へ

表示性能では、1600ニトの高輝度がキーポイントです。屋外でも映像のリッチな色味を堪能できるし、明るさを14段階で調整できるから、深夜にベッドで映画を見るようなシーンでも適切なダイナミックレンジが得られます。

色域は145% sRGB、色精度ΔE<2。HDR10、約10.7億色の表示に対応します。白飛びを抑え、明るい部分と暗い部分をはっきり表示することで、HDRコンテンツの見え方を高めてくれます。AIにより SDR映像をHDR映像に変換する機能も備えており、NetflixやYouTubeなどの一般的な映像についても、見やすく表示できます。

発表会会場で試したところ、色の表現力は群を抜いていました。これもまたXREAL史上最高のリッチトーンです。映画もアニメもゲームも満足できるクオリティです。視野は近年のディスプレイグラスとして一般的といえる視野角50度。中央部だけではなく周辺部もクリア&シャープ、色のにじみも感じません。黒浮きや白飛びもなく、文字の読みやすい。安価なモデルだからといって侮ってはいけません。

0DoF仕様のために、仮想スクリーンの空間固定はできません。また32:9(3840×1080ピクセル)の仮想ウィンドウを表示できるワイドスクリーンモードや、複数の仮想ウィンドウを並べる使い方もできません。XREAL Oneシリーズなどとの大きな違いはここ。このあたりは価格差もありますし、xbxが「上位機種の機能を必要としていない方向けのリーズナブルなモデル」を扱うブランドとしての立ち位置も明確になってくるポイントでしょう。

ところでディスプレイグラスを使っていると、食事中にものを噛んだり、会話をしたりした際の小さな振動で、視界内の画面が揺れて見えることがあります。xbx 01+では、この揺れを抑えるためのブレ補正機能を搭載します。

発表会では、寝転んでポテトチップスを食べながら映像を見るような場面でも、顎から伝わる振動が気になりにくいと説明していました。この視界内の映像を安定させる機能は、AIによる姿勢予測と120Hzレンダリング、毎秒1000回のモーショントラッキングにより実現。ただしブレ補正を十分に活用するには、接続するホストデバイス側が120Hz出力に対応している必要があるそうです。

3Dプリンタでフロントフレームを自作できる

xbx 01+で特にユニークなのが、フロントフレームのカスタマイズ機能です。フロントフレームは取り外し可能で、オプションのフレームが用意されます。

またXREALはその3DデータをOBJ形式で公式に提供します。ユーザーは3Dプリンターを使って、自分だけのフレームを作ることができます。


形状や色を変えることで、グラス全体の印象は大きく変わります。しかしXREALはカラーバリエーションを増やすといった手法ではなく、UGCによるフレームの自作カルチャーを期待している様子。



サングラスという使い方をするのでなければ、ガラスやアクリルレンズを使わないフレームワークも可能です。単色の3Dプリンターであってもマーカーなどでペイントしたり、ステッカーチューンで自分らしさを追求できます。

XREALはxbx 01+を単なる低価格ディスプレイグラスではなく、見た目も遊べる製品として位置付けていることがよくわかります。ディスプレイグラスは顔に装着するデバイスである以上、デザイン性も重要(余談ですが、いまAIグラス界隈ではRay Ban風のデザインとGentle Monster風デザインの2極化が進んでいます)。フロントフレームの自作対応の構造は、xbxが狙う若年層やファッション感度の高いユーザーに向けた分かりやすいメッセージといえます。

ディスプレイグラス入門機として最適な1台


xbx 01+は、本格的な空間コンピューティングを前面に押し出す製品ではありません。あくまで、スマートフォンやPC、ゲーム機の画面をもっと気軽に大きく見たい人に向けた、ディスプレイグラス入門機です。

あらためて、xbx 01+の価格は43,980円(税込)です。現在の円相場を考えれば、かなり戦略的な価格といえるでしょう。初めてのディスプレイグラスを選びたい方に。3DoF/6DoFのARグラスの性能を知った上で軽量なディスプレイグラスが欲しい方にオススメします。

公式ストアはこちら:https://jp.shop.xreal.com/products/xreal-xbx-a01?srsltid=AfmBOopVeVThXnizqudrIThXaSx7YvFWBJ6kGi24EN2DjlWkomCopXp4


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード

CONSULTING / DEVELOPMENT

コンサルティング・開発サービス

Moguraの知見を、あなたのプロジェクトに

mogura_next

Moguraの知見を、あなたのビジネスに
編集長の久保田を筆頭に、XR/メタバースなどバーチャル領域を知り尽くす専門チームが、リサーチからコンサルティング、企画、開発までを一貫支援。
Mogura VRで培った豊富な情報力と業界ネットワークを強みに、企業・行政機関の成果につながる最適な解決策をご提案します。