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VTuber 2022.10.03

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(9月24日~9月30日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

YouTubeの収益の仕様が変わるって、マジ?

おめがシスターズが、YouTuber・VTuber誰もがおさえておくべき重要な話を動画にしてまとめています。今回のYouTubeの収益仕様の変化は、かなり革新的。しっかり押さえた上で賢く使いたいところです。

特にショート動画まわりは大幅にグレードアップ。今後ショート中心に活動する人がきちんと利益を得られるような仕組みになっていることが紹介されています。またクリエイターの音楽を、他の人が動画で使えるようになる仕組みも。見る側からだとぱっと見はあまり変わらないかもしれませんが、どちらもYouTuber・VTuberには革命レベル。
YouTubeコントリビューターであるおめがシスターズが腕を振るって、非常にわかりやすくまとめた内容。今後参照する価値のある一本です。

ショート動画で大バズを繰り返し躍進中のあおぎり高校とのコラボも公開されました。今までになかったかなり珍しい並びです。大代真白とふたりのアッパーなテンションは、シナジー抜群。すぐ仲良くなる三人の様子と、驚きすぎて外ロケなのに声がでかくなりすぎるヒヤヒヤ感が楽しめます。

にじれじ調査隊㈱!オレ達の夏はまだ終わってない!!夏の真剣勝負と言えばこれだッ!

花畑チャイカのチャンネルで、にじさんじレジスタンス(株)が出演する番組「にじれじ調査隊(株)」がスタートしました。企画・編集は夜見れな。出演は椎名唯華成瀬鳴です。今まで「B級バラエティ(仮)」などにゲストとして呼ばれまくっていたにじレジですが、今回は自分たちで作った初の冠番組シリーズです。

夏のバトルの勝負の付け方として、ムシ相撲を提案。「ムシキング」にガチで出てくる、コーカサスオオカブトやギラファノコギリクワガタなど、男の子なら聞いたことがあるであろう有名な昆虫が続出します。
クワガタやカブトムシに非常に詳しい成瀬鳴が、昆虫たちの生態や動きや特徴を紹介。彼の解説を聴くとしっかり昆虫の勉強になる動画としても成立しています。
ものすごく手間がかかっている内容の第一回目。「次回も、にじレジ調査隊(株)をよろしくね!」とテロップに書いているため、今後のシリーズ化に期待したくなります。

30MS新シスター!30MSテイオーちゃん!?アルシアアナザーカラーに臥薪verすぐみちゃんも!豊作胸熱!ホビーショー関連、美プラ新作情報など★

あかな=てんぺすとによる「かなラボch」は、美少女プラモデル情報が非常に充実しており、ここを見れば最新作についてだいたい分かる、というレベルにまとまっているチャンネルです。今回はホビーショー関連で出た新規の話題を取り上げているため、いつもにまして情報盛りだくさん。洪水のような今後の美プラ情報を、すっきりとまとめてくれています。

コトブキヤやバンダイナムコの新作のみならず、その他の美少女プラモデルを出しているメーカーについても総ざらい。もともと彼女が美プラについての知識量が多いため、作品として気になる部分、プラモデルとしての構造の面白そうな部分、遊び方の予想などを楽しそうに語っているのが魅力的です。語りが楽しいのもあって気楽に観られるので、美プラに興味のある方はまずここをチェックしてみるのをオススメします。

沖縄にある『幻の島』に行ってみた!【石垣島/小浜島/浜島】

沖縄をこよなく愛し、観光大使を目指すバーチャルタレントの根間うい。今回は沖縄在住の人にとっても珍しい「幻の島」こと浜島へのツアーの様子を動画におさめています。干潮時しか現れない島で、石垣島から小浜島を経由して船で向かう、というかなり行くのが難しい、まさに幻の島。旅程の映像は根間ういがハイテンションに語ってくれるので、ずっと楽しく見られます。

今回の動画、船からの映像の時間もそこそこあるのですが、どこを見ても仰天するほど海の色が透明。かつ空が青く澄み渡っており、沖縄を味わうには満点の映像になっています。この透明感は動画で見ないと伝わりませんし、おそらく現地にいかないと真の美しさは体験できないでしょう。貴重な映像資料です。
また広角カメラで撮っているため島全体の様子もわかりやすいのも特徴的。シュノーケリングでサンゴやウミガメもバッチリ撮影しています。これ以上ないくらいに「沖縄」の美しさが満喫できる映像作品として、空港などでPRとして流しておくのもありなくらいの完成度でした。

【#生スバル】祭壇?!痛バッグ?!自作グッズ?!!みんなのオタ活大集合しゅばあああああああああ!!!【ホロライブ/大空スバル】

大空スバルが行った企画は、ホロライブファンによるオタ活写真自慢。グッズを並べる祭壇や、バッジを敷き詰める痛バッグをはじめ、かなり多様なホロライブ推し活が行われています。

女性ファンの中には痛ネイルを実践している人も登場。ものすごく細かく描かれたホロメンのイラストから、「ぺこらのにんじん」のようにモチーフにした柄を立体的に見せるものまで、非常に華やかな写真が見られます。
ホロメンのオリジナル曲を無伴奏4部合唱アレンジした楽譜もあれば、ハンガーラックを使用して自作の大空スバルの衣装をかわいく配置した、まるで大空スバルの部屋そのもののような推し活まで登場。芸術点・技術点の高い推し活の数々は、とても楽しそうです。

婚活歴●年の腐女子によるオタクにオススメの出会いの場紹介♡【鈴鹿詩子/にじさんじ】

VTuberで男女関係の生々しい話題を、きちんと話してくれるから鈴鹿詩子お姉さんはすごい。今回はオタクが婚活をしたい場合、実際にできることはどんなことか、茶化しや冗談抜きで、本当に結婚したい人向けに、自身や友人の体験談を元に忖度なしに語っています。

マッチングアプリやオタクオフ会などの、直接的な出会いの話題を分析。また出会うつもりはなかったけれども仲良くなれたパターンの話も。変に煽ることはなく、あくまでも冷静です。持ち上げすぎずバカにしすぎない、フラットな説明なのでオタク婚活に興味のある人には貴重な資料になるはずです。
鈴鹿詩子は男女ともにファンの多いVTuber。彼女のこと自身を大好きなファンもきっと多いことでしょう。同時に彼女が結婚して幸せになることを望んでいる人も多いという、かなり珍しいタイプの存在です。ファンから幸せを望まれているのは、究極的に一人の人間として、愛され推されている証です。

インターネットお友達/93poetry Track by 三畳半スタジオ【ポエトリーリーディング】

人のつながりや、今までの歩み方を、噛みしめ飲み込むようにつづるポエトリーリーディングの名手93poetry。今回の新作は「インターネット」でつながった友人に対する思いを綴ったもの。インターネットでフレンドが増えるのはとても楽しいことだ。でも同時に、そのつながりはあまりにも儚い。

「ここには風が吹かないから噂なんてのは聞こえない」の一文が包含する意味は、とても深く現代社会を表しています。
一度離れてしまうと、相手のリアルを知らないから急に断絶してしまう。インターネットのつながりは時に深いのに、時に吹けば飛ぶほどに薄い。この繊細なつながりを経験したことがある人には、たくさん響く言葉があるはずです。

夢追翔 MV「人間じゃないよな」(Kakeru Yumeoi – Wanna Be Human) #新曲_人間じゃないよな

夢追翔はまっすぐな視線を持って人に向き合い、でも時々斜に構えます。自虐的にもなり、皮肉もいい、それでも痛みを持つ人に寄り添い、傷つきつつその気持ちを大切にします。そのあらゆる思いを自分にぶつけ、言葉として綴る、攻撃的なミュージシャンです。
今回は一見すると「人形の女の子の物語」に見える構成の曲になっているのですが、同時に「VTuberがこれを歌うことで訴えてくるもの」がダブルミーニングで見えてくる攻めた作品です。
「人の顔色伺い 望みのまま演じた 誰もが認める姿 なれた筈だろ なのに 向けられた視線は 誰一人」人形は愛されるために、認められる姿で望みのままに演じるもの。しかし向けられた視線は、誰一人として人形そのものに向けてのものではない。「愛されていたのは 人の形によく似た 傷つくことも望むことも できないドール」魂ではなく、傷つくことすらできない人の形を見られていることの歪さが、むきだしになります。
もしもこれが、VTuberという「誰もが認める姿」のことだとしたら。

「見下せる人しか愛せぬあなたの為に 踊り続ける いつかこの引き金を引く日まで」
捉え方は聴く人次第です。ただ、夢追翔というVシンガーソングライターは、言葉と音楽でバーチャルの目線で深く考え、牙をむいています。引き金は、引くのでしょうか。
タイトルの「人間じゃないよな」は、発音次第で何通りも意味が出てくる巧みな表現です。メロディは今までになく人形にあわせゴシック。じっくり歌詞を見ながら、人形の目線、VTuberの目線、あるいはもっと別の、自身が感じた目線で観てほしい作品です。

花譜 # 114「不可解 -Filmed by Observers-」【「不可解参(狂)」Live Ver.】

武道館公演を大盛況の中終えた花譜。その新作MV「不可解 -Filmed by Observers-」は非常に珍しい手法で作られています。
基本撮影NGの公演ですが、「不可解」の曲だけは会場でも撮影OK、という許可が出ており、ネット上に多数アップされました。これらの動画を集めて編集したのが、今回のMVです。なので撮影角度はバラバラ。縦動画もあります。拡大しているものも、遠くから武道館全部を見渡しているものもあります。これだけの映像を集めて、ちゃんと曲のリズムのとおりに編集したということ自体も驚きです。
花譜のファンは「観測者」と呼ばれています。観測するから、観測される花譜は存在することができる。今回のMVはまさに、観測者たちの記録。観測されたことで、花譜は武道館に降り立ち、歌い、表現しました。花譜と観測者をつなぐ、お互いの距離を確認した、大切な一本のMVになっています。

【オリジナルソング】canopus / AZKi

AZKiの新曲MVには、彼女自身は一切出て来ません。タイトルの「カノープス」は、天空で二番目に明るい星だそうです。意味ありげな題材を用い、重たい情の詰まった言葉が印象的。作詞作曲にAZKi本人が関わっています。
AZKiの歌声はクリアでキュートなアイドル性を持ちがらも、どこかやりきれない、悲しみや切なさ、痛みを伴う成長を表現することにも長けている、エモーショナルアーティストでもあります。
今回は特に「あたしはあのこになれなかったんだ」という諦念と「あたしはあのこにならなかったんだ 」という決意が詰まっている、彼女自身の思いに直結しそうな内容です。歌声にこめられた感情の強さがビリビリと伝わってきます。
「フレー!わたし!」曲が応援するのは、自分。祈りのようです。
自分に一生懸命になっているひたむきな姿がダイレクトに伝わる作品だからこそ、視聴者には刺さるものがあるはずです。

【オリジナル曲】Seventh Heaven / 音鳴マシタ feat.包身カケル【Vtuber】

音鳴マシタ作曲、海月シェル作詞、包身カケルボーカルの新曲はゴリゴリのギターロック。追い立てるような激しいギターの音、それに決して負けることなく力強くぶれない歌声。双方が絡まり合って、じっくりと情熱を伝えてくるような、熱い作品です。
夢だけを見つめて、前だけを見て叫ぶ。その思いを、浮つくことなく地に足をつけて踏みしめているような、力強さと安定感両方を感じる歌声が印象的です。

包身カケルは「snooze」のカバーMVにはも披露しています。爽やかなメロディに見えてかなりトリッキーなこの作品を、しっかり自分のものとして歌っているのは見事。原曲リスペクトの動画もオリジナリティ部分が多く、新たな作品として生まれ変わっているMVに仕上げられています。

Revelation / VESPERBELL [Official Music Video]

VESPERBELLの新曲は、ふたりが一切でてこないMVに、特徴的なギターリフが印象的な作品。今までのロックスタイルはそのままに、かなりオルタナティブロックの音を意識した作りこみがなされている新境地的な作品です。

曲の構成や音の使い方には新たな挑戦を感じますが、それらはあくまでもVESPERBELLの芯である、ふたりの歌声の絡み合い、ハーモニーあってこそのもの、というのが如実に伝わってきます。そのスタイルに絶対的な自信があるからこそできる曲であり、MVです。

以前の「Eclipse」も本人たちが出て来ないロックチューンでした。VESPERBELLという生き方を大切にしつつも、作品はふたりの声から生まれたものであり、キャラクター性は挟まない、というストイックなスタイル。カバー曲などではVESPERBELLのふたりはばんばん登場していますので、あくまでも表現の一手法として、彼女たちの音楽と、見せ方の挑戦をもっともっと観たくなります。

【Origin-7】セレストラスト – LiLYPSE【Official MV】

太陽のような暁みかどと月のような暁おぼろの姉妹。そっくりだけど真逆な性格の二人組LiLYPSEは、物語動画とオリジナル楽曲とライブがリンクしてストーリーが進む、かなり特殊なスタイルで活動を行っています。

今回アップされた新作「セレストラスト」は、ここしばらくの物語で語られている「エゴ」がテーマのひとつ。曲中のふたりは愛し合うような殺し合うような、かなりハードなビジュアルと歌声で攻めてきます。その掛け合いは時に無邪気でやんちゃ、時に冷酷。 LiLYPSEという二人組の一面をよく表した作品になっています。是非この曲に興味がわいたら、他のストーリー動画やライブ映像もチェックしてみてください。どんどん LiLYPSEの世界観が見えてきて、ハマること間違いなし。

かっこよさだけでなくニヤニヤなやりとりも、ふたりの魅力。時に耽美で時にコミカル。謎だらけなふたりですが、一連の物語の芯は貫かれているので、音楽作品がどう絡んでくるのか注目したいところです。

PolarisNox | MOSKA-L (モスカエル) – MV【オリジナル曲】

Polaris Noxの新曲は、幻想的な曲の入りと、妖艶さあふれるサビのギャップにドキッとさせられる作品。透明感のある歌声と、どろついた感情に手を差し込んだようなボーカル、どちらもしっかり表現されており、この作品の深みを感じさせてくれます。

クリアな歌声とメロディの融合は今までのPolarisNoxの技量をいかしつつも、攻撃的な言葉の数々をばらまくスタイルは彼女の新しい挑戦かもしれません。その鋭さも含めて聴き応えのあるひとつの洗練された作品に仕上がっているのは、彼女の熟練した表現力によるもののように感じられます。

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