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VTuber 2022.09.11

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(9月3日~9月9日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【VRChat】めっちゃ英語の練習になるワールド行ってみたらすごい人がいっぱいいた【EN-JP Language Exchange World】

レオン・ゼロミヤは「VRChatで国際交流をしたい」という思いの元、「EN-JP Language Exchange World」というワールドを訪れた際の動画をアップしました。勉強をするための場所として、しっかり運営されているのがわかる動画です。

VRChatは必ずしも治安がいい場所ばかりとは限らないので、Public(誰でも入れる設定の場所)に行って海外の人と会うのは苦手という人も、特に日本人には多いです。しかしこのワールドは、勉強のために人が集まって、運営の人がしっかり管理することで、安心して世界中の人が入れる空間になっているのがわかります。秩序のあるイベントワールドや、勉強や練習のためのワールドがあることは外からだとなかなかわからないので、このような動画は今後のメタバース教育のあり方を考える上でも、貴重な資料になっていきそうです。

社長から送られてきたぬいぐるみを緑仙にしてみた

緑仙がアップしたのは一見謎が多い動画なのですが、文脈がわかるとかなりユニークなアイデアなのがわかります。緑仙の所属する「にじさんじ」を運営しているANYCOLOR。社長である田角陸が、お中元として所属ライバーたちになぜか自身のぬいぐるみを贈り、みんなびっくり、というか大困惑。Twitterでその報告をにじさんじライバーたちがアップし、ファン側が観るネタとしては楽しいものになりました。検索して各ライバーの反応を見てみてください。

そんな中トリッキーな案を実践したのが緑仙。田角社長パペットに手を加えて、自身のパペットを制作してしまいました。動画を観るとわかりますが、ものすごいウルトラCな発想を使って制作しています。緑仙自身のセンスのよさもあって、非常にかわいらしい作品になっています。

同じようにネタを活用していたのがフミ。視聴者からこのパペットを何に使えばいいか募集する選手権を行っています。ガンダム大好きな彼女の発想はコペルニクス的転回だったと思います。

【147】京都四条 太郎屋の加茂なす田楽【えびの1分グルメ紹介】

一分で、関西の料理の魅力がわかる動画がたくさん! えびまろのチャンネルでは様々な関西の料理店を訪れ、そのお店の売りや特徴的メニューを紹介しています。
てきぱきとしたしゃべりと、料理を美味しそうに見せる撮影技術、短いながらも味が伝わってくる食レポセンス。関西に行く際はサムネイル一覧を見て、時間がないときでも1分だけチェックして、お店をチョイスしてみるのにも最適です。もちろん、関西に行かない人でも、短い動画でおいしいものを観られる心地が良いチャンネルなので、おすすめです。

【初対談】ミライアカリ様 × kson総長✨✨

ksonミライアカリが、ふたりにしかできないパワフルな対談を行いました。VTuber黎明期から活動し支えてきたミライアカリ。彼女に対して仁義を切って敬意を払いつつもガンガン切り込んでいくkson。ふたりの相性は抜群で、お互いの話題にブーストをかけあう攻めたトークコラボになっています。

ミライアカリは特に最近あけっぴろげになんでもぶちまけるスタイルで活動していることもあって、スパチャは自分に入ってこないこと、以前の姿より胸揺れが減ったこと、とあるものが大量に爆発(?)した話などを赤裸々に語っています。
トンデモ話をksonがうまく受け止めることで、過去のVTuberの運営体制と、ブームが安定してきた今の状況が大幅に変わってきたこともわかる、意義のある会話になっています。ミライアカリという存在の面白さと戦いの歴史を知る意味でも、VTuberの進化を知る意味でも価値の高い内容を、ksonがしっかりした進行でわかりやすくまとめている、非常に観やすい対談です。

【企画】悩んでるVtuberさん必見!悩む理由と改善方法!【星めぐり学園/ネ申乃ひかり】

ネ申乃ひかりが行ったのは、VTuberの抱える悩みを考えながら、どうすればいいのかを分析していく内容の配信です。何かが悪いわけじゃない、どうしようもない悩みをVTuberはたくさん抱えています。それを現象として俯瞰して受け止めているので、とても聴きやすいです。

VTuberの悩みのかなりクリティカルなところを3つに分類。ひとつひとつを切り分けて考えているので、客観的に考えることが出来る配信になっています。ラストのまとめを聴くだけでも、彼女の冷静な分析力とプレゼン力がよく伝わってくると思います。
やる気があるから悩むのだ、と明言しているのは、視聴者からしても安心出来る視点だと思います。ファンから見たときVTuberがどう悩んでいるのかを知っておくことで、お互いのベストな距離を保てるという意味でも、観ておいて損のない配信です。

【バカ企画】ギリギリセーフな単語を読んで勝ち残れ!エ〇スワード選手権!【飛良ひかり/湖南みあ/大浦るかこ/瀬島るい/ あにまーれ】

この企画は、頭を男子小中学生にするつもりで観るとより楽しめます。瀬島るいが行ったのは「エ○そうでエ○くないワード」選手権。リスナーから事前に募集し、その中から4人がチョイス。お互いがあげていき、どっちがよかったかを視聴者投票で決めていくというものです。なんにでも敏感だった幼いときの過敏なアンテナが求められる競技です。

参加者は飛良ひかり湖南みあ大浦るかこ、瀬島るい。最初のうちはちょっと引き気味で「抜けていい…?」なんて言っていた面々も、進むにつれてどんどん壊れていってハイテンションになっていくのが楽しい内容です。
これはアンケート集計や画面を制作のような下準備や、ハイテンションを損なわない司会進行あってこそのもの。4人の個性を活かしつつきちんと目に見える形で勝敗に出るというのも、視聴者参加型なのも熱いところ。「バカ企画」を全力でやることの面白さが感じられる配信でした。

【日下部あずさ】THE CRAZY TAKE

バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)の日下部あずさは、かっこいい声とクールな容姿で落ち着きのあるタイプに見えますが、かなりぶっ飛んだ感性の持ち主でもあります。それが如実に出ているのが今回の配信。「THE FIRST TAKE」のパロディではあるのですが、歌うでもなしに最初に口から出た言葉が「美味しいヤミー感謝感謝~」というYouTuberのネタ。突然なんだ?と思いきや、実は一発録りでこれを裏でサンプリングしていました。
その上に、今度は「私は日下部。あなたは何かべ?」をサンプリング…これを繰り返して自身の声を多重録音していく、という配信です。聴くとそのカオス&ナンセンス度が一発でわかると思います。何のための配信なのか、説明がほぼないのも味があります。
VTAは全員30分の枠で配信を行うルールがあるのですが、その30分をフルに活かしたがゆえの、VTA屈指の謎配信になりました。発想もさることながら、実践できるあたりに彼女の才能が見えます。

【書店員VTuber】映画で学ぶ世界史 〜古代ギリシア、古代ローマ中心〜世界史企画#1【新人VTuber】#世界史

萬金丹チカ子が行ったのは、是非学生に見てもらいたい内容の配信。世界史を映画を通じて学んでいく、という企画です。かなりしっかりした構成になっており、まず世界史のベースを簡単にまとめてから、映画の話題を盛り込んでいます。

講座形式でかなりの枚数の板書をしているので、ビジュアルとしてわかりやすい世界史の授業になっています。本人がローマに行ったときの写真も紹介しており、話していたことの生々しさがぐっと増しているのもみどころのひとつ。ものすごく情報量の多い、それでいてひとつひとつがわかりやすく整理されていて観やすい動画です。この1時間で勉強できることはかなり多いので、是非勉強に活用してみてください。

文学、歴史、世界地理、絵画など多彩な知的好奇心を満たしてくれる萬金丹チカ子。中原中也の生き方や作品を楽しく学んだり、源氏物語ゆかりの地である京都・宇治を旅した写真を公開しながら作品を学んだり、ドイツ文学旅行の写真を披露したりと、資料的価値も学ぶ楽しさも教えてくれるチャンネルです。手書きの解説フリップ自体が見ていて楽しいので、是非チェックしてみてください。

【生演奏ラテンセッション】LA SIESTA DE VIRTUAL【#elsol_vrc】#2

古都Lazのチャンネルで、VRChatで行われたラテンセッションライブ「LA SIESTA DE VIRTUAL」が配信されました。ピアノはらくとあいす、ギターEmnyeca (アムニェカ)、ベースのむ、パーカッション・ヴィブラフォン・スチールパンみちのく、コンガ・パーカッションtktk、ドラムからし明太子、フルート古都Lazという多人数編成です。普段あまり聞かないような、でも音は知っているような、ラテン音楽の音色がたくさん登場しています。

夏を感じさせるような音でいっぱいのライブです。参加しているメンツの演奏は、曲がノッていくにつれて相互にどんどん高まり合い、情熱的な心地よさになっていくのを体験できます。
これだけの人数の音楽ライブをVR空間上でしっかり行うことが出来る、という技術的な部分でも見ごたえがあります。特に古都Lazはフルートをバーチャルに見せるため、2D・3Dで探究し続けてきたVTuberです。今回のライブを見れば、演奏が再現されているのが伝わると思います。

VRCのうた#18「ギラギラ星へ」

主にVRChatで音楽活動をしているシンガーソングライターてんていの新曲は、VRで新しい楽しみを見つけたにもかかわらず、どこか心にひっかかりがあった人には深く刺さる作品。もうひとつの新しい人生をスタートできるのがVRChatのいいところですが、だからといって「自分」がなんでもできるようになるわけじゃない。どうしても人と比較して、落ち込んでしまう。VRにも居場所がないとき、どうすればいいんだろう…と言う生々しい思いが歌われています。

VRChatで長く活動しているからこそ伝えることが出来る、キラキラばかりじゃない人生模様を描いたフォークソングです。自分の路を見つけられない歯がゆさを、暗すぎずに歌うことで共感しやすい作品にしあげています。バーチャル空間でのリアルを再現した動画も、ほろ苦さを感じさせてくれます。

てんていは、アバター「ロポリこん」のコミカルな見た目を駆使しながら、VR世界での人生模様を楽しく切なく歌うブルースシンガー。ついつい女の子アバターになっちゃう傾向や、お砂糖と呼ばれるVR上の恋愛関係など、面白いことも切ないことも曲に乗せて聴かせてくれます。分からない単語が出てきた場合は検索しながら聴くと、よりVRChatの世界への理解も深まるかもしれません。

【オリジナル曲】Dear/未確認動物うまぴ × 曇音ルカ【コラボ】

曇音ルカ未確認動物うまぴのオリジナル曲は、ふたりのハモリの美しさと曲の盛り上がり方にうっとりさせられる作品。重なり合ったふたりの歌声はとてもエモーショナルで、感情の繊細な揺れを表現しています。メインボーカルとハモリの声量のバランスも絶妙で、曲の音と言葉の魅力を余すところなく視聴者に伝えています。
ふたりの歌声の個性が活かされているからこそ、作品の持つ情感はぐっと深みを増しています。「君」と見た光景を胸に、何度も夏を迎え自身は大人になっていく…愛しい季節としての夏の記憶を歌いながら、「冷えた風が頬を通り過ぎた」と一文で全て伝わるように締める切ない歌詞も巧みです。感情の波が、歌詞と歌声のハーモニーで見事に再現された作品です。

Bao – Citrus Love (Original Song) prod. @Overspace

クジラの女の子Baoがアップしたオリジナル曲は、夏の終わりをとてもキュートに、そしてちょっとほろ苦く歌うポップチューン。写真やメモを貼り付けたコルクボードを巧みにつかったMVが印象的。キラキラな思い出がうまく表現されています。

幸せであればあるほど、終わるのは切ないもの。楽しかったときのことを思い出しながらも、「Why can’t we stay like this forever?」と、ずっと夏でいてほしいという気持ちを少し切なく歌声でつづります。

彼女が大好きなレモネードを歌詞に折り込み、その甘酸っぱさとほろ苦さがうまく心境とリンクしている作品。彼女の夏の楽しい思い出がいっぱいのこちらの動画と合わせて観ると、よりビタースイートな曲の魅力が増します。

【美月咲紅 × 煌御門碧琴】二人の天使【奈良をテーマにしたオリジナル曲】

奈良県天理市のご当地VTuberにして株式会社ツキエスの看板娘・美月咲紅と、奈良県北葛城郡王寺町の仲嶋はりきゅう院の看板娘・煌御門碧琴によるコラボ曲が公開されました。力強いロックチューンを、パワーのある歌声が魅力の美月咲紅と、優しい歌声が心地いい煌御門碧琴の組み合わせで聴かせてくれます。
ふたりが歌う天使であることを視聴者に感じさせつつ、大和の国をフィーチャーした映像で奈良の魅力を伝えてくれる作品です。このふたりのコラボは「VTuber」の文化と「ご当地キャラクター」の文化の境界線をやぶって、共通の存在として肩を並べている作品になっているのもみどころのひとつです。

【オリジナル曲】ひとなつおもい – DORIRU SUTAIRU

小学5年生ラッパーの日戸夏惟(ひとなつおもい)。ゴリゴリに重たいトラックに気持ちのいい差し込み方のライム、ヒップホップとしてのクオリティはものすごく高いです。
歌われているのは、小学5年生の夏休みの宿題について。ラップとして言葉の使い方がうまいのと同時に、誰もが感じたことがあるであろう小学生の思いをリリックにしていて共感できるヒップホップ作品です。

夏の小学生の様子は、ヌコメソーセキとのコラボ曲「もっかいサマーデイ」で生き生きと歌われています。田舎の夏の楽しさがあふれるMVは小学生の元気でいっぱい。そこに挟まれる「遊び疲れぼくら大人になって いつかまたこの日思い出して」の歌詞には、大人にはぐっとくるものがあります。この曲とセットで聴くと「DORIRU SUTAIRU」の焦燥感がよりユニークに感じられるはずです。

【歌ってみた】INSIDE – DUSTCELL / 九十九おり【Vtuber】

原曲リスペクトでありつつオリジナリティもある自作アニメーションMVが目を引くのは、九十九おりによる「INSIDE」のカバー作品。高速パートと超高音パートが入る難曲を、自身のものとしてばっちり歌い上げる技術は目を見張るものがあります。独特な繊細な表現を自分のボーカルの技術力にきれいに落とし込んでおり、聴き応えがあります。

9月19日に引退する彼女、オリジナル曲を含め今までの作品もかなり高い歌唱表現力を披露してきているので、是非見逃さぬようチェックしてください。

アイオクレ / 和ぬか – ver.エミル

エミル-Emil-がアップしたカバーMVは、原曲へのリスペクトを大切にした上で、自分の歌のはつらつとした魅力を最大限に活かした作品。歌詞の中で成長する「僕」にシンクロしつつ、ポジティブさも持ち合わせたみずみずしい歌声には、エネルギーがあふれているため、聴いていて元気になれます。

多数MVをアップしているエミル。オリジナル曲「艶やかに伝うだけ」は「ボクから私への変化の気持ちを綴った歌」と概要欄に書かれている作品で、凛とした歌声ながらも戸惑いのある情感を含んだ声色の使い方が巧み。はっきりと聴きやすい発声が、言葉を直に視聴者の心に届けてくれるVSingerです。

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