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VTuber 2022.09.04

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月20日~9月2日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【AVENSI】コーヒーが超美味になる?!魔法の器を手に入れた件

コーヒー特化型VTuber夫婦天宵家がアップしたのは、コーヒーが美味しくなると言われるグラスの紹介動画です。グラスで味が変わるなんてことがあるのか、果たして…。

グラスは3種類入っており、同じコーヒーでも風味が変わるとのこと。入れて飲んでいるのはV-COFFEE LABO AMAYOIのAMAYOI BLEND。天宵家から出しているコーヒーです。グラスも実際に買えるそうなので、興味がある方は動画を観て参考にしてみてください。

他にも様々なコーヒーの情報を紹介していたり、コーヒーに詳しいVTuberたちとコラボを行ったりと、活動を積極的に行っているチャンネルです。美味しく家庭で飲むことを追求する天宵家は、数多くの種類のコーヒー豆の通販を行っています。

【にじさんじ】壱百満天原サロメ嬢に逆凸してみた【ういにんグらん】

グウェル・オス・ガール早瀬走相羽ういはの三人「ういにんグらん」が壱百満天原サロメに逆凸する動画がアップされました。一見普通の逆凸に見えるのですが、これが実は快挙。というのも壱百満天原サロメはまだコラボをやっていなかったからです。
初コラボというのはどうしてもタイミングを逸しがちですが、動き出したら一気に3人でノリノリになる「ういにんグらん」のパワーを持ってして達成されたコラボです。最初のガチガチに緊張している壱百満天原サロメの様子はかなりレアかもしれません。
グウェル・オス・ガールは司会者力を活かして、新人を舞台にあげるのが非常にうまいライバーです。初コラボであることを見事エンタメに昇華した3人と1人の今後のさらなる活動拡大が楽しみです。

グウェル・オス・ガールはその他にも、かなり尖ったスタイルでの企画を行い続けています。にじさんじであったどうでもいいニュースを集めた番組を動画化したり、同期「夜王国」3人のコラボ配信を1000文字以内に収めたりと、視点がかなりシャープ。にじさんじよりすぐりのメンツで、彼にしかできない企画を次々実施しています。

【ポケモン解剖学】4本腕を解剖…カイリキーを丸裸にーカイリキー解剖してみたー

南波えいとは解剖学の見地から解説をするVTuber。特にポケモンのスタイルについて解剖学的に紹介するスタイルは、空想科学的でユニークです。骨格モデルをイメージでイラスト化しているので、かつての怪獣図鑑などを思い出す人もいるかもしれません。
カイリキーは4本腕を持つポケモンですが、果たして骨格はどうなっているのか? ゲーム中に気になったことがある人も多そうな話題を、筋肉や骨の構造から科学的に解説しています。空想の話題ではありますが、考え方の解説はガチンコなのでちゃんと勉強になります。


他にも「ニャオハ立つな」というネットミームを元に、四足歩行のポケモンが二足歩行になるのはどのような骨格の進化が必要なのかなど真剣に考察しています。具体的でわかりやすい解説なので、ファンタジーを知的に科学する動画として楽しめるエンターテイメントです。

【待望のアンコール】アカペラで5分ハモリチャレンジ!!/新人Vtuber

研究室を飛び出して活動している愛宮ルト蜷川ナユセの二人組のVTuberユニット、はくちゅーむ!。ふたりが挑んだのは歌のハモリを5分で覚えて披露するというもの。かなり音楽技術が問われる内容ですが…?

デビューしたばかりのふたりが活動しているこのチャンネルは、女の子同士のわちゃわちゃ仲良しな空気感が楽しい動画が、すでに多数アップされています。今回の動画もしっかり、やるところはやる、そうでないところは和気あいあい、というメリハリがあって心地いいです。
加えて編集技術が高く、字幕がとても見やすいのが特徴でもあります。くっきりと大きすぎず小さすぎないフォントを使用しており、解説が必要な部分もかゆいところに手が届く画面構成になっています。カットのまとめかたもバランスが良く、ふたりの話の間をしっかり生かしています。YouTuberが好きな人にはかなり見やすいテンポの映像だと思います。

歌動画、ネタ動画、実写空間での動画など、多方面に渡って活動を広げているはくちゅーむ!。特に実写世界での動画はかなり様々な地域やお店に出かけており、見ごたえのあるものが多いです。楽しそうにしているふたりのやりとりだからこそ見られるノリは、今後も楽しみです。

【日本縦断】砂丘vs廃村!サイコロ旅で東京へ帰れ!…ってマジで言ってます!? #ろふまお全国行脚

7月末にはリアルライブも実施し、人気が留まるところを知らないにじさんじの男性VTuberグループROF-MAO。イケメングループではありますが、チャンネルで行われている企画はどれもこれも若手芸人レベルに体当たりなものばかり。
3回に渡って行われた今回の企画は、目隠しをした状態で北と南、東京から700km離れたところにふたりずつ分けて連れていき、サイコロで行き先を決めて東京帰還を目指す、という過酷なものです。これをライブの後にそのまま実施するのだから、ROF-MAOスタッフの企画の立て方はハードコアモードです。

3回に分けて編集された弾丸全国行脚。どの回も見せ場があり、ぎっちり4人の個性があふれるネタが詰まっているので、飽きることが全くありません。ポイントごとにマイペースなはしゃぎを見せる不破湊、振り回されることで輝きを増す甲斐田晴、相手チームに負けじと闘志を燃やす加賀美ハヤト、座敷わらしが出ると聞いて途端に色んな意味でテンションがあがる剣持刀也。全員同じくらい輝いて面白いのが今回のシリーズなので、ROF-MAOを知らない人にもインパクトのある回として、無人島シリーズと同じくらいにおすすめできます。
ROF-MAOの企画の面白いところは、バーチャルであることをほとんど気にしない突き進み方をしている部分にもあります。トークと実写映像を駆使しながら、テレビのバラエティ番組さながらの楽しさをVTuberファン以外にも伝える、ROF-MAOとスタッフの挑戦のようにも見えます。

3分でわかる「精神科で使われるお薬」

雨声シトは精神疾患や薬などについて解説している、薬剤師のVTuber。数多くの薬について詳細な動画をアップし続けていますが、今回は大きな枠組みとして「精神科で使われるお薬」について、3分でコンパクトにまとめています。

非常にシンプルかつ必要最低限の話題はしっかりわかりやすく紹介している、短く観やすい動画です。抗うつ剤の種類や睡眠薬についてなど、それぞれの細かい解説はすでにあがっているので、まずは知識の入り口として最初に観るのに適した動画です。気になる薬があったら、さらにチャンネルの中を探してみると、より深く知ることが出来ると思います。

メタバースで超リアル観光!?写真から生まれた3D空間!

大蔦エルがVRChatに訪れて紹介したのは、ベネツィアの街さながらのワールド。製作者はノーベルチョコ。すさまじい広さの街並みが3Dで再現されているのが映像からわかります。

リアルなこのワールドはフォトグラメトリ(写真を複数枚撮影して3Dモデルにする技術)で作成されたもの。第79回ヴェネツィア国際映画祭で、ノーベルチョコはVR部門#VeniceImmersiveのWorlds Gallery Sectionに制作ワールドが3つ選出されています
他にもノーベルチョコはクロアチアのドゥブロヴニク旧市街を再現し、立体機動装置を使っているかのように移動できるワールドなども制作しています。過去記事で紹介していますのでこちらもあわせて御覧ください。

【Dev-c初配信リレー】こんにちは!亞生うぱるです!【VEE/亞生うぱる】

VEEからデビューした亞生うぱるが初配信から、視聴者を何度も驚かせています。まず最初に軽快なリコーダーの演奏。音色もさることながら、Live2Dでとても滑らかな指の動きを再現して見せました。Live2Dは亞生うぱる本人によるものです。

またごぼうを使ったティッシュペーパーづくりを実写で見せるなど、想像を軽々と超えるような、かなり大胆な初配信になっています。「Live3D」というツイートでは立体視によって飛び出て見える自身のLive2D動画もアップ。左右微妙に角度が違うので、コツを掴めばかなりしっかりと立体に見えます。是非試してみてください。
ユニークな企画と高い技術力を持った新人として期待したいVTuberのひとりです。

おかえり!すくすくピーナッツくん!

今年、東京、大阪、バーチャル(SPWN)で音楽イベント「Walk Through the Stars Tour」を行ったピーナッツくんが、かつてからのファンがにやけてしまう番組「すくすくピーナッツくん!」を復活させました。この番組自体は2018年の早朝に実施されていたもので、2019・2020年にもちょっとだけ復活している子供向け番組。チャンチョをはじめ、ピーナッツくんのチャンネルにアップされているアニメーションのキャラクターたちが出てくる名物番組です。

0~5才向けとは書いていますが、内容はシニカルさも含んだピーナッツくんワールド全開なので、しっかり大人向けです。
かつてから人気のあった「デニムくんの心のダメージジーンズ」のコーナーでは、心にダメージを与えるような「言葉の暴力」を書き込んでダメージジーンズにするコメント連動企画を実施。コメント欄が一致して、ウィットに富んだ罵倒を飛ばしていく様子は一見の価値あり。その後ピタッと罵倒が終わるファンの一致感も見事。
「未来を生きる君へ」というアーカイブ視聴者にメッセージをコメント欄から送るコーナーでも、かつて番組を観ていたファンはちゃんとわかっているようで、とある絵文字をビシバシ送りつけています。
他にもコバルト田中探検隊なぞなぞやチャンチョの占いなど、おなじみのコーナーも健在。改めてピーナッツくんワールドのキャラクターたちの個性の強さと魅力を再確認できます。

うちのオーディションの倍率がヤバいらしい(初公開!こまるの応募動画見せます!)【あおぎり高校】

栗駒こまるが行った配信は、彼女が所属する「あおぎり高校」オーディションについての赤裸々なお話。彼女自身がオーディション投稿用に作った動画は、なるほどこれは受かる、と感じさせられるようなパンチの効いたものでした。実写配信を多数行っている彼女の原点なので、ぜひ観てみてください。

彼女が受けた頃はあおぎり高校の採用も状況が違ったため、かつてはメンバーも「きらら読んでるって言ったら受かる」みたいなネタを出していましたが、今はものすごく狭き門になっていることも説明。一次審査から二次審査に行くだけでも80倍の倍率にあがってきているそうです。
その他オーディションの際のNG例(応募動画の使いまわしなど)や、shortでバズったことによって審査が厳しくなったことなど、運営の意見もあわせてかなり生々しく語っています。独自の路線でぐいぐい成長しているあおぎり高校のオーディションを受けたい場合は、必ず観ておくべき配信です。
今回はあくまでもあおぎり高校のオーディションについての話ですが、常識として覚えておくべき話題も多いので、VTuberのみならずどんな企業に応募する場合でも参考になる内容だと思います。

# 病み系配信者【Official Video】Akura Yuhi

タイトルでぐっと惹かれる、亜倉ユウヒの2ndオリジナル曲「#病み系配信者」が公開されました。ネット配信者や配信VTuberを見ている人・やったことがある人ならわかりすぎる部分が多すぎて、聴いていて心がよじれてしまいそうな作品です。

配信をして視聴者と交流することで心を落ち着けるも、同接が伸びず病んでいくメンタルのスパイラル。人と自分を比較してますます心の傷は悪化するばかり…。という苦しい様子をポップにかわいらしく、歌と音とイラストで表現。あるあるネタに苦笑いしながら、そここそを推したくなる、楽しいノリの楽曲に仕上がっています。
現代のブルースを楽しく歌えるのは亜倉ユウヒの幅広い表現力のあるボーカルならではですが、VTuberは特に感情を乗せやすい作品だと思うので、アップされているオフボーカル版でのカバーも是非見てみたいところです。

五等分の魔女の衰運 / イトイ feat.可不(KAFU)

バーチャルピアニスト・コンポーザーのイトイがアップしたのは、可不に歌わせたオリジナル曲。聞くとすぐわかりますが、変拍子の使い方がかなりエグい。サビ部分は5拍子で、途中3/4拍子・4/4拍子・6/8拍子・8/8拍子とパートごとに拍子がガンガン変わっており、一回聴いただけで把握するのは相当困難です。
だからといって聴きづらい曲なわけでなく、流れるように最後まで心地よく聴けるのがこの作品のすごいところ。コード進行も実はかなりこだわりがこめられているので、解説も聴いてみてください。柔らかい声色の可不とトリッキーな曲の相性はぴったりです。
MV背景をイラスト生成AIのmidjourneyに描かせている、というのもユニーク。どこにでもありそうなどこにもない場所は、世界観をうまく醸し出しています。

メトロミューとsomunia「おとなり星人」【Official Music Video】

独自の音作りを続けているメトロミューsomuniaのオリジナルコラボ楽曲の発表に、VTuber音楽ファンから喜びの声があがっていました。それぞれに世界観ががっちりとあるため、クリエイターが別軸で交わったパラレル感でワクワクしないわけにいきません。作詞作曲はメトロミューです。
キラキラのテクノポップサウンドに乗せて歌われるふたりの歌声は、空間を漂いながら自然に耳に入り込んでくるかのように、心地よさ抜群。浮遊感抜群の楽曲に仕上げられています。

somuniaのチャンネルにはPerfumeの「ワンルーム・ディスコ」のコラボカバー曲がアップされています。「おとなり星人」とはまた少し違う歌い方の、でも同等の浮遊感を得られるボーカルデュオ作品です。こちらは音使いのステレオ感が強く、より一層ふたりが作っている空間っぽさが増しているのも聴きどころです。

【オリジナル曲】Stay with me / 朝顔ケイ【#vtuber #vsinger】

歌う温泉系VTuberの朝顔ケイがアップしたオリジナル曲「Stay with me」は、聴くと元気いっぱいになれるポジティブポップソング。「あなたといるこの時がかけがえないものだとわかったから」と言う、一緒にいたい感情を詰め込んだ歌詞を、彼女は迷うことの無いまっすぐな歌声で歌い響かせます。

動画後半で出てくる今までの歩みを語る文章とファンアートの数々を見つつ曲を聴くと、彼女の明るい歌声が持つ味わいはより一層深くなります。
MVに使われている、イエローを基調としたレトロポップな姿が印象的。くっきりとした彼女の歌声ともマッチしており、VSingerとしてのオリジナルのスタイルがすでに確立しているように見えます。

カーテン | カシ・オトハ【OFFICIAL VIDEO】

カシ・オトハがアップしたのは、使われている音の多彩さが楽しい、かわいさいっぱいなポップナンバー。一見ハッピーそうな曲ですが、「平常心でいたい」と繰り返す歌詞はどこか脱力気味で物憂げ。共感度の高いダウナーな空気感と、誰もが気軽に聴けるカジュアル感の両方を内包している作品です。後半の尖ったノイジーなパートを聴いてから改めて聴き直すと、また印象が変わります。「耐えられるぐらいの痛みを殻にして閉じこもっていたい」というデリケートな歌詞を伝えられるのが、彼女の表現力です。

カシ・オトハは感情強めのEDMスタイル作品「レゾンデートル」のMVもアップしています。この二曲はどちらも、リリースしたばかりの1stEP「Reflection」に収録されています。

【公式】ルティナ / ひなの羽衣

ひなの羽衣がアップしたオリジナルの新曲は、軽快に跳ねる明るいメロディに乗せて、アンニュイな情緒漂う歌詞を優しく歌い上げた作品。「感傷列車は今日も ゆく宛先もなく止まってる」という歌詞の巧みさが、言葉一つ一つを大切に歌うひなの羽衣によって、ぐっとエモーショナルな表現に昇華されています。クリアではっきりとした発声はとても聴き心地がよく、切ない部分と少しのポジティブさを絶妙に混ぜ合わせる表現力が感じられます。
普段配信者として活躍している彼女が、一切自身のキャラクター性をMVに情報として出さず、音楽とイラストだけで勝負しているのも見どころです。

【天浜線写真集MV】「快晴」歌ってみた / 黒兎ウル

電車好きの黒兎ウルのヘッドマークが、7月23日〜8月21日までの約一ヶ月間、静岡の天竜浜名湖線で列車に飾られました。運行時の映像にあわせ、カバー曲「快晴」をあわせてMV化したものが今回アップされています。ヘッドマークが飾られたのは夏真っ盛りの時期。青い空、生い茂る緑、夏色の日差し。ファンが撮影した鉄道写真の数々は美しい夏の情緒に溢れています。

高音に向かって駆け抜けていくときの、日差しのようにキラキラとした歌声が印象的なVSingerです。夏のエネルギーと思い出をいっぱいに詰め込んだような歌い方はエネルギッシュで気持ちよく、それでいて過ぎ去っていく切なさも感じられます。めちゃくちゃに音が高いパートもありますが、安定して音を捉えながら、その部分に自身の感情を乗せている見事なボーカルです。

別チャンネルでも黒兎ウルは「キネマ106」として新曲をアップしています。こちらは踊り回るようなギター演奏が痛快なロックチューン。ポップなボーカルのノリとスピード感あふれるメロディが楽しい、お酒を飲みながら聴きたくなる作品です。

2022VTuberカゲプロリレー

有志のVTuberたちによる「カゲロウプロジェクト(以下カゲプロ)」楽曲の歌リレー2022年版がアップされました。一覧は2022VTuberカゲプロリレーまとめリストから見ることが出来ます。今回はその中からいくつかご紹介します。

8月11日、最初に全員曲の「チルドレンレコード」が陽月燈火のチャンネルにアップされました。カゲプロソングは多人数だと男女混合になるので音のパートの取り方が難しいのですが、サビのパートではばっちり声が揃っていて力強さ抜群。これから始まるリレーイベントにワクワクさせられる作品に仕上がっています。

終わらない8月15日、「カゲロウデイズ」。村雨銀朱の声は味のある低音が特徴的で、一方で高音はぐっと情感的な表現方法を駆使しています。「カゲプロ」本編ではヒビヤという幼い少年がショッキングな出来事に出会う様子を描いていますが、村雨銀朱版を聴くと曲の見え方や夏の空気感がガラッと変わるかもしれません。

「カゲプロ」楽曲でもトップクラスに優しいメロディの「想像フォレスト」を歌ったのは火ノ乃たま。とはいえ低音と高音のギャップがすごく、かつスピードもある曲なので歌うのはとてもハード。森の奥で暮らす少女マリーの複雑な心境を表現するかのように、序盤、中盤、終盤と歌い方が使い分けられており、穏やかな声の中に強い感情が感じられる作品です。

今回のカゲプロリレーの中でも異色なのが、たなかきさめの「夜咄ディセイブ」。全編VRChatを利用した3Dで撮影されており、撮影アングルはかなりトリッキーでこだわりが感じられます。また大胆なピアノアレンジになっており、斜に構えざるを得なかった少年の視線から、ぐっと大人っぽく、過去を思い出すような雰囲気の曲になりました。ハスキーめな声とハモリコーラス、メリハリのある表現がぴったりマッチしており「カゲプロ」のカノの新解釈とも言える作品に仕上げられています。

「ロスタイムメモリー」をカバーしたのは猫塚大翔。こちらも全編VRChatでの3D撮影がなされており、強い逆光によるシルエット風の映像で、自身を覗き込んでいるかのように感じさせる演出も入っています。低音パートと高音パートでの歌の表現を使い分けることで、すさんだ感情と苦悩が入り交じるような感覚をうまく再現。「カゲプロ」のシンタローが見てきた悲劇を思い出させるようなMVになっています。

8月31日。包身カケル村雨銀朱日暮火ノ乃たまたなかきさめ猫塚大翔牛根モウモー春乃こね子陽月燈火の全員による「サマータイムレコード」がアップされました。カゲプロリレーの最後、夏の終わりを感じさせる作品です。動画のイラストが原作リスペクトで、パーカーの色味がはっきりしているのも見ていて気持ちがいい。最初の「チルドレンレコード」同様、サビは個性様々な声ながらしっかりユニゾンしており、MIXの技術力の高さもあって抜群のクオリティ。歌っているメンバーも、聴いている人たちも、みんなが秘密基地で過ごしたような気持ちになれるメドレーでした。

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