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VTuber 2022.08.21

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月13日~8月19日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【VR動画】扶桑の艦橋360度VRツアーbattleship FUSO 360°VR【ナレーションあり】

レトロ建築物や軍艦などの3Dモデリング・3Dプリンター作品を制作している宮間めさのがアップした新作動画は、扶桑が海を進む姿を、有名な高い艦橋のてっぺんから360度でみるVR動画です。こういう絶対にリアルでは観られない光景を楽しめるのはVRならでは。
加えて三越ビルや国会議事堂、東京スカイツリーなどを海に並べて高さ比較撮影。いかに扶桑が大きいか、戦後の建物が大きいかを観ることが出来ます。当然ビルの横へ船を走らせるなんて不可能なので、是非観て体感してみてください。教材としてもユニークな作品です。

【Live2D×リアル】VTuberが地元福井県美浜町・若狭町をPR!便利な食のガイドブックを活用して日帰り旅行しちゃいます♪【三方五湖ごはんBook】前編

乾物ひものが自身の地元である福井県美浜町と若狭町とのコラボ動画をアップしました。福井県の美しい景色の中を、Live2Dの姿で紹介して回っています。

この映像技術は必見。どんな場所でも、何をしていても、Live2Dで自然に実写世界に入り込んでいます。反射や影も再現されているので存在感が半端ではない上に、彼女の可動域もとても大きいので違和感が全くありません。Live2Dでここまで自然に、リアルに入り込めるという技術の最先端が観られます。

乾物ひものはプロとしてLive2Dの制作を行っています。配信ではLive2Dの技術を伝授してくれる解説動画や配信を見せており、この配信では首を左右の奥行きを見せることで立体感を出す技などを披露。説明の要点がすっきりまとまっていて、とてもわかりやすいです。絵に命が宿る面白さが感じられる、Live2Dの魅力を是非味わってみてください。

【ASMR】360° でベッドで添い寝する【asmr 360° sound anime/VTuber】

孤独の悪夢-ナイトメア-が360度添い寝動画をアップしました。ナイトメアはバイノーラルマイクの使い方に長けているため、横にいる感覚が半端ではありません。是非スマホやVR機器で再生しながら、ヘッドホン着用で横になって観てください。
ナイトメアはいきなりこのクオリティに到達したわけではなく、配信でもバイノーラルマイクの使い方、VRChatでの撮影方法、360度動画の見せ方をずっと研究し続けてきました。配信内でもその技術の進化の様子を見せています。撮影自体は理屈でできても、心地よい映像と音声はセンスも必要。今後さらなる進化が楽しみです。

【衝撃】新世代VTuberなら先輩の武勇伝なんでも信じちゃう説。

ぽんぽこピーナッツくんのことを尊敬する、後輩ともいえるエンタメVTuberグループのウィンターズ。今回はコラボで、ぽこピーふたりが大好きなドッキリを仕掛けています。何も知らないけえぬに対して、メンバーのおもちとしやもグルになって、ぽこピーのはちゃめちゃな武勇伝を連発。どこまで信じるか試してみたところ…。

純粋なけえぬのリアクションが楽しい動画です。ぽこピーのふたりは現在のVTuberにとって、憧れの存在になりつつあります。その中でも動画を作るエンタメVTuberとしてのウインターズが、いかにふたりのことを好きなのかが伝わってきます。けえぬのリアクションに共感できるVTuberは多いかもしれません。武勇伝が攻め過ぎなのもユニークです。

動画で頑張っているVTuberのミミックも混じえ、他にも数々のコラボを行ったぽこピーとウインターズ。特にミミックの妹に扮したぽんぽこを見破れないあたり、緊張が見られて楽しいです。
ウインターズはVRChatを利用しながら、凝った企画、テンポのいい編集、キャッチーなサムネ、なかよしかつキャラ立ちした楽しいやりとりで動画をアップしているエンタメグループ。バーチャルな姿のYouTuber、といったノリのチャンネルです。

動物系Vtuber、自身の動物に関わるクイズ絶対にこたえられる説

ありとあらゆるジャンルの背景を持つVTuberの中には、動物系のVTuberもたくさん存在します。では自身の動物に関するクイズには、当然答えられるのではないか?という疑問を白キごはんが実験。検証相手は御酒よい。ハネオツパイという動物のVTuberです。
企画内容を知らせていなかった白キごはんに対し、この企画説明をした途端「最悪だ!」と訴える御酒よいの返しが面白い。編集もテレビ番組風になっておりナレーションが入るため、見やすく楽しめる短編動画になっています。

【ボイトレ】女神のような癒し系♡兼元夕見子先生に教わるボイストレーニング!一緒にやってみよう♪ ~発声練習編~ 【春歌みこと/シアーミュージックV】

このような動画を無料で見られるのはとても貴重。シアーミュージックのVTuber春歌みことが、ボイストレーニングを行う動画をアップしました。授業を行うのはシアーミュージックの兼元夕見子。
目標曲として「Mela!」が設定されており、歌い方の緩急、リズム、裏声と地声の切り替えなど伸ばしたい部分がはっきりしているので、集中レッスンとしてとてもわかりやすいものになっています。腹式呼吸などは見ながら一緒に真似をすると確実に練習になります。全体で説明されている内容と練習自体は比較的ハイレベルです。
ボイトレがどのようなことを行っているのかを知る意味でもよくまとまっている映像なので、実際に受けてみたい人の参考にもなると思います。この2本の動画だけでもぐっと表現力アップの役にたつので、歌を鍛えたい方は是非チェックしてみてください。

すけべ怪談 四十八物語 2022夏【にじさんじ/ジョー・力一】

ジョー・力一が行ったのは、夏らしいホラーな話…をひとひねりした「すけべ怪談 四十八物語」。昨年も行っていたこの企画、怪談風の文法を用い、内容も怪談的でありながら、そこにセクシーな話題が入り込んでくる艶笑譚企画です。かなり直球でエロティックな話題もありますが、語り口調は怪談ですし、文章もしっとり恐怖味があるので、怖かったり笑えたりのジェットコースターなのがユニーク。リスナーが寄せた文章が作家級のショートショート作品になっており、それに対してのウィットに富んだジョー・力一のツッコミや切り返しが見事。下ネタでありつつ頭のいい配信として楽しめます。

【#いづみ24】運営に聞いた!今だから言える運営秘話 【柚原いづみ / あにまーれ】

あにまーれ柚原いづみが、業界のタブーに切り込んだ。あにまーれを含む774inc.の運営スタッフ「ななし」たちに、赤裸々な事情を聴いていくというインタビュー企画を実施しました。

「タレントの採用基準」のような誰もが気になるような質問から、「ぶっちゃけ儲かってますか」「ぶっちゃけ扱いにくいタレントはいますか」「各ななしの中で上下関係、ヒエラルキーのようなものはありますか」など、踏み込みすぎた質問までガンガンぶつけています。これに対して、ななし達はかなり誠実に答えています。今の774inc.の、尖った個性をそのまま活かすスタイルの活動方針に興味がある方には必見な内容になっています。

柚原いづみは「#いづみ24」と題して、柚原いづみが一人で24時間生配信を行うというハードコアな企画を行っており、運営に聞く配信はその企画のひとつ。他にも「こじらせてそうな女たち」「フリガナなしの朗読会」「目利き王」「黒歴史BINGO」など、すべて練り込まれた企画配信という、とんでもない下準備と司会力を見せてくれています。しかもいずれも1時間前後できっちり終わっているというタイムキープも見事。「ねる王」という1時間睡眠の時間すらエンタメにしています。彼女の才能を知るにはもってこいの24時間です。
774inc.のメンバーが続々企画に参加して盛り上げているので、興味のあるところから是非見てみてください。再生リストはこちら

神野たねからの挑戦状!!我はどこにいるでしょうか!?

神野たねの企画配信や動画は、誰でも楽しめるようなバランスで調整されており、かつ勉強にもなるのが特徴です。今回行われたのは「我はどこにいるでしょうか」クイズ。神野たねの出した写真を元に、どの地域かを当てるクイズです。シンプルに難しいのでネット検索もOKという形式。答えがわかると発見と学びのある質問ぞろい。是非飛ばさずに、コメント欄と一緒に考えてみてください。

その地域や観光地の解説をとても丁寧に、興味を引くように行っています。由来や歴史、現在の状況も紹介。質問に答えるために検索する事自体が勉強になっている構成もうまい。語りが優しく、長さもちょうどいい配信なので、お子さんがいる方は一緒にスマホ片手にクイズに挑戦するのも面白いかもしれません。

#めぐちゃんと過ごす夏休み24

東雲めぐが24時間企画「#めぐちゃんと過ごす夏休み24」を行いました。ゆるふわハッピーな自身のノリは崩すこと無く、びっちり24時間企画三昧。ひとりでぶっ続け進行していくスタイルはパワーにあふれています。
深夜に行われる「呪われてそうで呪われていないVR写真」や、飛び跳ねるちびめぐちゃんがキュートな「ラジオ体操 with ちびめぐちゃん」、殺伐としたAPEX世界で初心者も一緒にのんびり過ごす視聴者参加型企画「絶対にキルしてはいけないお散歩APEX」など、東雲めぐならではのほんわかした、それでいてかなり変わった切り口の企画盛りだくさん。夏祭りの様子など、VRChatめぐりもたっぷり観られます。

東雲めぐはカバー曲「夏の終わり、恋の始まり」のMVもアップしています。彼女と夏祭りデートをしているような映像にあわせて、優しい歌声で夏の終わりと恋のときめきを表現した、胸がキュンとなるようなMVです。

チクタクボーイ – 理芽 / Tick Tock Boy – RIM (Official Music Video) #28

理芽がアニメ「5億年ボタン」のエンディングとして歌っているオリジナル曲「チクタクボーイ」のMVが公開されました。作詞作曲は相対性理論の永井聖一。SF方面の曲を多く歌っている理芽が、時間をテーマにした曲を軽快に歌い上げています。普段の理芽の歌よりも比較的ポップで楽しいノリでありつつも、世界の終わりも恋の話もフラットに歌う俯瞰したスタイルは彼女ならではです。

映像はパロディがてんこもりなので、是非元ネタを探してみてください、TikTok、パズルゲーム、音ゲーム、Twitter、LINE、lo-fi girl、各種アニメなどを時代を超えて突っ込んでいるあたりも、時間を飛び越えたこの曲らしい映像です。

Hot Cocoa / 暖日いな (Official Music Video)

夜寝る前にしっとり聴きたい、暖日いながアップした新作オリジナル曲がアップされました。暖日いなはとても丸みのある温かい声色の持ち主で、すっと心に入ってくる優しい表現が得意なVSingerです。今回はそれをフルにいかして、止められない恋の思いを心地よく、かつもどかしく歌います。本人が書いた歌詞にちりばめられた、ときめきを彩る様々な言葉にも注目です。

夜に恋する相手とやりとりをしているであろう女の子の部屋をアニメーションで表現した動画もみどころ。暖日いな本人がここにおらず、歌声で全てを伝えていることで、普遍的な感情を共感しやすくすることに成功しています。

暖日いなの個性のある温かい歌声は、1stシングル「キミに溺れたい」など他のオリジナル曲やカバー曲MVでもたっぷりと味わうことが出来ます。それぞれの曲にあわせた色の使い方からも、暖日いなが持つ音と映像のセンスのよさを感じられます。

odyssey – 奇屋敷ゾンゾン【Official Music Video】

「行ってきます」からはじまる奇屋敷ゾンゾンのオリジナル新曲は、スケールの大きな宇宙の旅物語を、ワンカットで撮影した電車の車両の映像を用いて表現する、映像技術と高い歌唱力と印象的な歌詞の作品です。歌が始まる一両目はひまわりのようなものも咲いており幸先がいいのですが、ダイヤあふれる宇宙空間を走る二両目、星と骨が転がる三両目と雰囲気が変わっていくことでじわじわ物語性を伝える映像センスは、目を見張るものがあります。

「貴方となら何処までも行けるよって信じてたはずなのにな」序盤の期待を感じさせる明るさと、中盤以降のメランコリー感をうまくボーカルで表現しています。映像は壮大でスケールが大きいからこそ、歌の繊細さがより一層引き立ち、孤独や切なさをじわじわと感じさせてくれます。

【オリジナルMV】少年漫画 / CIEL #08

リアルとバーチャルを行き来する越境型フィメールシンガーCIELの新曲MVでは、CIELは3Dの姿で登場。歌って歩き回りながら、それらの映像が漫画のコマのように切り取られていく、というかなり特殊な手法で作られたMVになっています。そのタイトルは「少年漫画」。オトコノコに生まれていたら、という感覚を少年漫画表現のスタイルに重ね合わせて、感情をたっぷり詰め込んで、祈るように歌います。

「あの頃はよかったな 男も女もなくてさ」「愛とか恋じゃない泥だらけのボクに」男女の性差というよりは、ジェンダー的な悩み事や諍いから離れたい、という思いが感じられます。「もうかっこいい主人公じゃなくて構わない」という歌詞も印象的。漫画のコマに収まり、逆に言えばそこから出られないMVのCIELは何を思うのでしょうか。

CIELはバーチャルの姿ではなくリアルの人間の姿でも活動するミュージシャンです。姿を自由に選択できるのは、バーチャルでも活動しているシンガーの強み。窓を開けて一歩踏み出したオリジナル作品一曲目「窓を開けて」と「少年漫画」を比較してみると、存在のあり方についてまた捉え方が変わってきそうです。

【Cover】精霊流し【Matsuri Kazamiya】

夏の歌は多数ありますが、お盆にあわせてこの曲を持ってきて歌い上げるのは、さすが神様の風宮まつり。原曲は1974年です。
彼女の切なさを表現する声色と、人情味と体温を感じさせる丸みのある声の伸びが混じり合うことで、昭和の空気感を再現。それでいて現在の人の心にもしっかり響くような、安定感のあるボーカルを聴かせてくれています。

風宮まつりは最新の曲も懐かしい曲も、同じようにカバーしてアップしています。特に懐メロではビブラートの使い方が非常にうまく、自身の優しさのある歌声をより響かせて魅力的に聴かせてくれます。「異邦人」はハモリパートの美しさも必聴です。

春泥棒 / cover / 否羽ゆき

否羽ゆきがアップした「春泥棒」のカバーは、自身でギターを弾いて歌ったもの。原曲を忠実にリスペクトしながらも、演奏と歌い方は情感がたっぷり込められていて、エモーショナル度高め。今この瞬間をただ味わうことを大切にするような、爽やかさと儚さの入り混じった歌い方が印象的です。風に吹かれる彼女のイラストの味わいもあいまって、この曲を聴いている時間を大切にしたくなるような作品です。

否羽ゆきは他にも、様々なオリジナル曲・カバー曲MVをアップしています。6月にアップされた「おしえてティーポット」は、潔癖症の憂鬱をポップな曲調と、かすかに不安になる音の使い方で表現する個性的な作品。独特な音作りで、感情の温かさと冷たさの両方入っているような不思議な感覚がくせになるVシンガーソングライターです。

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