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VTuber 2022.07.10

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(7月2日~7月8日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【誰得】VR SNSジャグリングのしやすさランキング

ジャグリングの名手・三珠さくまるが、VR上でジャグリングをする場合にどのプラットフォームが使いやすいのかを比較検証する動画をアップしました。VR上での物体への干渉表現の可能性という点での研究にもなっている内容です。
加えて「しやすさ」と「見やすさ」は別であるという点も述べています。VRでしか観られない魅力がたっぷり詰まっているVRジャグリングは、研究を重ねていける伸びしろだらけのジャンルのようです。

【笹食い】電脳世界探検眼帯【2022年7月1日】

VRCお笑い道場はVRChat上で月2回定期開催されている、バーチャル空間でのお笑いステージ。現実のお笑いの舞台さながらのスタイルで、演者は腕によりをかけて個々のネタを披露しています。今回笹食いが披露したのは、「キテレツ大百科」とVRChatのあるあるを引っ掛けたネタ。メタバース時代ならではの意識ギャップがうまく駆使されており、VRChatを知らない人でもキテレツパロディのおかげで「あっ」と察することのできる、凝ったネタ作りになっていました。

チャンネルには他にも数多くのお笑い舞台アーカイブや、「笑ってはいけないシリーズ」リスペクトの大型企画などもアップされています。VR空間でお笑い技術を磨いていくチャンネルとして見どころ満載です。

【絶対見て】総勢55名新人vtuber自己紹介動画【新人vtuber】

新しいVtuberを探している人にはもってこいな動画を風渚こあがアップしました。55名のVtuberが自己紹介をする動画を集めたもので、それぞれがクオリティの高い映像で自己アピールしているのが見られます。
現在Vtuberと銘打って活動している人は数え切れないほど多いため、そもそもクオリティ云々以前に知ってもらえない、というのが個人活動者の大きな悩みです。このように短く、一斉にまとまった映像で一気に見られるコマーシャル的な動画は、今後需要が高まりそうです

【重大事故】KDDI(au)の大規模通信障害を解説(KDDI/au/UQモバイル/povo/MVNO等)

先日KDDIの大規模通信障害で日本中がパニックになりましたが、そのとき情報整理と理解の面で多くの人に重宝されたのが、バーチャルITコンシェルジュのはるかが解説を務めるスマサポチャンネルでした。
動画の中ではどういう障害だったのか、理由はなんだったのか、問題はどこにあるのかを簡潔にわかりやすく解説。技術面の話に徹底しているので、とても聴きやすいです。
また通信障害対策の動画もアップしています。予備回線の使い方を紹介しつつ、難点についてもきちんと語っています。
バーチャルITコンシェルジュとして、通信の話題についての動画をコツコツとアップし続けてきた実績が、信頼を産んでいるチャンネルです。はるかがバーチャルな姿で説明することで解説画面の情報量がまとまってすっきり見やすくなっている点は、2DVtuberの特性のひとつかもしれません。

極薄液晶にホログラム!近未来感マシマシな展示会を見に行った!【先端デジタルテクノロジー展2022】

図月つくるが「先端デジタルテクノロジー展2022」の様子をレポートした動画をアップしました。PCやデジタル機器はもちろん、網膜ディスプレイ開発、ミストスクリーン、3Dスキャン、ドローン、VR・AR技術の最先端映像が次々登場します。

図月つくるが好奇心旺盛ながらものんびりしたしゃべりなため、映っている内容は専門的なものだらけですが、ほんわか見やすいエンターテイメントな内容になっています。彼女は技術系お店やイベントレポート動画をいくつかあげており、白衣専門店秋葉原の電子工作店工業炉展示会など映像資料としても貴重なものがまとめられています

水辺でカンパイ! VIRTUALミズベリング in 越谷レイクタウン【春日部つくし】

風流で心地よい、夏の夜の音楽の祭典。バーチャル空間に出現した越谷レイクタウンで、VIRTUALミズベリング(7月7日に全世界で行われた、水辺を活用したイベント)が行われました。埼玉県の河川環境課と、埼玉バーチャル観光大使・春日部つくしを中心に実施されたイベントで、水辺に建設されたステージでは、DJイベントやライブが行われました。

ライブではVtuberの夜乃ネオンぜったい天使くるみなどの他に、VOICEROID2の紲星あかりや、春日部つくしと彼女の合成音声春日部つむぎのデュエットなど、バリエーション豊かな舞台が披露されました。
夏の風物詩を高いクオリティでバーチャル内で楽しめる点でも、地域活性化の新しいあり方としても、大きな可能性を感じさせてくれるものでした。

#1【Blender勉強会】はじめてのモデリング「りんご」【鈴木勝/にじさんじ】

鈴木勝が新しい取り組みとして、Blenderを使って3Dモデリングを学びながら行う配信「Blender勉強会」を始めました。Blenderをインストールしただけの、全くの知識0状態からのスタートです。最初に操作法を調べ、立方体オブジェクトをいじり、球体に挑み…と一歩ずつ視聴者にもわかりやすいように確認しながら進んでいきます。
一回目は「りんご」のモデルを制作、2時間半の間でマテリアルを操作するところまでいって、視聴者に「こんなすごいものができるんだ!」と驚かせました。二回目は部屋づくり。どうするとより効率よく作れるかなども覚え、Blender上で「無」から部屋をしっかり作り上げるところまで一気に進歩しています。

ちゃんと段階を踏んで必要な技術を習得しているので、全くモデリングを知らない人でも、鈴木勝の配信をそのまま真似ていけばどんどん技術があがる、一緒に勉強できる配信になっています。元々センスのいい鈴木勝が制作したものはクオリティがかなり高く、こんなすごいものが自分でも作れるかもしれない、と興味をそそってくれます。新たなVtuber学習配信として注目したいシリーズです。

【#2】個人Vから企業Vに!実際どう変わった?【らいとあっぷ / Vtuber】

らいとあっぷ公式がスタートした新番組は、Vtuber活動に鋭くメスを入れる内容です。司会はアイリス・ルセン熊間まゆ。らいとあっぷのメンバーが3Dで出演するトーク番組で、今のVtuber事情のリアルな部分に迫ります。
二回目のテーマは「個人Vから企業Vになって何が変わったか」。元々は個人で活動していたありさ兎羽理ここに、そもそもなぜVtuberになったのか、収入などは変わったのか、個人のほうがよかったことはあるか、など赤裸々に語ります。ありさ曰く、個人のときのほうが儲かったこともあったとか。
三回目のテーマは「Vtuberユニットは仲がいいのか、ビジネスなのか」というタブーにもなりかねない部分に切り込んでいます。ゲストは天埜つるぎ神瀬よわ。らいとあっぷ内では運営主導でユニットが組まれているのですが、そこについて良かったことはもちろん、困ったこともかなりはっきり語っています。やりたいことがあるからこその気まずさ、冷戦的関係なども語っており、クリエイター・表現者としての芯のある意見が聞けます。

【#カルロピノ生誕祭】誕生日に最強の生き物を作る!【生き物研究室ぴのらぼ】

カルロ・ピノが生誕祭として、彼女が大好きな生き物について科学的根拠をもとに解説していく「ぴのらぼ」の新しい講義を行いました。今回のテーマは「最強の生き物を作る」です。動物の「最強」はかつてからネットで話題になるネタですが、果たして…?

問いかけに対する視聴者の解答コメントを読み上げて進めているため、Vtuber授業配信としてのクオリティが高いです。彼女の持つ正確な知識量、教えるためにわかりやすく話す能力、飽きさせないプレゼンのみやすさなど、教育エンタメのスタイルとしても見て損がありません。加えてポイントごとにパッと動物をその場に召喚し、近づいて観察することができるなど、バーチャルでしかできないユニークさもしっかり活用しています。生き物について興味を引く部分が盛りだくさんな内容でした。ところで最強の生き物はどんなものになったかというと…これはアーカイブを観てください。

【ORIGINAL SONG】 RHYTHM ❄ Pina Pengin 〖PRISM Project〗 Music Video

ボーカル・作詞作曲・編曲・MIXを全てこなしている多才な辺銀ピナのオリジナル新曲は、リズミカルなギターの音が気持ちいい、ポジティブさでいっぱいの正統派ロック。女の子が普段の日常から、衣装を着込んで「辺銀ピナ」になっていく様子がアニメーション調で描かれてます。このイラストの、大人びた少女漫画的なテイストも魅力的です。

この作品は元々デビューしたばかりの2021年6月27日にショート版がアップされていたもの。1年めのタイミングでフル版MVが公開された、というマイルストーン的作品です。今回は英語版のMVも公開されています。
普段はかわいらしい少女のような声で話す彼女ですが、今回の歌では安定感のある大人びた声を披露。力強く前向きな歌い方が作品のポジティブさを加速させています。「どんなに重苦しい一日でも リズムやメロディは裏切らない」と自身に音楽が欠かせないことを高らかに掲げる姿は、とても清々しいです。

辺銀ピナは新しい企画配信シリーズとして「Pina Punch!」も開始中。今回は「Cringiest Pick-up Line(最悪な口説き文句)」を募集して赤と青にわけ、視聴者コメント参加型で投票を受け付けて勝ち抜いていく、というもの。ちょっと英語が読めるだけでもかなり楽しい配信なので、ぜひチェックしてみてください。

【MV】Ocean / 結イ(Music by DJ CAD)【オリジナル曲】

2.5次元シンガー結イのオリジナル新曲は波打ち際を背景に、静かに押し寄せる波のような音の重なりと広がりが魅力的な作品。海がテーマではありますが、夏ではなく寒さを感じさせる海が曲の舞台。切なさがどんより押し寄せてくる、心を締め付けてくる作品です。
低音パートの安定感のあるボーカルは、アンニュイな思いを直球で伝えてくれます。そして寒い海に広がるような高音パートの歌声は寂しさが破裂するかのよう。情感豊かな歌唱表現で、歌詞の中の「指輪」などの物語性のあるワードを巧みに表現。喪失をビターに、そして爽やかに歌う、感情を刺激する作品です。

バスタイムプラネタリウム / HACHI 【Official MV】

HACHIの9thデジタルシングル「バスタイムプラネタリウム」のMVがアップされました。歌の入りからハッとさせられるような、深みのある歌声はまさにHACHIが得意とするところ。広がりと重みのある歌声で、ひとりで生き抜こうとしたときに感じる不安をバスルームで思い返す様子が歌われます。

「ユニットバスに溺れて 叫んでいた弱音全部 強がってなきゃダメだった 夜に呑まれてく」歌詞が描くのは上京し夢を諦めず頑張る若者がふと弱気になってしまう夜の瞬間の思い。ユニットバスは一人きりの空間だからこそ、思考が良くも悪くも大きく動く場所です。お風呂のシーンと、感情的世界のシーンの映像の対比は印象的です。
HACHIの持つ若々しい感性あふれる歌声ならではの、感情高ぶる作品です。「もう帰らないから」と大サビに至るパートの力強さと映像のシンクロの爽快感は、見ていて元気になれるはずです。

存流&明透 – 新世界へ 【オリジナルMV】

深脊界所属の存流明透の新作オリジナル曲「新世界へ」(前髪ぱっつんな方が存流、メッシュが入っているのが明透です)。ふたりが演劇の舞台上に立って歌っているかのようなミュージカル的MVが心をつかんできます。映像も曲も非常に耽美。ふたりのダンスはそれぞれ近づいたり離れたりが繰り返されており、存流と明透のふたりが踊りながら至近距離で見つめ合うシーンはドキドキもの。宝塚スタイルが好きな人は必見です。
繊細さを持ちつつ、強い決意を抱いて運命を切り開こうとしている姿をふたりは歌で表現。気高く咲き誇る少女の姿を、映像と歌で味あわせてくれる満足度の高い作品です。

またふたりは「赤い洗礼」という作品もアップしました。こちらはジャズテイストの曲になっており、同じ耽美表現でもベクトルが全く異なった妖艶さの強い作品になっています。人形のような二人の撮影表現と、不可思議なオブジェの数々はインパクト大。

2分15秒くらいで「御願ひ わたしを看取って」と歌ってからの暗転、そこから曲調を変えて復帰する映像はとても演劇表現的。様々なジャンルの歌を歌ってきたふたりですが、今回の物語性の強いふたつの楽曲は異色作。激しく演じ歌うふたりの姿は、新しいミュージカルスタイルへの挑戦を感じさせます。

【3DMV】Twinkle Fortune / 葉柳ちぐさ 【VTuber / オリジナル曲】

ピアノの演奏から始まり、音が広がっていくかのような曲構成が心地よい葉柳ちぐさの新オリジナル曲「Twinkle Fortune」のMVが発表されました。特に高音パートでの安定したロングトーンとビブラートが美しく、たっぷりと感情を音に乗せて表現しているのが感じられます。作詞作曲はYamamii

「数ある星のたった一つだったとしても 自分なりの輝き忘れないで」という歌詞のあたたかいエールが、葉柳ちぐさの優しい声で歌われたことで、心にすっと入ってくるものになりました。無数の星の輝きが見られるガラス張りの屋内や、明るい日中ながらも流星が輝いている海の上のステージなど、撮影の舞台にもこだわりが見られます。
以前紹介した「Phantom Pain」のようなアップテンポでソリッドな曲から、今回のような優しくゆったりとした曲調まで歌いこなす彼女。数多くのハイクオリティなオリジナル曲MV制作を行っている、注目のVSingerです。

mokz × 猫塚大翔 『 ヨリソイディスタンス 』 Music Video

mokz(もくず猫塚大翔によるオリジナル曲「ヨリソイディスタンス」のMVが公開されました。恋人同士を描いたポップなラブソングで、男声女声のかけあいが楽しい作品です。恋人関係を再現するMVはとてもスイートで、デートシーンはキュンキュンする映像だらけです。

低音のリズムとシンセサウンドが効いたEDMスタイルのメロディは猫塚大翔によるもの。mokzの軽やかなボーカルはとてもキュートで、恋のウキウキする感情をうまく表現しています。前半のコーヒーカップからカットが切り替わるシーンや、後半のデート思い出ショットを次々見せるシーンなど、MVの構成が凝っているのも見どころです。

【歌ってみた】ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ- 矢島美容室【歌衣メイカ・乾伸一郎・バーチャルゴリラ】

歌衣メイカ乾伸一郎バーチャルゴリラという漢気あふれるいい声の面々が矢島美容室をカバーするとなったら、そりゃソウルフルになるに決まっている。個々の立ち位置も解釈一致なカバーソングMVが完成しました。ちょっと優しい声の乾伸一郎、パワフルボーカルの歌衣メイカ、そしてきらめく低音のバーチャルゴリラ。「ダバダー」パートが完璧すぎて、笑うのを通り越して心にぐっとくるものがあります。
コーラスにはMaiR朝ノ瑠璃獅子神レオナと歌姫勢ぞろい。ゴージャス全開な音の広がりがあるMVになっています。

♪中庭の少女たち – SHISHAMO / 村田川こまち cover

村田川こまちがアップしたのは少女達の眩しさがいっぱいにつまった「中庭の少女たち」のカバーMVです。みずみずしさいっぱいのボーカルで、学生時代がとても楽しい様子を再現しつつ、将来へのちょっとだけアンニュイな気持ちを声に含めているのも見事です。少女の持つエモを、繊細かついきいきと歌うことで情感をこめるテクニックは村田川こまちの歌の魅力のひとつになっていきそうです。

映像も自作した「夜行」でも歌声の情感表現をたっぷり味わえます。歌っている感情を、爆発させすぎずにゆっくりと丁寧に形にしていく彼女の歌声は、優しいデザインとアニメーションの動画にぴったりマッチしています。Live2Dや3Dも手掛けるVマルチクリエイターとして、彼女の活動から目が離せません。

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