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VTuber 2022.11.20

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(11月12日~11月18日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【3D自己紹介動画】にじさんじ所属の椎名唯華です【Vtuber】

椎名唯華がアップした動画に、多くの人がほっこりしつつも戦慄しました。何も知らずに見ると非常にかわいらしいこの動画、実は椎名唯華のデビュー時の声に動画を付けたものです。
初期の頃は、周囲からの初配信いじりが嫌で自己紹介動画は作り直したいと言っていましたし、だいぶ前にも振り返りでツッコみつつ同時視聴していましたが、最近はたびたび「自分の持ちネタ」として逆にこすり直しています。そのメンタルの強さに多くのファンがコメントで驚愕。誰もが恥じらいがちな初配信を、黒歴史ネタ化ではなく、ポジティブなイメージで上書きしました。
デビュー時の挨拶「はじめまして、ですね」は他のにじさんじライバーにもいじられ続けたネタですが、この動画を見てしまったら、もうかわいさしか見つからなくなります。

ゆるさと攻めたネタで、にじさんじ内での活動の尖りっぷりを初期から見せてくれた花畑チャイカとのユニット「にじさんじレジスタンス」もついに4周年。各々の活動の幅はどんどん大きく忙しくなっているようですが、年1で顔をあわせる「にじレジ」の空気感はいつになっても変わりません。

【3Dお披露目】イラストレーター編屋さつき3D(仮)- たった○時間〇円でフルトラッキング3Dになる方法も解説!

イラストレーターVTuberの編屋さつきが、突然爆速で3D化しました。そのかかった時間の短さは、動画を見てください。トラッキングはスマホで完結。かかった金額も話されています。かわいらしく動くモデルを観ながら実際の時間や金額を聞くと、いかに便利な時代になったかイメージしやすいと思います。

今回爆速3D化した理由のひとつは、編屋さつきがpixiv主催のオンライン即売イベント「NEOKET3」でアバター利用したかったからとのこと。そのため、すでに十分かわいいのですが、現時点では3Dには「(仮)」がついています。
完璧をめざしてはじめるよりも、まずはやりはじめてからより良く改良していく。彼女のクリエイターとしてのチャレンジ精神がよく伝わる、そして真似してみたくなる動画です

【VTuberチップス】脅威の111種! バーチャルYouTuber大集結のポテチ開けてみた!【開封動画】

あたらしいVTuberチップスが販売されて、ファンやVTuberが買って開封する様子があちこちで見られていますが、わしゃがなTVではVTuberをほとんど知らない中村悠一とマフィア梶田が、VTuberに詳しい大川ぶくぶの解説を受けつつ開封しています。電脳少女シロ、ミライアカリ、犬山たまき、ぽんぽこ、ピーナッツくんくらいしか知らない状態でVTuberのカードを次々開いていったとき、どんな反応が見られるのか?

VTuberたちの細かい生い立ちなどは、見慣れた視聴者なら「ひとつの話題」くらいにすんなり受け取る土壌ができているでしょう。しかし改めて彼らのトークを聞いていると、いかにVTuberが特殊な存在で、並べると世界観がカオスな状態になっているのか、改めて思い知らされます。VTuberが一気に増えた初期の、一斉にツッコミが飛び交っていた時期の空気感が感じられて新鮮です。中でも出演者はおめがシスターズのスタイルに直球の驚きを見せており、「自由だな」という、ある意味VTuberにとって一番の褒め言葉を述べていました。

黒猫洋品店ハロウィンナイト with コーサカ

クロイニャンの黒猫洋品店がVRChatのオリジナルワールドで、MonsterZ MATEのコーサカをゲストに招いてトークショーを行いました。クロイニャンは現在のコーサカのアバターを手掛けた、3Dモデル・キャラクター制作会社「黒猫洋品店」の社長。クロイニャンがコーサカの大ファンということで、序盤緊張して舞い上がっている様子も観ていて楽しいです。

MonsterZ MATEの結成秘話や、MZM楽曲や活動のスタイルについてのトークが繰り広げられています。MonsterZ MATEファン・VTuberファンはもちろん、そうじゃない人でもミュージシャン・表現者の活動の考え方のひとつを知ることができると思うので、見て損のない内容です。
VRChatでの活動の多いクロイニャンが、コーサカにVRChatでの音楽活動を進めるワンシーンも。今のVRからChatは音の質の向上を含め、できることが大きく増え、ユーザーの技術者たちのテクニックも蓄積している段階なので、バーチャルミュージシャンたちが活用する機会が来ることを期待したくなります。

【フリートウィーク】女が初めて軍艦乗ったら、人見知り克服したかもしれない【神野たね】

様々な地域を訪れ、その様子を映像におさめている神野たね。今回はフリートウィークに軍艦に乗りに行った映像をたっぷり撮影し、アップしています。ひとつひとつの船に実際に入りながら、船の話題も丁寧に解説。語りの声から、そのときのワクワク感が伝わってきます。浮き輪や潜水艦にかわいさを見出すなど、彼女らしい視点もユニークです。

今までも多数お出かけ動画をアップしているだけあって、的確にポイントをおさえた撮影技術と、一緒に旅行しているような編集技術の高さがしっかり伝わってきます。今回は日本の船メインですが、次回は海外の船の映像も見られるようで楽しみです。

旅行の情緒と、神野たねの無邪気でキュートな性格の両方が詰まっているVlog的動画。その場にいるような撮影の仕方や、きちんと調べて紹介している資料性の高さが魅力です。

[VR VLOG #11] 紅葉と森の動物と光る剣 | Seeing the autumn foliage in VRC [ #VRChat #惑星ちる ]

惑星ちるが紅葉狩りにでかけました。彼女がでかけたのはリアルではなく、バーチャルの世界、VRChatの世界の「秋」探しです。

注目したいのは撮影技術。ワールドの中をあちこち動きまわりながら景色と自分自身を撮影しているのですが、その構図やアングル、被写体深度を調整したぼかしによる存在感の捉え方が非常に巧み。画面全体の色味のバランスも計算されており、空気感演出が抜群によい作品になっています。

夏に撮影したVRChatのVlogも、移動する夏の電車の社内、ギラギラまぶしい日差しのプール、海中に潜っていく車両の仲の惑星ちるの表情のアップの撮影など、VRChat内のカメラ技術をフル活用しています。
徹底して色味にこだわって季節の空気感を表現する撮影手法は、いい意味でVRであることを忘れてしまいそうなくらいリアルな映像になっています。VR内での映画撮影などにも使える技法としても見ごたえのある作品です。

【雑談/あるある】元コスプレイヤーによるレイヤーあるある&暗黙のルールを紹介!初見さん大歓迎💓【Vtuber/雑葉学美(ZoubaManabi)】

元コスプレイヤーである雑葉学美による、コスプレにまつわるあるあるや暗黙のルールを紹介する配信が行われました。「特殊な専門職を連想させるコスチュームは禁止」など一般的にNGなことや、「『お借りしている』という気持ちを忘れない」という経験者ならではの心持ちやマナーの部分など、普段コスプレをしない人にこそ聴いてほしい内容になっています。


イラストも用いて、様々なあるあるも紹介しています。恐怖の一言「まだ布」のような苦労話も交えつつ、それをも含めてコスプレの楽しさが伝わってくる配信です。
様々なコスプレの話題を、知らない人でも聴きやすいように工夫しながら、テキパキと解説しています。聞いていれば自然とコスプレに興味がわいてくるような、トリビア学園のバーチャル雑学教師らしいわかりやすい配信です。

【#ミオみこスバ】ミオみこスバっと解決!!お悩み相談所!!!【ホロライブ】

大空スバル大神ミオさくらみこの三人によるお悩み相談所が開かれました。基本的には視聴者やホロライブメンバーの悩みを聞いて解決していく、というものなのですが、それぞれにキャラクターがついているのがミソ。「盛り妖精大盛スバル」「痛烈ド畜生畜神ミオ」「迷探偵多摩川ミコチ」になりきって相談に乗っているため、解答は最初からすさまじい迷走をしています。

とくに畜神ミオのソリッドさは尋常じゃない。相談者にも、他のふたりにも冷酷に正論をぶつけ続け、皆を震え上がらせる展開はかなりインパクトがあるので必見。一方多摩川ミコチはほとんど素の状態でトンチンカンな迷探偵トークを出し続けるので、大盛スバルと視聴者のツッコミが追いつかない状態なのも楽しいです。
相談者のノリのよさもふくめ、半分真剣半分ジョークで悩み事をエンタメにしていく技術が見られる配信です。大盛スバルこと大空スバルの進行力とツッコミ力に対して、参加者全員が絶対的信頼をおいているからこそ成立している企画です。

【オリジナル曲】パラレルシティナイト/花奏かのん

浮遊感のあるメロディと、楽しそうに跳ねるリズムとスラップのベース。花奏かのんの新曲は歌詞の「パパパパ」が印象に残る、とても心地よく、ちょっとアンニュイな作品です。
夜の物思いにふける不思議な時間を、花奏かのんの優しくウィスパーでありつつ芯のある歌声で表現。2分半の短めの曲ですが転調などもまじえ曲の展開がしっかりしているため、一回聞いた後の充実感と、何度も聴きたくなる中毒性のある作品に仕上がっています。

【オリジナル曲】ボクとキミのなおしかた -piano ver.- /曇音ルカ

残響音が美しいピアノの旋律、思いが深く刻み込まれたような歌声。曇音ルカの新曲は、どうしようもないふたりの関係を苦い気持ちで噛みしめる、切なさを反芻するような作品です。歌の歌詞と、MVに出てくる別の文章が重なり合って、心情の深い部分が表現されているのでぜひ動画で観てみてください。

エンタス4周年記念イベントにも出演している曇音ルカ。曲の持つ感情と物語性をたっぷりと包含するような歌い方が印象的なVSingerです。メロディの上で感情をぶちまけるかのようなボーカルの迫力は、一度聞いたら忘れられないものがあります。ブレスひとつひとつをも感情の表現にするような想像力の深さとボーカル技術の巧みさが、波のように押し寄せるエモーショナルを生んでいます。

バース・デイ/浮遊信号

クリアなギターを中心に、すっきりしたバンド編成の楽曲が印象的。浮遊信号の新作「バース・デイ」は、お祝いの歌というよりは、原点回帰、自分をシンプルに見直すスタイルのロックンロール作品。

「変われなくても 僕は僕のままでいい」「明日も僕はそれなりに生きていくんですが あなたもご一緒にどうでしょうか?」背伸びしすぎない、後ろ向きにならない、そんなにすぐ成長するわけじゃないけど「はじめて知ったコードでギターかき鳴らして せめて僕だけには届くように」というあがきは見せる。
軽快なボーカルが語る生きる力加減の表現と、フラットな表情で登場する女の子のイラストがぴったりマッチ。力みすぎず逃げすぎない歌のスタイルは、聴いていてとても心地が良いです。
esora umaの誕生日にアップされたこのMVは、彼自身の思いそのものかもしれませんが、視聴者に対する柔らかなエールとしても捉えることができそうです。

【オリジナル曲】海中電灯 / lovechan (loveちゃん)Official Music Video

loveちゃんの新曲は、ボーカル、ベース音、シンセサイザー、サンプリング音、すべてが海の中を表現しているかのような、とても幻想的な作品です。使われている音の数々の表現やメロディの展開がそれぞれ海の深さを感じさせてくれるので、ぜひヘッドホンで聴いて、音を拾い集めてみてください。

「ねぇ、いつでも 何処かで静かに輝いている」という歌詞と、静かに、幽かに響くような歌い方のボーカルは、離れたところでそっと光り続けているVTuberの存在そのもののよう。loveちゃんの優しい声質をフルに活用した、彼女ならではの高い完成度の作品です。

僕が死のうと思ったのは ~ piano ver ~ – covered by 響かさね 【 歌ってみた 】

ダイレクトに歌唱力が問われる楽曲を、響かさねが自身の歌声で力強く表現して見せてくれました。原曲の中島美嘉版、amazarashi版、それぞれ超えられないような強烈なボーカルで歌われてきた曲ですが、響かさねはぶれることなく自分の歌声を信じ、歌詞を再解釈し、自分だけの歌として完成させています。低音から高音まで完璧にこなせる音域の広さ、AメロBメロサビと自身の感覚で音を組み上げていくセンス、腹式呼吸でたっぷりと音を響かせている声量の豊かさなど、あらゆる技術が詰まった結晶のような一作です。

アカペラ歌枠を観ると、彼女の実力がよく分かると思います。10月末に活動を再始動させ、即その実力を披露しはじめ、ファンを喜ばせている響かさね。VSingerとして続々と作品を生み続けており、今後の活動には期待が高まるばかりです。

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