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VTuber 2022.11.13

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(11月5日~11月11日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

VtuberとVRChatterのアバターの違い #shorts

VTuberとVRChatプレイヤー、近そうで実は全然違う文化文脈で発展しているこのふたつの界隈を象徴づけるような話題を、レオン・ゼロミヤが「アバター」の用い方から切り込んでショート動画にしています。
たとえばVTuberは「アバター=自分のアイデンティティ」なので、当然あれこれ姿を変えることはありません。しかしVRChatユーザーは「アバター=衣装」のような感覚なので自身のアイデンティティとは直結しません。そのため昨日と今日、全然アバターが違ったりするのはあるあるです。
近づいたりそうでなかったりを繰り返す、VTuberとVRChatユーザー。最近は個人VTuberやVRChat内クリエイターを中心に、双方がVRをうまく活用していこうという動きが徐々に強まりつつあります。

同人声優からの「接待」とかある?社員を「教育」したりするの?創業26周年のあのサイトの社長が来たから全部訊く【餅月ひまり/ライヴラリ】

餅月ひまりの対談シリーズ。今回はダウンロード販売の雄、DLsiteの株式会社エイシスの代表取締役・藤井氏を呼んで、根掘り葉掘り話を聞いています。DLsiteはオタクなら多くの人が知っている、でもオタクじゃない人はほぼ知らないであろうちょっと異質なダウンロード販売メイン、成人向けコンテンツを数多く扱っているサイト。だからこその、創業時から今に至るまでの苦労と改善の努力を聞くことができます。

特に注目したいのは、「みんなで翻訳」システムの仕組み。これはDLsite側で扱っている作品の翻訳を有志にしてもらい、翻訳者にもお金が入るというwin-winなもの。海外で海賊版が多く出てしまう現状を根本から改善するアイデアです。データ販売ならではの取り組みを観ることができます。
藤井代表取締役の性癖をいじりつつも、こういう話をしっかり見せてくれるのが、成人向けコンテンツに真摯に向き合うエンタメチャンネル・餅月ひまり。今回の内容は特に、成人向けコンテンツに興味がない人でも、新しいビジネスの仕掛けとして見ておいて損のない内容です。

【乗って見て検証】戦艦『比叡』と『大和』の艦橋を徹底比較してみた

3Dモデルで軍艦類を再現している宮間めさのがアップしたのは、戦艦比叡と大和の比較動画。ものすごく作り込まれているのでパッと見ただけでもある程度わかるのですが、実際に乗り込んでチェックする、という非常にバーチャルな映像を見せてくれます。

甲板を歩きながらひとつひとつ解説しているので、見ているだけでどんどん戦艦について詳しくなれる動画です。ユニークな遊び心もところどころに盛り込まれているので、エンタメ動画として一級品。じっくり何度も見たくなる動画です。

空母龍驤の「乗って見て検証」動画は、艦載機のサイズ比較やエレベーター再現、大荒れのときの激揺れ映像など、現実では絶対見られない映像が山ほど見られます。作り込まれたモデルと知識量がなせる貴重な映像です。

【Live2D】Mic🎤 ✖ hand tracking👐 ✖ singing🎵 = so cute🥰

Live2D技術の開発に取り組み続けている乾物ひものが、ついにひとつの高みに到達しました。それはハンドトラッキング。手の再現は繊細なため、Live2Dの性質上大きな壁になっていますが、2018年からこだわり抜いた彼女の技術がついにスムーズで違和感のない動きを表現。多くの人を驚かせました。

この映像の下地には努力と試行錯誤があったのがわかります。手のすごさのみならず、髪の毛、瞳、口、身体の大きな動きなどなにもかもが高クオリティ。アニメーション表現の革新をもたらした技術者としての、才能の結晶をぜひ見てみてください。

衝動買いで使わなかった商品の末路…

ADHD先生黒井は自身のADHDを話題に、真剣な症状の話からあるあるネタまで披露しているVTuber。最近は動画編集の技術が加速度的にテクニカルになっており、ショートエンタメ動画としてのクオリティが爆上がり中です。

特に「衝動買い」の回は、どんな人でも「あるある」と納得させるようなテンションの上がり方を編集力で表現しており、笑わせつつも共感させるパワーのある映像になっています。
「氏ぬかと思った」動画はちょっと深刻さを感じさせる内容ですが、その当時のヒヤヒヤ感を振り返る冷静さがエンタメを生んでおり、こちらも巧みな編集でコントのように見せてくれます。
エンタメ力がどんどんあがっていきつつ、ADHDの大変さも受け止めやすく見せてくれるADHD先生黒井の動画は、今まで以上に万人におすすめしやすいものになっています。

【拡散希望】タイトルが思い出せない曲があって苦しいです。助けてください。

緋笠トモシカが心につっかえてむずむずしているものを配信で吐き出しました。タイトルが思い出せない曲があるので、ファンのみんな助けてほしい。これだけならまだいけそうな感じがするのですが、メロディ、歌詞、アーティスト、ジャンル、時期、全く覚えていない上に間違った記憶も混じっている、という超難問でした。こうなるととてもじゃないけど解ける気がしない。

結果としては比較的はやい段階で解けます。集合知のすさまじさを感じさせてくれる配信でした。そもそも緋笠トモシカの出しているヒントに誤りが多数ある(全然まどマギの時期ではない、髪の色が違う)にも関わらず答えが出るのは、リスナーが彼女の性格をよくおさえているからできた技。加えて彼女はあまり流行に乗らないマイペースなタイプなので、そのあたりのオルタナティブな感覚をどう読み解くかの人読みも大事になっていました。ちなみに答えは、VTuber音楽ファンの間では有名なあの方たちです。ぜひコメントと一緒に謎に挑んでみてください。

【裁判】もしも兎田ぺこらが犯罪をおかしてしまったら・・・ぺこ!【ホロライブ/兎田ぺこら】

兎田ぺこらの初公判が行われました。…という体の裁判パロディ配信です。「兎田ぺこらがもし罪を犯したら」というお題をマネージャーやスタッフに出してもらい、その罪についてイラスト化。彼女が知らない状態で罪状とイラストを公開し、視聴者と共に裁判していくという内容です。

この画像を描いているのは法廷画家・榎本よしたか。本物すぎてサムネイルの段階からファン騒然でした。お題が多いため、配信ではかなりの枚数観ることができます。数ヶ月前から企画していたという大掛かりなもので、遊び心もあるレアな法廷画を見ながら、兎田ぺこらの釈明を聴きながら視聴者が糾弾、アンケートで判決をくだす、盛り上がりのある参加型配信になっています。
兎田ぺこらはVTuberがあまりやらないタイプの企画を積極的にやろうと挑戦を繰り返しており、そこで生まれた企画の数々が心をほっこりさせたり、時にクセの強さで戦慄させたりと、VTuberファンの間で伝説を生んでいます。

JOHNNY HENRY – 愛にすべてを (Official Music Video)

無骨なセットを背景にした撮影が粋な、平成バンド紹介番組のテイストが懐かしく心地よい、バーチャルブルースロックバンドJOHNNY HENRYの新作MVが公開されました。今までの60年代テイスト編成の音作りはそのままに、ポップさがグンとアップした口ずさみやすいナンバーになっています。YAMADAのボーカルは人生を練り込んだ渋みを増しており、安定感抜群でバンドを支えている(でもどう叩いているのかはわからない)Yuki Hata、ごまかしのきかないクリアな音が魅力の藍葉じるあのギター、スイングするノリを作り上げているMoiriのベースと、ブルースバンドとしてのクオリティはものすごく高くなっています。

わざと手でぶれさせるようなカメラワークや絶妙な焦点ずらし、観客視点撮影、曲中の司会者映像、流れるテロップなど、細かい部分まで研究されたこだわりが懐かしさを演出する、ブラウン管風の味のある映像はバスターが監督しています。
NHKの「100カメ」ではYAMADAがリアルとバーチャルの私生活を公開していたのも話題になりました。バーチャル居酒屋やバーチャルキャバクラなどひとしきりVRChatで過ごしたあと、寝る前にリアルでブルースハープの練習をする様子は、JOHNNY HENRYの歌の世界そのもののようでした。

ノンストップエモーション! / パンケーキキャッツ feat.琴吹ゆめ

VTuber琴吹ゆめがボーカルをつとめた音楽制作サークル「パンケーキキャッツ」による楽曲のMVが披露されました。「パンケーキよりおいしく、ネコよりかわいい!」がモットーなサークルなだけあって、今回のMVははちきれんばかりのかわいさ満点のポップな作品。原宿系ガール琴吹ゆめのキュートさが見事にマッチしています。

キラキラしたビビッドカラーを着こなすスクールガール。休日を全力で楽しむ華やかなかわいらしさが、元気いっぱいの歌声から伝わってくる作品です。時間さえあれば、何かを与えられなくても楽しい空気に変えられるという内面の活力が、空を突き抜けていくような琴吹ゆめの歌声や、自由に踊るギターから感じられるハッピーチューンです。

ヰ世界情緒 #30「かたちなきもの」【オリジナルMV】

初期の黒いヰ世界情緒と、新しい白いヰ世界情緒。ふたりの邂逅が神秘的に描かれた「かたちなきもの」は、先日行われた「ヰ世界情緒展」で先行公開された作品。歌詞はヰ世界情緒本人が初挑戦したものです。ふたりの存在を表現する歌詞は、黒いヰ世界情緒を見守る白いヰ世界情緒「ネモフィラ」の視点に重なります。

「あなたの隣で眠ること あなたと笑い合ったこと 送る言葉は少ないけれど ずっとそばで歌を歌おう」まるでネモフィラとなったヰ世界情緒が、自分自身の過去に語りかけているようです。今までの歩みを大切に抱きしめるかのような慈しみと、どんどん前に歩んでいこうとする彼女の強い決意の両方が、一気に広がるクライマックスの歌声から伝わってきます。これからの活動がどうなるかはまだわかりませんが、間違いなく彼女のマイルストーン的な作品となりそうです。

【MV】紫電一閃/朝ノ瑠璃【オリジナル曲】

常に前を向いて戦い駆け抜け続ける、忍者VTuberの朝ノ瑠璃が歌う新曲は、凛とした日本的テイストが魅力的なロック作品。様々な解釈ができるとは思いますが、「ここで生きていく覚悟ならば 志遥か高く」などのパートは、彼女の今までの活動スタイルを彷彿とさせており、聴いていて胸が熱くなる部分です。
優しいバラードから力強いロックまで多彩な歌声を披露してきた朝ノ瑠璃ですが、今回は特に彼女の魂の乗ったパワー系ボーカルになっており、ずしりと響く迫力と歌唱技術の説得力、そして魅力的なキャラクター性がそろった、代表作にもなりうる一曲になっています。

動画が1300本を達成したとのことで、今までの中からユニークなシーンのピックアップ動画もアップされました。エンタメに対して真摯に、それでいて常に楽しそうに向き合っているからこそ、彼女たちの動画はいつ見ても幸せな気分で笑うことができます。

【根間うい】ういばーす LIVE IN OKIVFES【バーチャルライブ/VRChat】

沖縄をメタバース上で体験できるOKIVFESにて、根間ういがライブステージ「ういばーす LIVE IN OKIVFES」を開催しました。VRChat上のバーチャル沖縄特設ステージで、「青々」「ウミワタリ」「ぐるくんのうた」などのオリジナルソングや、「島唄」「ダイナミック琉球」「島人ぬ宝」「オジー自慢のオリオンビール」など沖縄にまつわるカバー曲を次々と披露。海のステージのみならず、バンドステージ、アイドルステージなど背景演出も大胆に切り替わるダイナミックなライブになっています。
はつらつとした根間ういの歌声は聴いていてどれもこれも元気になれるものばかり。沖縄の明るいイメージと魅力を伝える素敵な歌唱力とダンスパフォーマンスを見せてくれます。

琉球アレンジの「キミノヨゾラ哨戒班」にあわせて首里城が蘇るシーンの演出は圧巻。ぜひ動画でご覧ください。
全編アーカイブで観ることができるライブです。根間ういを全く知らない人でも沖縄を味わえるライブとして演出やエンタメ要素満載で楽しめます。根間ういのかつてからのファンも、ブラックういの登場などサービスが見られて、より深く楽しめる場面が多いと思います。クオリティを突き詰め、沖縄と根間ういの魅力に見事に落とし込み、老若男女が楽しめるよう調整されたこのライブは、VRChatで観ることのできるライブを語る際に欠かせないステージとして今後語られていきそうです。

【長崎ご当地Vが】長崎は今日も雨だった/covered byかすていらヨリコ【歌ってみた】

長崎生まれオランダ育ち、金髪碧眼で髪の毛はちょっと「よりより」っぽい縦巻きロールの、長崎ご当地VTuberのかすていらヨリコ。長崎弁がチャームポイント。
そんな彼女が歌う「長崎は今日も雨だった」のカバーMVが公開されました。原曲は1969年です。
ムード歌謡の原曲を大切にしながら、自身の優しくみずみずしい歌声を生かしたことで、女子の切なさを歌った現代風の楽曲かのように感じさせる、新鮮な作品に仕上がっています。長崎眼鏡橋とかすていらヨリコ嬢の組み合わせも、モダンで素敵です。

長崎を舞台にしたアニメのテーマソングのカバーMVもアップしています。現代の爽やかな風を感じる楽曲を、憂いを交えつつ透き通るような声で表現。かすていらヨリコは歌枠で、最近の曲からレトロ曲まで幅広く歌っていますので、そちらも要チェックです。

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