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VTuber 2022.11.07

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月30日~11月4日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

『ゴールデンカムイ』について好き放題語ってみた

軽快かつユニークな語彙の語りで漫画を紹介することで人気のピエ郎。今回は完結した漫画「ゴールデンカムイ」を完全既読者向けに、キャラクターや作品の作りを軸に感想を述べる動画をアップしています。話題に出てくる人物の数が尋常じゃなく多く、それらをほぼ網羅しているため、トークの鋭さはいつもよりもさらに増しています。

笑えるような言葉選びや、自身の感覚に沿った語りも入れてエンタメとして一流の語り。かつ、しっかり全巻読み込みさらに情報収集した上での解釈がものすごく深いため、納得させられる部分や新発見させられるところの多い内容です。特に人気キャラの谷垣や尾形や月島などの解説は、淡々とした口調の中にソリッドな視点が盛り込まれている、見事な評論になっています。

紹介の仕方が見事であるがゆえに、原作のファンもその読解力に刺激されて思わず漫画の話をしたくなるのが、ピエ郎のすごいところ。Twitterでもしばしばバズりを見せています。漫画語り特化VTuberとして長く深く愛されている存在です。

【VRChatの旅 DAY5】VRデスゲーム【Danger Roulette】

ダニカルチャンネルではVRChatのワールド巡りツアー動画がアップされています。その中で今回紹介されたのが、ロシアンルーレットを用いたVRデスゲーム。参加者が椅子に座り、銃を持ってこめかみに突きつけて引き金を引きます…。

ちゃんと弾丸が入っています。撮影アングルがうまいため、ゲームとわかっていてもかなりヒヤヒヤする動画としてまとまっています。複数人でいくことに楽しさがあるVRChatワールドの紹介として、見事な編集動画です。

他にも、風船で移動できる虹とお城の「A Princesshood Dream」をみんなでふわふわ楽しんでいる様子など、VRChatワールドの大勢での遊び方を、凝った技術で撮影した動画がアップされています。こういうワールド巡りツアーは、有志がしばしば募っていることもあるので、探して参加してみるのも楽しいかもしれません。

【裏群馬】無料で入れるヤバい名所を紹介【裏群馬PG-12】

群馬のVTuber、Peaky Hikersメイローアルピナが紹介するのは「裏群馬」の名所?PG12の怪しいゾーン、アダルト保育園です。外から見てもアウトサイダーな匂いがプンプンするこの場所、やばいにおいしかしません

映像は配慮されており、メイローのトークが軽快なため、大人なら見られるくらいにソフトにはなっていますが、それでもだいぶ衝撃的で子供に見せるのははばかられそう。
こういう、地元の人も行かなさそうな、ましてや観光客が行くわけもない場所を見せてくれるのはご当地配信者ならでは。ぜひこれからもグイグイ群馬ご当地VTuberとして突撃撮影してほしいところです。
Peaky Hikersは劇団なので、演劇集団としてこれからも「立ち続けて」行くように祈祷しているシーンもありました。

その他にも、前橋刑務所のお祭りやカイコネタの食べ物、焼きまんじゅう、地下深い土合駅など、群馬にまつわるネタをフットワーク軽く紹介しています。

【3Dアニメ】静電気に気を付けよう

VTuber最初期から活動しているシュール動画の雄、女子高生VTuberの世界クルミの新作は、誰にも追いつけないようなオンリーワンな映像ネタで今回も尖り散らかしていました。静電気に気をつけるための動画なのですが、もっともなことを言いつつそこは世界クルミです、予想の斜め上を行く展開に。

不可思議なネタで、ツッコミを許さないパワーのあるスタイルは、世界クルミがデビューしてから4年間貫かれています。しれっと見せる映像と、くしゃっとした世界クルミのビジュアルに持っていかれがちですが、映像と編集はこだわりが強く、しっかりまとめられた短編動画としての見ごたえがあるのは見逃せないポイントです。

バーチャル地味ハロウィン2022 を見る配信

今年も行われた、バーチャルな人々による地味なあるあるを見せる「バーチャル地味ハロウィン」。今回は三珠さくまる奇屋敷ゾンゾンが司会を務め、投稿された作品を紹介しています。本家地味ハロウィンと違ってバーチャルなので自由に体が使えるというのが特徴。インターネットあるあるの嵐でニヤニヤできます。

配信や動画制作時のあるあるネタを中心にソリッドなものが盛りだくさん。またzoomや画像素材など、現在のインターネットらしいネタもユニークです。加えて画像作成技術や3D技術に長けた人が多いので「手の込んだ手抜き」を表現する人多数。「ハッカー」や「ミスった3Dプリンタ」や「カメラで検温する人」「3Dモデルを担当させていただきたましたツイート」など、わざわざアイデアを形にするべく制作時間をとっているのがわかる、ものすごく手のこんだ作品も見られます。

【 #狂った会1031 】第1回 彼に捧げるお弁当選手権【ジゼル・クイン&ゲスト:竜乃エナジーさん/ルル=ルチカさん/椎名かいねさん】

ジゼル・クインのチャンネルで行われたのは「彼に捧げるお弁当選手権」。参加者は竜乃エナジールル=ルチカ椎名かいね、ジゼル・クインです。とても重要なこととして、概要欄にもあるとおり、「・配信で語る「彼」の名前や作品は絶対にコメントやタグ使用しないでください ・本人たちはめちゃくちゃ真剣なので真剣に聞いてあげてください」とのことです。「彼」に捧げるお弁当を、コンセプトをしっかり作って丁寧に調理し、プレゼンしています。

アップされているお弁当がちゃんと作られているのが高ポイント。特に竜乃エナジーのお弁当は、お米が自家製とのことでびっくり。
それぞれに理由があって作っているので、ぜひ熱弁を聴いてください。「狂った会」とは言っていますが、真剣な遊びはやはり面白い。見ていると自分も「彼・彼女に捧げるお弁当選手権」を作りたくなると思います。これを参考に実際に作って、友達と見せ合うのも楽しいと思います。

🔴3Dを持っていないVTuberがVRChat向けにUnityで改変アバターを作る配信!【講師:桜咲先生】

VRChatで個性のあるアバターを持っている人はたくさんいますが、一点ものを作るのはおそろしくお金がかかる。そこで用いられているのがアバターの改変。使用の際にアバター改変OKと書かれているものは、衣装や髪型を変えてオリジナルのアバターを作って個人利用する文化があります。
今回はバッキー桜咲に、改変について教えてもらう配信を行いました。

実際にどういう流れで改変していくか、ひとつひとつの流れを見ることができるのは貴重。YouTubeにあがっている改変解説動画などと比較しながら、実際にはこういう画面でいじっていく、というのを確認できる動画になっています。
初心者として0から一つずつ学んで触っているので、シェーダー、テクスチャなどの仕組みもよくわかります。Unityを使うのはハードルが高いかもしれませんが、改変アバターはちょっと色を変えただけでも雰囲気がガラッと変わって、大変な分愛着もわくので、ぜひ見ながら挑戦してみてください。

【#サブカルルル】第38話「メタバースの世界を作る蕎麦屋」VR蕎麦屋タナベさん【コラボトーク】

大蔦エルが、漫画・イラスト・モデリング・アートなどちょっと変わった方面で活躍している人たちを呼んでトークするシリーズ「サブカルルル」。第38回のゲストはVRChatで様々なワールド制作を行うそば屋として有名な「蕎麦屋タナベ」。テレビ番組でも引っ張りだこ、企業からの案件でのワールド制作もこなしている彼の多忙な日々に切り込みます。

日中はハードにがっちり蕎麦屋業。早朝と深夜はのめり込むようにワールド制作。好奇心旺盛な性格と、真面目な活動への向き合い方、無理しがちでありつつも楽しそうなメタバース活動の様子などが垣間見えます。そんな彼は、メタバースは「電子レンジ」のような存在になってほしいとのこと。それがどういう意味なのかは、実際に観てみてください。

【ゲスト多数!新髪型お披露目!】昭和老人会♪宝鐘マリン3周年記念歌謡祭【hololive/宝鐘マリン】

「宝鐘マリンほど宝鐘マリンのプロデュースがうまい人間はいない」と一部のファンからネットで言われるほど、自身のキャラクター性と世界観の見せ方がうまい宝鐘マリン。3周年記念ライブは「歌謡祭」と称して、昭和テイストのライブステージを披露しました。
4:3の画面に、ブラウン管風のエフェクトが入ってほんのり画質が荒くなっているのが、80年代以前の経験者の心をくすぐります。ステージも昭和歌謡番組らしい構造になっており、ライトや花の置き方はかなり再現度高め。オープニングの幕があがって全員並んでいる様子やフォントの使い方、ぐるぐる動くスポットライト、リズミカルなみんなの拍手、目玉シーンのカットイン。昭和番組へのオマージュが完璧すぎて、これをVTuber宝鐘マリンが企画したことに思わず拍手。

選曲は昭和テイストながらも、今の子どもたちも知っているであろう名曲揃い。ENのメンバーも交えて、歌謡曲番組のステージングを見事にこなしています。
アイドルとして歌とダンスを鍛えているだけあって、ステージングは本物。全曲しっかり聞かせる歌でありつつ、ダンスは昭和と現在をミックスし、見応え抜群です。普段から宝鐘マリンが歌っている「DESIRE-情熱-」の常闇トワとのデュエット版は、かっこよさがずば抜けているので今後もふたりの定番曲に入れてほしいほどです。締めに三期生の「なんてったってアイドル」を持ってきて、三周年目の感動をちゃんと与えてくれるのも宝鐘マリンプロデュースならでは。
特筆すべきは大神ミオと白上フブキの、歌謡番組ならではの全アドリブ司会進行。白上フブキが昭和50年代くらいの男性司会者のように適当なことを淡々としゃべり、大神ミオアナウンサーがそれを流しつつ笑顔で次の曲を紹介する。これは当時の番組を研究していないとできない演出です。
宝鐘マリンはちびっこから大人まで人気のVTuberですが、今回は特に40~50代のファンに深く刺さっていました。また若い子が親と一緒に観ていたりと、更に幅広い層の評価が高かった様子。ギャグっぽい構成なのですが、真剣に昭和ネタを「魅力的なもの」として大切にしているので、大人層からは「昭和を大切にしてくれるいい子たち」というコメントも。一方昭和を知らない層でも、エンタメとして楽しめているのがコメントから伝わってきます。最新の技術でレトロをぶちまける宝鐘マリンスタイルは、次世代に古きを伝える架け橋になりました。

レッド・ルーラー / ドーラ × sasakure.UK

ドーラが魅せた、伝説のファイヤードレイクとしての本気! 普段の配信では見せていない、人智を超えた力の物語を見ることができる映像と、難曲を高らかに歌いこなすボーカルにうっとりさせられる名MVが完成しました。

ケルティックなメロディとプログレッシブメタルをあわせた独特のリズムのハードな曲をsasakure.UKがこだわりの構造で作り込みました。有形ランペイジのメンバーによる演奏も非常にテクニカル。ヨーロッパファンタジー世界を音と映像、そしてファイヤードレイクを祀る人々の姿で描いています。
彼女の歌声は低音アルトパートの響きが魅力。曲は彼女の声の最も輝くパートをしっかりおさえており、彼女はそれに応えるべく、美しくも「咆哮」というべき力強い、それでいてどことなく温かみのある歌声を披露しています。
音ゲーの「CHUNITHM」に収録されるとのことでリズムがものすごく難しい作品。だからこそそれを自分のものとして歌いこなすドーラの歌声の安定感に驚かされます。

Fujitsubomi Original song | Mikoto Yuukage 藤蕾 オリジナル曲 | 夕影ミコト

夕影ミコトによる3曲目のオリジナルソングは、純和風の曲を英語で、しかも男女デュエットを一人二役でやるという、鋭いセンスが光る作品です。「とある物語のオマージュ楽曲」として作られた本作は、古き時代の男女の恋愛模様を綴ったもの。視聴者側はふたりの和風の恋に心囚われつつも、英語になっていることで少し俯瞰した視点から見ることもできるあたり、さじ加減が絶妙です。

夕影ミコトは高音女性パートと低音男性パートの両方を歌いこなしており、サビのハモリパートのかけあいは、まるでミュージカルやオペラのようです。変わった形式の歌づくりですが、決して飛び道具的なわけではなく、ひとつひとつの表現に意味をもたせており、作りに一切妥協がないのがひしひしと伝わってくる作品です。

【2nd Original Song】相即不離 / 月深ツキ【Music Video】

月深ツキの2曲目のオリジナルソングは、和楽器の音色を活かした和風楽曲。豊かな響きを大切にした歌声は、まるで神事を語り継ぎ捧げる神楽のように神秘的。左右から思いを吐露し掛け合うパートは、共感できるような現代的な音の響きも持っており、世界観にぐっと引き込まれます。
本人による作詞は言葉の選び方が巧みで、日本語の美しさを歌にのせるべく丁寧に紡がれています。ラスト、切っても切れない「相即不離」なふたりがつながったときに、笛鳴り響き祭り囃子で盛り上がる様子は、日本神話を見ているかのようであり、かつ普遍的な人と人とのつながりの尊さを再確認させられるかのよう。

明るい曲やポップな曲やハードな曲など幅広く得意とする月深ツキ。特にたっぷりと情感を込めて視聴者に注ぎ込むタイプの楽曲の歌唱技術は白眉です。

Beginner/黒杜えれん【オリジナル曲】

若々しさやみずみずしさを感じさせる声が魅力的なボーカリストの黒杜えれん。歌ったときのその声は、VTuber二年目にあってもキラキラした初心を思い出させてくれるようなはつらつさに満ちています。

今回のオリジナル曲「Beginner」はまさに彼女のマインドがあふれた作品。「誰だって最初は初心者」「変わること創ること畏れなければ 強くなれる」と、激励してくれる歌詞を高らかに歌ってくれます。純粋さを感じさせる彼女の歌声は、揺らぐこと無く力いっぱいに歌われているので、聴いていて直で胸に刺さる作品です。気合をいれてポジティブに行きたい朝に聞くのをオススメしたい一曲です。

ハレノバテイクオーバー/天輝【歌ってみたぜ!!】

太陽のように明るく輝いている、天輝の歌声。今回の「ハレノバテイクオーバー」は元気あふれる、それでいてあったかい、彼女のパワーが存分に活かされた爽快な作品です。

いきなり高音からスタートする作品を、アクセル全開で歌い始めるのが天輝のいいところ。疾走感抜群のままにボーカルは加速していきます。
クリアな高音でスピードがありつつ、それでいてしっかり地に足のついた安定感のあるボーカルは非常に聴きやすく、一緒に駆け出したくなる作品に仕上がっています。特に中盤の青空の元、満面の笑みを浮かべるカットは、天輝のイメージそのもの。広がる青空の下、一緒に走ってくれそうな優しさや頼もしさすら感じます。原曲のポップロック感をリスペクトしつつ、青春炸裂Jロックスタイルとして再現しているのも、天輝というボーカリストの個性です。

Pandemic ギルザレンⅢ世×剣持刀也×カザキ様 cover

にじさんじファンは、特に告知がなくてもハロウィンに毎年期待しているシリーズがあると思います。それがギルザレンⅢ世剣持刀也カザキ様(森中花咲チャンネル)3人組の、耽美度マックス、ストーリー性たっぷりのカバーMVシリーズ。今年ももちろんありました。

今回カバーされた「Pandemic」は今まで連綿と続いてきたハロウィンMVシリーズとどこかしらつながるところがあるように見えます。たとえば前回の「ウルフィズム」では剣持刀也がカザキ様(?)とギルザレンⅢ世を殺しています。今回はカザキ様あるいは森中花咲が頭巾を被って怯えている様子が見られます。
ギルザレンⅢ世以外のふたりは、それぞれ裏表があるようなので(吸血鬼カザキ様と森中花咲、吸血鬼姿の剣持刀也とヴァンパイアハンター剣持刀也)、このあたりも今回の動画から読み取ることができそうです。意味深なシリーズ、まだまだ続きそうです。
3人の耽美度の高い歌い方はとてもインパクトが有り、特にギルザレンⅢ世の普段聞かせてくれないレアな艶めかしい歌声は必聴。儚く妖しい少女を表現したカザキ様の声と、凛としたかっこよさとどことなく冷たさのある剣持刀也のハーモニーが物語を彩っています。

【歌ってみた】PARADOX / 雨宮天(covered by 北白川かかぽ)【リケ恋】

バーチャルサイエンスコミュニケーターとして長く活動している北白川かかぽ。今まで学術系の活動に力を入れ続けていましたが、最近VEEに所属して活動の幅を一気に広げています。
そんな彼女が歌ったのがアニメ「理系が恋に落ちたので証明してみた。」のオープニングソング。まさに理系な活動を続けている北白川かかぽにぴったり。ふんわりした声のキュートさが、曲のときめき度にドンピシャ。ワクワクとキラキラが歌声からあふれている楽しい作品に仕上がっています。

人工知能の話題に詳しいHALとの、人工知能コラボも入門編・発展編で行われています。VEEに興味を持ったのは、方程式の広告が心を掴んだからだと語る北白川かかぽ。専門家VTuberをゲストに呼んで話を聞くなど、今までもVTuberファンに学ぶことの面白さを伝えてきた彼女ですが、今後一層知識系・学び系エンタメVTuberとして広い層にアプローチし、学問の交流を作る存在になりそうです。

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