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VTuber 2022.10.16

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月8日~10月14日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【VRChatの日常】中銀カプセルタワービルに立ち入った日【#171】

元からSFの世界にあるような奇抜なデザインだけれども、ちゃんと実在していた中銀カプセルタワービル。そのビルが3D再現されているVRChatのワールドを、芳井はじめが探索して動画をアップしました。

撮影した写真から立体物を3Dモデル化するフォトグラメトリの技術が用いられており、中銀カプセルタワービルの外側と内側両方がかなり精密に再現されています。エレベーターで移動することも可能。撮影時の洗濯物までもが3Dで記録されています。
現実では消滅する建造物などの3Dアーカイブ記録として、フォトグラメトリが有用な技術であることがよくわかるワールドです。

芳井はじめは数多くのワールドを複数人でまわり、その様子を動画としてアップしています。VRChatのワールド巡りの楽しさを感じさせてくれる映像だらけ。動画に出てくるワールドが気になった方は、概要欄の名前をVRChatで検索して訪れてみてください。

【似てる?】カメムシとパクチー食べ比べてみた!【似てない?】

ヘアピンまみれは考えました。パクチーは「匂いがカメムシに似ている」「カメムシ食ってるのと同じ」。ならばちゃんと両方食べ比べて事実を確認しよう。カメムシとパクチー食べ比べが行われました。

その発想が出てしまう独自性と、すぐに実現する行動力が、ヘアピンまみれ動画の面白いところ。
ヘアピンまみれは3Dのボディを手に入れ、現実世界に早速飛び出しています。同時に以前作ったパペットも使用し、カメムシを集めに外に出ています。使い分けによりVTuber活動の幅が大きく広がっています。企画の尖りっぷりと、それを活かしたVTuber動画技術の両方が楽しめる内容です。

【カナデと学ぶ】感染症とは

シオノギグループのVTuberシオノギカナデがアップしたのは、老若男女問わず気軽に見られる、誰もが知っておくべき知識解説動画です。「感染症」とよく話題になりますが、それ自体がどのようなものを指すのか、詳しく説明するのは難しいもの。これをかなり具体的に、イメージしやすく説明しています。

ウイルスのサイズ、感染するルート、免疫の仕組みなどをわかりやすい言葉で解説しています。語り口も柔らかく聴きやすい上に、不安を煽るような言い方をせずに予防の呼びかけをしているのも気遣いが行き届いています。学校の授業や家族で視聴するのに最適な動画です。

ついに!ぽんぽこでも勝てるゲームが出来ました!【トライアンブリと】

衛星ライト三珠さくまるレオン・ゼロミヤのトリオ「トライアンブリ」による新シリーズ「トライアンブリと」が始まりました。ゲストと一緒にゲームやトークをするバラエティ番組で、そのゲームは衛星ライトの自作。スタジオセットからVRゲーム本体まで3人で企画して制作しています。最初のゲストはぽんぽこピーナッツくん。「トライアンブリ」の名付け親であり、コラボするのが夢だったと語っていた相手です。

エンタメ動画へのこだわりが個々に強く、かつ技術クオリティも高い面々です。バーチャルキャスト内でつくられたゲームも、実際にやってみたくなる競技性の高いもの。衛星ライトは、以前行われたぽんぽこ24内の「ぽこピーフレンドパーク」も制作しています。
セットの作りの豪華さだけでなく、スムーズな司会進行、テレビ番組的かつYouTuber的な編集の面白さ、撮れ高の作り方など安定感のある面白さが詰まっているので、初めてVTuberを見る人にもおすすめの動画です。

トークパートもテレビ番組的な撮影手法とテロップの使い方で、とても見やすいです。個人動画VTuberが増えているなどVTuberとしての話題が多い中、ぽんぽことピーナッツくんの話す内容は非常にシビア。特にピーナッツくんは声を荒らげて語る内容におふざけがない、体験談赤裸々トークになっています。この動画のサムネも伏線になっています。

【企画】V運営×Vtuber 企業と個人の特徴。伸ばす方法。【星めぐり学園/Vtuber ネ申乃ひかり】

星めぐり学園所属のネ申乃ひかりが行ったのは、VTuberの活動について赤裸々に掘り下げていくガチンコトーク。星めぐり学園の学園長と対談形式で、VTuberのリアルを3時間に渡って考えていきます。
運営者とVTuberの両面から話しているので、いいところも悪いところも、できるところも限界なところも見えるのが興味深いです。たとえば運営側がコンサルタントとして「こうしたら伸びるよ」と言ったとした場合、それを全部できるわけではないのは両方承知の上。ではどうアドバイスを受け止めつつ調整してやっていけばいいのかをVTuber側が考える必要が出てきます。そのさじ加減が、難しい。
また個人と企業、それぞれのメリット・デメリットについても語っています。金銭面、自由度、バックアップ、コネクションなどリアルな側面についての話題は、今後VTuberになりたい人には指針になると思います。運営側の努力部分についても語っているので、VTuberを運営する会社で仕事したい人にも参考になるはず。もちろん企業ごとに考え方は異なる部分も多いとは思いますが、一意見として観る人それぞれの考えとすり合わせてみる価値のある配信です。

VTuber必見! Neosで高画質3D配信 完全解説!

ORANGE channelで公開されたのは、メタバースプラットフォームNeosVRを活用した配信方法です。VRChatほどはまだ広まっていないNeosVR、難しいイメージがあるかもしれませんが、この配信ではなにが必要か、どのくらいのことができるかを一個ずつ丁寧に紹介しています。フルトラッキング設備や表情カメラはすぐには買えるものではないですが、それ以外は動画の通り追っていけば高画質配信を行うことが可能といえるレベルに隅々まで説明しています。

配信映像の高画質さは、配信やツイートで一目瞭然。またNeosVRプレイヤー(通称・原住民)に手伝ってもらうのも重要な手段だと語られています。自由度がすさまじく高く、可能性を秘めているプラットフォームなのがわかる動画です。

「共感Vtuber」ななし編、神域リーガー編、なかよちVTuber編

因幡はねるの新企画シリーズ「共感VTuber」がはじまりました。現時点ではななし編、神域リーガー編、なかよちVTuber編の3つが行われています。
指定されたお題に対して当てはまる回答を考え、リスナーから共感を得る…ルール自体はシンプルですが、心にピシャリと刺さるものを狙うのは極めて難しい。全員が書いた後に視聴者が投票するので、大喜利要素と共感要素の絶妙なラインが問われます。

6文字のきもちよさそうなもの、として出てきた電脳少女シロの「あやしいこな」や舞元啓介の「メンズエステ」など、ツッコミどころしかないネタを繰り出せるのはさすがエンターテイナーたち。「「た」から始まる起きたら悔しいこと」としてあげた渋谷ハジメの「たらい回しにされる」には、参加者からも視聴者からも共感のため息。「「え」から始まるここにいるメンバーにお願いしたいこと」に対して、柚原いづみが「ASMR独り占め」と書いた時にコメント欄で一斉にあがる「ずるい!」の声。
因幡はねるの司会としての采配のうまさと出演者への信頼感、出演者の企画者に対しての信頼感と突っ込み合う技術の両方が噛み合ってできている、バラエティ番組になっています。

【オリジナル曲】ドラゴン勇者のだいぼうけん (Music Video)【G.I.N / Vtuber】

G.I.Nが1stオリジナル曲「ドラゴン勇者のだいぼうけん」のMVをアップしました。ロールプレイングゲーム的な歌詞がユニークで、映像はそれにあわせてとても華やかで凝ったものになっています。ノリのいいEDMスタイルのメロディは楽しさいっぱいです。

パワーのある曲とコミカルな内容の歌詞をG.I.Nはハッピーな明るい歌声で表現。セリフ的なパートでのキュートさもいいアクセントになっており、全体的にワクワク感と楽しさが重視された作品になっています。かなり高い音のパートは、自身の声の持ち味を活かして歌いこなすことで、へっぽこ味がある勇者のかわいらしさをうまく表現しています。

【VR360°VIDEO】colors【オリジナルLive2DアニメーションMV】#VTuber #Live2D_2022

Live2Dモデル制作に長けているフィルが、Live2DとUnityを駆使したアニメーションの360°動画のMVをアップしました。人物のみならず文字や背景の演出も作り込まれているので、是非ぐるぐる回しながら観てみてください。特に前半の部屋のシーン、動く絵の額縁と立体的に出てくる文字、そこから画面が切り替わってフィルが語りで登場するシーンまでの流れはアニメーション作品としてとてもハイクオリティな構成になっています。

魔術師見習いであるフィルのことを反映したような歌詞とメロディがなめらかな声質で紡がれることによって、とても柔和かつどことなく切ない楽曲に仕上がっています。特に語りのパートはフィルの落ち着きのある声と不思議な映像がぴったりマッチしており、異世界に誘われるかのようです。

名取さな – だじゃれくりえぃしょん【オリジナルソング】

名取さながアップしたMVは、彼女が好きな「ダジャレ」が隅々まで詰まっているコミカルな、キャラクターソング的作品。歌詞のひとつひとつだけを取るとダジャレをつないでいるだけなのですが、普段の名取さなが頻繁にダジャレを言っているのを知っていると、思わず楽しくなってしまう作品になっています。

めまぐるしいほどにネタが詰まった映像は、名取さなの普段のトークそのもののよう。古のインターネットを感じさせる映像やゲームのパロディを、ダジャレひとつひとつに対応させて見せてくれているので、是非元ネタを探してみてください。明るさ全開な表現が得意な名取さなの歌声は最初から最後まで徹底してハッピーにあふれており、みんなで笑いたくなる幸福感を味わえます。
ナンセンスなコミックソングではあります。同時にそのシュールな歌詞の奥には、ファンからダジャレを突っ込まれることでコールアンドレスポンスが起こり、ファンも名取さな本人も幸せな笑顔になっているという、普段の配信時の温かい空気感が詰まっているようにも感じられます。

【オリジナル曲】Let me see your… / 苺奈いちご 【福岡県民VTuber】

苺奈いちごがアップしたオリジナル新曲はゴリゴリのEDMスタイル作品。重低音が響く中、強気さが炸裂した苺奈いちごの歌声が華麗に響きます。まさにMVの、豪華な椅子に座っているかの如き高笑いのようなボーカルは、曲のパワフルさにぴったりマッチしています。
曲も歌詞も歌声も攻めの姿勢なこの作品、音作りもかなりクラブ寄りになっていて、ダンスミュージックとしてのレベルが非常に高いです。現在アップされている彼女のオリジナル曲はいずれもパワフルな作品が多く、ライブやクラブイベントがあったら盛り上がること間違いなしなキラーチューン揃いです。

SIRO「乱闘ロック」 Music Video

言動はソリッドながらも基本温厚なイメージの電脳少女シロ。彼女の新曲は、情熱的かつ攻めの姿勢を感じさせる作品で、新たな一面を見せてくれました。かなり強めの力の入ったボーカルでパンチの効いた言葉を連発。「もう我慢なんてしたくないから」 「私はこの荒れた戦場を勝ち抜いてやる」という語りパートは、受け止め方次第でかなりドキッとさせられるかもしれません。

「ねえ 私 負けたくない 生きて生きて 生き抜いてやる」という叫びのような訴えを、激しいながらも透明感のある自身の声で歌う電脳少女シロ。彼女のアイドル道の険しさと、それを乗り越えるべく自分と戦い続ける様子が感じられる、アンセム的作品に仕上がっています。

電車かもしれない / たま cover 【 covered by じゃが いも実】

じゃがいも実がアップしたのはたま「電車かもしれない」のカバー曲。ものすごくクセのある「さみしさ」あふれる原曲を、クリアな響きの歌声を用いて見事に再現。かつポップさも盛り込んで、独自の作品に仕上げています。夕暮れのジンタのようなアレンジも彼女の歌声とぴったりマッチしています。

水玉喪服と遺影を模したレトロな映像が、作品のさみしさを重すぎないように、かわいらしさとうまくバランスをとりながらしみじみ訴えかけているのも魅力的です。

あなぐらぐらし / きくお (covered by 雅桜おみ-Gaoh Omi-)

左右から響いてくるハモリパートにどきりとさせられる雅桜おみの作品は、歪みと諦念にあふれるきくお作品のカバーMV。序盤のコーラスとハモリの多重歌唱、どんどんねじれあがっていく音域、サビの超高音が押し寄せる圧と歌の技術が詰め込まれています。聴いているとどんどん飲まれてしまうような原曲を、声の迫力でさらに加速して聴かせてくれます。

明るめな曲からヘビーな曲まで歌いこなす雅桜おみ。中でも胸にギュッと来るような楽曲を歌うことに長けています。安定感がありつつ広がりのある歌声でときに心の高鳴りを与え、ときに心に爪痕を残していくVSingerです。

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