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VTuber 2021.08.22

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月14日~8月20日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

[フラヴィさん]#004 宇宙への序曲[VTuber]

大阪ミナミのBARで飲み歩いている(自粛中)異世界人ナビゲーターのフラヴィ。今回は宇宙を感じさせるカクテル「リトルプラネット」を紹介しています。上品なフラヴィと、ざっくばらんなBarGEARのバーテンダー・しぃたか先生とのやりとりのテンポの良さが心地よい。完成したカクテルの映像はかなり宇宙的なので必見。

バーテンダーとの楽しい会話を通じて、カクテルの知識を学ぶことができます。2018年までは別チャンネルで活動していた彼女ですが、現在は新チャンネルで、語りのうまい魅せるバーテンダーしぃたか先生とのやり取りを軸に、カクテルの話題を提供しています。カクテルの面白さを知ることができつつ、実写とバーチャルのふたりの軽快なやり取りが楽しめるチャンネルです。

【料理動画】昭和の甘いやつ #39【VTuber】

たらばかに子がアップしたのは、懐かしの昭和の甘いやつ、カルメ焼きの調理動画。小学校の実験などでやったことがある人も多いかもしれません。そしてこれが意外と難しい。失敗も含めて懐かしさを感じさせてくれる映像を、トークを交えて見せてくれます。簡単な材料でできる、といいつつラストで「作るのは難しいけど…」とボソリとつぶやくのが実に本音っぽい。

たらばかに子は自由研究として、しいたけの栽培動画もコツコツとアップし続けています。このチャンネルではゲーム実況を中心に、タラの芽を取ってきて天プラにしたり、サワガニを捕まえてきたり、釣った魚を料理したり、セミやバッタを食べてみたりと、日常から一歩踏み出した理科的好奇心と料理的好奇心を刺激する内容の動画・配信が多数アップされています。

統合失調症のおくすりの副作用とは【こどくの場合】もりのこどく#006

もりのこどくは19歳、高校5年生、統合失調症のVTuber。なかなか詳しく聞く機会がない統合失調症について、自身の経験を元にした動画をアップしています。かなり具体的で、この回ではくすりの副作用について、体調がどう変化したのか、どう克服できるのか等を語っています。

統合失調症でごはんが食べられない、という状態から、薬で回復した時逆に食べすぎて太ってしまった、という彼女。これに対してどう対処して元に戻っていったかをハキハキと語ります。

耳やポケットに薬を付けた、おしゃれなデザインが印象的な彼女。「今日も生きててえらい!」という始まりのあいさつの明るさ、しんどそうな話も前向きにテキパキしゃべることで重さを感じさせない話術、テンポが良く短いためものすごく見やすい動画。統合失調症を知るにはもってこいのチャンネルです。また爽やかな外見のバーチャルアバターや落ち着いた緑色の配色など、VTuberだからこそできる見やすさ、伝えやすさを駆使しているのも注目したい所です。

うつ病には、どんなお薬が使われるの?

雨声シトは実際に薬剤師として働いており、今はメンタル系のお薬についての動画を作っているVTuber。今回はお薬の基本知識として、うつ病の場合どんなお薬が使われるのか、どんなジャンル分けがあるのかを説明しています。

うつ症状の薬は一種類ではない、という触れたことがない人にこそ知識として役立つ内容です。今までの動画ですでに触れられているものを含め、改めて知っておくと全容が分かる話題なので、初めて雨声シトの動画を見る人にもおすすめできます。ここから更に興味がわいた方は、雨声シトのチャンネルに多数アップされている、抗うつ薬についてや睡眠薬についての個別の動画をチェックしてみてください。

読まなきゃ損!オタク女子がガチでハマったおすすめ漫画12選!ホラーや恋愛マンガなど様々なジャンルの面白い作品を紹介するぞ

桜ころみんは元はゲーム実況者兼臨床心理士で、二次元への情熱でアバターを手に入れたVTuber。普段はゲーム実況メインなのですが、今回はずっと前からやりたかったというマンガ紹介動画です。12作品、自分の好きな作品を解説し、見どころを語っています。

12作品というとかなりの量ですが、なにせ語り口調が滑らかで、言葉のチョイスが極めてわかりやすい上に、テンポが抜群によいのであっという間に聴けてしまいます。京都っぽい口調が耳に心地よい。
ゲーム実況者としては5年目、VTuberをはじめたのが3年前という彼女。臨床心理士・スクールカウンセラーとしての経験がそのまま動画に出ているのか、語りの聴きやすさや言葉のあたたかみが印象的です。

GEMS COMPANY はじまりの動画リバイバル

アイドルユニットのGEMS COMPANYも、ついに3周年目。これからは新体制9人で活動していく彼女たち、自己紹介を改めて短くぎゅっと詰め込んで動画にしたものがこちら。「ジェムカンって何?」という方は、各メンバーの膨大すぎるアーカイブに圧倒される前に、この動画を見ましょう。すでにゴリゴリのファンは「成長したなー」と微笑みましょう。

新規加入したメンバー小瀬戸らむも動画に登場。のんびりした語り口調と、普段からのジト目がキュートな新人です。ジェムカンメンバーはそれぞれ飾らない、生身感のある配信が魅力ですが、彼女もリアルさが伝わる一人の女の子として早速個性を出し始めています。

小瀬戸らむが加入した新体制での夏らしい全体曲「夏色DROPS」のMVが公開されています。非常にゴージャスな水着MV(Tシャツ姿もアリ)で、仲間同士で撮影しているような映像の「一夏の思い出」感はグッと来るものがあります。

【ボイチェン×両声類】バ美肉の声を語るコラボ

明晩あるむまーさんぬこの2人が行ったのは、バ美肉の声(男性が女性を演じる声)のメカニズムについて解説する配信。ボイスチェンジャーの技術はVTuber(特に男性が女性を演じる際)多くの人が注目し、いろいろなアプリも出て敷居は下がっているものの、まだまだ先は長いです。そこで今回は明晩あるむがボイスチェンジャーの技術(機械)面を、まーさんぬこが声帯の使い方(肉体)を解説しています。

前半では機械でどのあたりを意識的に調整するといいかを具体的に解説。犯罪者ボイス風に声にならないよう、ガビガビにならないよう、ノイズが乗らないよう…とさじ加減はかなり大変。細かい部分の話は今悩んでいる人のヒントになると思います。
後半はまーさんぬこによる、いわゆる「両声類(男女どちらの声も出せる人)」の訓練についての解説。ここはたゆまぬ努力と鍛錬が必要。まーさんぬこの声は初めはナチュラルに女性声なのですが、途中で明かされる地声を聞くとギャップにびっくり。一朝一夕ではいかない道ですが、声の訓練+ボイチェン知識を学ぶことで、一歩上のバ美肉ステージに行くヒントが見つかりそうです。

明晩あるむは普段化学について専門的に語る動画をアップしています。高校化学以上の、大学レベルの化学を説明しており、ちょっと難しい内容なのですが語り口が落ち着いていて図説もしているので、勉強の参考におすすめです。

【#ぜろぷろV川柳】Vtuber川柳が面白すぎるので紹介する【紡音れい Vtuber】

紡音れいが視聴者から募集したのはVTuberをネタにした川柳の数々。その中から彼女が選んだ作品を表彰する配信が行われました。これはVTuberファンが見たら、納得がいくもの、共感するもの、笑っちゃうもの多数なはず。

「紡音れいわかるで賞」は彼女の特別賞なだけあって、細かいディティールの「わかる!」感が尋常じゃない。「大切な お知らせ怖い 引退か」は誰もが一度は感じたことあるんじゃないでしょうか。「蝉の声 急な来客 選挙カー」はVTuber側の背筋が凍る局面がうまく表現された一句だと思います。現在のVTuber界隈の流行や文化、独自のミームなどがよくわかる配信になっています。

多方面に活動を広げている彼女は、音楽MVやライブにも精力的。作詞作曲filmiizの「Bluetiful」は、きりりとした彼女のかっこよさを打ち出しているダンサブルなナンバー。曲のポップさ、歌詞の前向きさ、力みすぎずでも芯のある安定した歌声が心地よい作品です。

#2【取材】インド現地の珍映像リアル生放送【にじさんじ】

文野環のインド生放送第二弾。これはインドからYouTubeで生放送をしているリュウサイとのコラボ企画なのですが、インドのリアルタイム映像が見られるという状況を彼女が作っていることに驚かされっぱなし。前回はガンジス川付近でしたが、今回は町の中。であるがゆえに隠さない地元の人のリアルが、ばしばし映ります。おそらくテレビでは流せないのではというものも。

ぼったくりと値切りの戦い、生きていくため連なる人力車、肉を食べない人々と肉料理、物乞いとそれを助ける周囲の住民。生のインドが、文野環の気まぐれで映されていく貴重な配信です。
中継先のインドの2人は日本語がペラペラで、文野環とスマホ越しに会話をしつつ撮影しています。文野環が猫である、というバーチャルを共有してごく当たり前に話しているのが印象的。文野環が猫的好奇心をあっちこっちに向けまくっているからこそ映るものも多数あるので、隅々まで見てほしい内容です。

【すべての】「推す」とは何かを考える【推しのいる人へ】

ろさちゃんねるが行ったのは、今当たり前のように使われている、でもいまいち意味はよくわからない「推す」という言葉について視聴者から意見をもらって考える配信。200件以上のアンケートから興味深い意見をピックアップしています。

「推す」という言葉の捉え方でも、「応援する」「好き」で統一されるわけではなく、意外とバラバラ。他には「幸せを願う」「崇拝・尊敬する」「救済」「支援」など、意味の根っこがかなり違うようです。
「どういう活動をしていると『推しやすい』ですか?」という質問に対しては、ものすごく深く練られた長文回答が多く紹介されているので、ここは是非配信を見てください。ひとつひとつの意見を聞くたびに、自身の中の「推す」の捉え方と照らし合わせることができる部分は多いはずです。VTuberの方は視聴者視点のヒントとして、ここの回答は見て損はないと思います。現代文化の資料として、価値のある内容でした。

EDGAR「あたしを殺して」(Official Music Video)

ProjectBlue所属のEDGARがオリジナルの新曲を引っさげてついにデビュー! 一曲目から「あたしを殺して」というエグいタイトルに負けず劣らず、こんなにも悲しい声が出るものなのかと驚かされる、強烈な歌唱力を披露してくれました。

やりきれない、突き放したい、自暴自棄な思いが訴える「心の中のあたしを殺して」という思い。「これで いいよ どこかへ行ってよ」という歌詞のどうしようもない感情が、激しく、繊細に表現されています。

エルセとさめのぽきなどが所属するProjectBlueで活動を開始したEDGAR。痛烈な一発目のあと、どのような作品を見せてくれるのか今から楽しみです。

【相羽ういは】「すきっ!」踊ってみたコラボ♡ Dance Practice Video

相羽ういはと、アイドルグループ超ときめき♡宣伝部がコラボで、ダンス動画をアップしました。超ときめき♡宣伝部チャンネルでは「すきっ!」を、相羽ういはチャンネルでは「夢へ向かって前ならえ!」のダンスを披露。リアルアイドルとバーチャルアイドルの夢の共演が実現しました。

このコラボは相羽ういはによると「私がすきっ!をカバーさせていただいて、その後TikTokで流行ったのがきっかけでここまでのコラボに発展しました❤」とのこと。

相羽ういはのオリジナル曲である「夢へ向かって前ならえ!」は今回、この人数での振り付けが初なのもあり、どちらのファンも大いに楽しんでいたようです。
VTuberのダンスは今まで技術的な面での難しさもありましたが、ここしばらくで一気にグレードアップし、にじさんじのANYCOLOR株式会社も先日ARライブを見事に成功させていました。今回相羽ういはが超ときめき♡宣伝部と自然に並び、そこに存在している様子を見せたのは、技術力の向上と、3Dになる前からずっと訓練し続けていたという彼女のダンスのフィジカルとテクニックゆえ。リアルアイドルと並んで踊り歌うバーチャルアイドルとして次元の壁を壊し、大きな一歩を踏み出しました。
技術で注目したいのは相羽ういはの影と床への映り込み。ひらひら揺れるドレスの布も自然に反射し、存在感を出しています。

あいのあいのくすりばこ

キュートとポップとひとさじの毒。苺病くすり初のオリジナル曲は淡いガーリーなカラーの中に病みとくすりを内包した、彼女の存在が見事に表現された作品になりました。音楽は「んっあっあっ。」(以前苺病くすりもカバーしていたことがあります)のSLAVE.V-V-R

「祈るように歌ってる」という歌詞のとおり、苺病くすりの歌声は小さな身体の奥底から生まれては消えるかのごとき儚さのある、祈りを捧げているかのような独特の響きがあります。シュワシュワ溶けていくような歌声は彼女独自のものなので、是非ヘッドフォンで耳を澄ませて聴いてみてください。
SLAVE.V-V-Rは曲を作るにあたってTwitter上で「色々と彼女の解釈に誤差がないよう取材した上で作ったので皆さんの考察のお手伝いになるかと思います」と述べています。苺病くすりは視聴者を世界観に巻き込む物語性の強いVTuberでもあるので、今までの作品群とも照らし合わせてみると面白い発見がありそうです。

【オリジナル曲】七色ジェット彗星【鈴花ステラ/めがらいと】

あふれだすワクワクでテンションが一気にあがる、元気いっぱいな作品を披露した、鈴カステラのバーチャル妖精鈴花ステラ。初のオリジナル曲は活動半年を迎えた彼女の、未来への夢あふれるアップテンポなナンバー。

上昇気流に乗って、止まること無く駆け上がっていく様子が伝わる華やかな作品です。大きなドームでのライブを夢見て高らかに歌う彼女の声は、希望を見つめて揺らぐことがない強さを感じさせます。今後様々なオリジナル曲で心踊らせてくれることを信頼できるような、パワフルな一作目になりました。

映画『竜とそばかすの姫』劇中歌/Belle【心のそばに】Covered by 奏みみ アカペラver.

多くのボーカリストが挑んでいる難曲を、舞台上で、アカペラで力強く自信に満ちて歌うから奏みみはすごい。「竜とそばかすの姫」の劇中歌「心のそばに」は山場のひとつで歌われる、歌姫の底力を伝える説得力が求められる作品。これをバーチャル高知でのライブで、彼女が披露したのがこちらの動画です。音域の幅の広さ、ブレスやラストの音の難しさ、表現力の繊細さなどが問われる作品を、見事に披露。ステージの残響音が壮大な広がりを感じさせます。

毒して頂戴 /cover:💗👑💙

イラストレーターであり魔王でもあるスピネル・クランヴァイスがアップしたのは、ダークとキュートを混ぜ合わせた毒薬のようなカバーMV。初音ミクで作られた原曲は、ボーカロイドならではの超高音と声の揺らぎが不穏で魅力的な作品ですが、これをVTuberの肉声で震えるように絶妙に再現。イラストと歌声、そして曲のMIXのバランスが良く、不安になる完成度が高い作品に仕上がっています。

2021Vtuberカゲプロリレー

夏といえば思い出すうだるような暑さのカゲロウデイズ。じん原作の数々の「カゲロウプロジェクト」楽曲を、ボーカリストVTuberが集まって夏にぴったりなMVリレーを行っています。このために全員ががっちりとクオリティの高いMVを制作している、という情熱が素敵なラインナップ。すでに公開されているものの中からいくつかご紹介。参加楽曲の一覧はこちら。

カゲプロの話の核でもある「チルドレンレコード」をカバーしたのは神有山田にぼし天空いあ日向たまちゆうさの5名のVTuber。原曲の音域がものすごく高い、または低いため歌うのが難しい作品ですが、5人ばらばらな声質をうまく重ね合わせて、秘密基地に集まるようなワクワク感を伝えてくれました。

「コノハの世界事情」を歌ったのは瀬兎一也。高音域の力強い歌声をフル活用し、陽炎のゆらめきのような儚さと疾走感、物語性を感じさせる激しさをばっちり演出しています。一瞬を切り取ったような、カゲプロらしいショッキングさを表現した映像も見どころです。

シマナガエナによる「想像フォレスト」は、夏風の心地よさを含んだ原曲をうまく再現する、爽やかな歌声の作品。どことない幼さと少しの憂いのある歌声は、原作に登場する女の子マリーを彷彿とさせます。シマナガエナは今週オリジナル曲「Melon Cream Soda」も公開。彼女の持つポップな世界観が見える作品になっています。

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