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VTuber 2021.08.08

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(7月31日~8月6日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【旅動画】イヴァンカと行くトルコ旅行~トルコの楽器屋編【トルコ】

バーチャルヤマナシに住むイヴァンカが、トルコ旅行に行った際の旅動画をアップしました。今回はトルコならではの楽器屋の話題がメインです。
そもそもトルコの日常というのはテレビなどでもあまり見る機会が多くないので、非常にレアな映像です。特に狭い道沿いのごちゃっとした空気や路地裏の雰囲気はまず一般メディアでは出てこなさそう。特に伝統楽器をエレキ仕様に改造するシーンは、そうそう見られないのでは。

トルコの様子や料理を丁寧に解説し、すっきりまとめている旅行動画です。今後が楽しみ。
にしても「バーチャルヤマナシ」とは何か?というのが気になるところ。山梨県かと思いきや映されている景色は別物。公用語としてロシア語が使われている、ユーラシア大陸のどこか…なのでしょうか。このチャンネルの他の動画では「バーチャルヤマナシ」の映像が多々アップされており、明らかに異国の地の普段見ない光景がバンバン出てくるので、興味がある方はこちらも是非。日本語、ロシア語、英語のトリリンガルVTuberとして、バーチャルヤマナシと、様々なユーラシア大陸の地域を見せてくれる、異国情緒VTuberとして活躍してほしいところです。

#VRMF とは? – What is VRMF ? 【2021/8/9 15:00(JST) START!】

AMOKAが8月9日に行われる「VRMF(Virtual Reality Music Festival)」についての解説動画をアップしました。ようはVR上でのライブなのですが「VRChatで見るライブって難しくない?」という方向けのハードルをぐんと下げる、わかりやすい紹介動画です。

VRChatを利用したイベントは増えているものの、まだまだ知らない人にはハードルが高いのは事実。迷ったらYouTubeで見られるし、中に入ると色々なことを楽しめるよ、という情報を必要最低限わかりやすくシンプルにまとめています。
詳しい人向けの話としては、ワールドに入れる人数制限を取っ払うために、多数のワールドに3Dリアルタイム投影し、参加可能人数を無制限にしていることを公開しています。これはVRChatでのライブを行ってきた様々な人たちの技術の結晶ともいえる、極めてバーチャルなスタイル。興味がある方はこれを味わうために見に行くのもありです。

そんなAMOKAはVRChat内イベント「寝転ん盆踊り」の楽曲を制作。踊りの見本動画をアップしています。普段とは全く違う曲調の作品です。ダンスがとてもかわいらしいので、VRで一緒に踊るもよし、生身で踊るもよしです。

郡道美玲の「#子豚相談室」

先生VTuberの郡道美玲が夏休みに入ってから、Shorts動画で「#子豚相談室」をアップし続けています。本人は以前から日本史の授業配信を行っていたこともあり、難しい内容をさくっとわかりやすくまとめ、語ることに長けている人物です。
特に今回は1分で、生活の中の疑問などをとりあげて紹介。味噌汁の話から日本史の話につなぐなど、豆知識から学校の勉強につながる内容までをかなりわかりやすく紹介しています。
短い、面白い、わかりやすい、楽しい。夏休みの勉強に欠かせない重要な要素が完璧にまとまっています。是非不定期でもいいので続けていって、子どもにも大人にも見ていただきたい内容です。

【ノブさんぽ】Vtuberが浅草と秋葉原を散歩するだけの動画

古川ノブが、浅草と秋葉原を散歩する。ただそれだけの動画がとてもほっこり幸福な気持ちになれるのでご紹介。このご時世をじっくり味わえる、普段映さないであろう場所を地元にいたからこそしっかり映せている、今の日本を見る動画です。

特に浅草編では、普段から昼夜問わず飲んだくれていた人の集まっていた場所が閑散としているなど、空気の違いを語っています。休業中のお店もちらほら。その一方でちんどん屋さんが演奏していたり、裏通りで働く人の姿があったり、激安弁当店が今も頑張っていたり、どこかのアニメで見たような柄を使って商魂たくましい人々もいたりと、今を生きる人間の姿がおさめられています。道端に2年前からずっと座っている謎のおばあさんの生態はかなり気になります。

他にも廃墟散歩を行ったりなど、東北の色々な地域にでかけた動画も撮っています。活動終了したユニット「とうほぐガーデン」時代から続いている、ロックやEDMなどの音楽制作にはかなり力が入っているのも特徴。幅広い活動を手掛けているVTuberです。

不破湊「#にじさんじラジオ体操部」一ヶ月チャレンジ

にじさんじ不破湊が「#にじさんじラジオ体操部」を8月からスタートしました。早朝にスタートして軽いトークを交えながら毎日ラジオ体操を行うという企画で、寝坊等したら即終了、目標は31日まで皆勤、というハードなもの。

普段は夜のお仕事としてホストを行っている彼が早朝に健康なことをやっている、というだけでも面白いのに、手しか動かせないためトラッキングがはずれて体操に見えない謎の動きになることも多々。それを見た鷹宮リオンがその後の朝活配信でクラシックとマッシュアップして「マエストロ不破湊」を完成させるというネタまで発展中。加えてこの配信は「にじさんじの誰が来てもOK」という凸待ちスタイルなので、三枝明那黛灰などが面白がって参加したこともあります(誰もいないときは不破湊ひとりです)。6日目の4人の動画参加もかわいらしいので必見。

早朝配信なのでトレンドニュースや天気予報も行っているのですが、ものすごくゆるくいい加減。朝のだらだらテンションにぴったりでこれがえらい面白い。
きっちりラジオ体操自体を真面目にやるわけではないけど、実は配信のための映像や音楽の準備はかなり凝っていて、見せ所の多いエンターテインメント配信になっています。

アルス・アルマルなど深夜配信をしていた他のにじさんじのライバーも面白がってリアルタイムで実況していたり、弦月藤士郎家長むぎがオリジナルラジオ体操音源を送ったりと、ユニークなにじさんじのつながりも広がっているこの配信。おそらくどんどん色々な人やものを巻き込む気配があるので、31日の完走まで見逃せません。…完走してください何卒。

山神カルタと夕陽リリの友情が一歩深まるまで

ぶっちゃけていうと、ふたりのVTuberが友情を一歩深めるまでの配信です。ただそのリアリティーある見せ方がかなり特殊。「生きたVTuber」を見たい人にはかなり興味深い形式をとっているので、人間を撮影した「テラスハウス」などとはまたちょっと異なる、VTuber表現を知る上で欠かせない配信の一例として紹介します。

山神カルタ夕陽リリは仲がよく、コラボも行っていたライバー。しかしちょっとした言葉のあやで配信中、かなりギスギスした空気感に。お互い嫌いなわけではないし、特に山神カルタは夕陽リリのことが好きだし…。このままもう一緒にやることがなくなるのではないか、という雰囲気すらありました。
見ていたファンは騒然。もしかして見てはいけないはずの、ふたりの生喧嘩を見てしまったのか? 口を挟める空気は全くありませんでした。

その後、山神カルタは親友の雪城眞尋に相談し、夕陽リリは普段からよく話している黛灰からアドバイスを受けます(ここふたつの会話アプリの差、人間関係の距離がまた別で面白い)。視聴者は見てはいけないものを覗き見るような形式で、その様子の配信を固唾を飲んで見守ります。
生々しい。こんな裏を見てもいいのか、とても演技とは思えない、ショーなのかリアルなのか、モキュメンタリーなのかドキュメンタリーなのか。困惑する視聴者の思いをよそに、緊迫した会話がずっと流されます。もちろん4人とも配信している、視聴者がいるのは承知の上で、感情を吐露しています。

どういう流れになるかは、直接見て独自な配信形式を体験してください。オフコラボなどとはまた異なる温度感の、今までにない「生のすれ違い」の空気がありのまま流れています。VTuberだと、こういう人間関係を見せることすらできる、という意味でも、見るべき価値のある貴重な配信です。あまりのリアリティに「てぇてぇ」という軽い言葉では表せなくなり、視聴者がみんなハラハラしながら「壁」になる様子も見どころです。

【16万人記念】ヤンデレ兄妹に死ぬほど愛されて眠れないバイノーラル 完成版【鈴木勝/にじさんじ】

鈴木勝は男子中学生「鈴木勝」として活動していますが、女の子の「Ruco」の姿でまれに活動することがあります。どういう立ち位置なのかは一言では言えないので、過去の配信を参照してみてください。
今回は普段から行っているASMR技術を駆使し、リアルタイムで作品制作を行いました。まず左から語りかける兄・鈴木勝でのヤンデレボイス。次に妹・Rucoでのヤンデレボイス。それをかけあわせて左右から兄妹のヤンデレボイスをミックスして聴かせる、というもの。順番に聴いていって最後のミックスを聴くと破壊力絶大です。

左右から悲しみと嫉妬が注ぎ込まれてくるゾクゾク感もすごいのですが、今まで培ってきたバイノーラル音声の音質が異常によいので、ぜひともイヤホン・ヘッドホンでお聴きください。コメント欄は真ん中で首輪をされているスマホに表示されている、という小技もきいています。

【MV】あなたのおかげで/浮遊信号

バーチャルとリアルを行き来するミュージシャン浮遊信号のアップしたMVは、以前MonsterZ MATEの番組「MZMのみなさんのおかげです。年越しスペシャル2020 〜今年は大変だったね〜」で使用された作品。そこにかけて「あなたのおかげで」というタイトルとでテーマを設けて言葉を紡ぐ浮遊信号の誠実さに、まずぐっときます。


心から真っ直ぐに、表現者としての思いを込めた歌詞は、共感できる人も多いと思います。「ねぇ 僕らはずっと挑戦者 心ならきっと折れないや 笑って 笑わせて これからも 生きていけるのは あなたのおかげです」絵筆を折らずにいられるのは、自分の魂だけじゃなく、「あなた」のおかげ。その「あなた」は人によって変わるけれども、浮遊信号にとってはMonsterZ MATEも重要な存在だし、コメント欄ではMonsterZ MATEコーサカも浮遊信号を「あなたたちのおかげです」と語りかけています。
マンガ形式のMVは表現者たちの物語で、歌詞とは直接関わりませんが、重ねて解釈することのできるもうひとつの作品になっています。演劇を軸に表現し続ける若者たちの姿は、これもまた共感できる部分多めです。

八月二雪 feat. マッチ – ナキエト (Official Video)

八月二雪の新作MVは、光が差し込む電車の様子が印象的な映像の作品。椅子に座っている八月二雪のQキキが、車内に歌を響かせます。

八月二雪作品は基本メロディがポップで明るいため聴きやすいのですが、それに対して歌詞が意外とヘヴィーなのも特徴です。「嘘を重ねては痛みを笑顔に変えた 許してほしいだけそれだけだよ 空も飛べなくて果ても見えなくて だから今せめて歌を歌わせて」何もかもハッピーだというわけでもなく、努力で道を切り開くでもなく、どことなく後ろめたさもあるビターな作品。八月二雪新作が八月二日に公開される、というのが素敵です。

【Original song & MV】 ゆらり【Tokage studio&葦原ヨミ】

葦原ヨミが、Tokage studioプロデュースのVTuber・VSingerコンピレーションアルバム「袖振りあった僕らは」で披露した作品「ゆらり」のMVが公開されました。
波の音から始まる、爽やかなスネアドラムとギターの音にあわせて、一声めから伸びの良い歌声が入ります。この時点でこの人の歌う歌は間違いなくエモーショナルだ、と感じさせられるだけの力を感じさせます。そこから盛り上がっていくメロディと共に歌われる高音パートのそよ風のような表現が心に残ります。夏の海辺、木陰、川沿いの丘、満天の星空、そして儚さを感じる歌詞。たっぷりの夏を感じたい時にかけたい、タイトルの「ゆらり」そのものな、爽やかで優しい作品です。

ぼくのラブレター – 真綿スピカ – Official Lyric Video

真綿スピカがアップしたオリジナルソングは、タイトルとサムネからビシビシ伝わってくるように、切なさと強さが伝わってくるエモーショナルソング。歌詞の「何万回も描き直して ぐしゃぐしゃになった僕のラブレター」「言葉になんかできなくなって 二文字になった僕のラブレター」などのフレーズが、透き通った真綿スピカの歌声で表現されることで、かなり心に残ります。
悲しさと前向きさの両方を包含した歌い方が巧みな真綿スピカ。ラストに向かって前向きな響きに変わっていく表現力は是非聴いてみてください。

【オリジナル曲10】ヒューマンネイチャー / IURA TOI

おもしろハイスピードトークお兄さんとしても人気のイ卜トイ(IURA TOI)。10曲目になる今回のオリジナル曲は彼の独特な言語センス、音の響きの面白さを駆使した楽曲。ゆるくてけだるげな歌詞が、テンションの高いEDMと組合わわせられたことで、不思議な味わいのある作品に仕上がっています。

途中に入るカタカナワードが妙にリズムが良くてくせになります。色々なメッセージ性のある曲は世の中にたくさんあるものの、ある意味これも自分のメッセージを詰め込みまくった結果の作品、ともとれる共感度の激烈に高いであろう作品です。

【MV】キセキの翼 / 稀羽すう【オリジナル曲】

海外でも人気の稀羽すうが3D化のお披露目にあわせて発表したオリジナル曲は、彼女自身に生えている羽で羽ばたきだしていくかのような、ポジティブなポップソング。前を見つめる彼女が風に包まれ、青空が広がるシーンがとても眩しく、ワクワクさせられます。

「強く掲げた旗に風を受けたら 探しに行こう誰も知らない景色」VTuberとして日々楽しく活動している彼女が「君も一緒だよ」といいながら手を差し伸べてくれるようにすら、感じさせられます。楽しいことがいっぱい待ち受けている、という明るさに満ちた歌声は、聴いていて気持ちよく心に響くはず。どこまでも高く飛び立つ彼女の活動、追い続けたくなります。

【MV】オリジナル曲 “P∀THFINDER feat. B.b.B” Music Video|VTuber 六葉ミカ Mutsuha Mika

VTuberオリ曲コンピ 第2弾『#ALLELOSPHERE』に収録されている六葉ミカのオリジナル曲MVが公開されました。曲も走る、歌詞も走る、六葉ミカも走る! 爆走しまくる非常に気持ちのいいMV作品です。

ある意味彼女の決意の表明としての歌なのかもしれません。映像中での六葉ミカの走りまくるシーンは、見ていて元気が出ること間違いなし。場所を問わず、何の迷いもなく走ります。こんなに楽しそうに走るなら、応援したくなってしまう。歌声はとてもたくましく、やはり迷いがなく歌詞を力いっぱいに歌います。“歌える腹筋バイリンガル”VTuberというふたつ名は伊達じゃない。元気になりたい朝に見たいMVです。

泡沫調 『 キプリスの蝶 』

泡沫調がかつてから歌っていた作品「キプリスの蝶」のMVが公開されました。入りの消え入りそうな歌声から、サビの「金星」でメロディと歌詞が一気に広がります。儚さあふれる歌声なのに、どこか力強い。歌っている本人の持つ、強さの表れなのかも知れません。

「あの蝶はどこまで行くのだろう 青い羽根がむしゃらに扇いで強く」という歌詞がファンには色々な感情を想起させるかもしれません。というのも現在泡沫調は、歌唱時機能性発声障害で長期休止中だからです。戻ってきたい、歌いたいという思いの強い彼女のことを、今回の美しさでいっぱいなMVの歌声を聴きながら、元気になることを祈って待ち続けたいです。

【夢月あるぷ】カガリビト【歌ってみた】

癖のある三拍子と、広がりのあるメロディが印象的な作品を、夢月あるぷが見事に自分の音楽としてカバーしました。彼女の高音からのウィスパーボイスが、原曲の持つ終末後の「カガリビト」の姿を、昔話を語るかのように丁寧に歌い上げています。

自身の世界観を色合いとともに大切にしながら、歌声を最大限に活かす方法を理解して表現しているVTuberです。

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