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VTuber 2021.06.20

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(6月12日~6月18日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【21】怪獣力を高める

細雲ミズィがアップしたのは「大ゴジラ特撮王国」の感想動画。パッと見話しているのは細雲ミズィ本人に見えますが、実際に声を出しているのはその横にいるAIの方。細雲ミズィの文字だけのセリフに対してのツッコミが滑らかでとてもユニーク。細雲ミズィの趣味も大変尖っていて素敵。

ゴジラ絡みのネタを、愛とツッコミを盛り込んで語りつつ、軽快に展示物の感想を聴かせてくれます。21本目の動画とのことですが、今までの動画すべてかなり変わった構成でつくられており、変化球に富んだ編集が施されているので必見。

3D演算を利用したりと、見せ方もかなり凝っています。今回のゴジラ動画がかなり久しぶりの活動だったようなので、是非また次の作品を期待したいところです。

ミドリのマキバオー ②絵の進化について語る

いぬじまが取り上げたのは、今改めて読み始めている人も多いであろう「みどりのマキバオー」。①では「マンガ夜話」で解説された内容を踏まえた上で、更に時代背景に沿った作品としての魅力を、イラスト描き語りで解説しています。
②では「みどりのマキバオー」のキモとも言えるレースシーンについて初期とその後でコマの画風を比較。こちらも実際に模写しながら、視線誘導、構図、線の入れ方など細かく追いながら、マンガとしての進化を語っています。これらを見るといかに「マキバオー」が丁寧に描かれた少年漫画なのかがよくわかり、読み直したくなるはず。

いぬじまの描き語りシリーズは自身が全部絵を模写したり解説イラストを描いたりしながら動画にしているので、すさまじい労力がかかっています。だからこそわかりやすく、マンガ・アニメ・ゲームなどを深堀りし、読み解く面白さを伝えてくれます。特に最近は「ウマ娘」絡みの解説がユニークかつイラスト入で楽しいのでこちらも必見です。

【ASMR/咀嚼音/Eating Sounds】 りんごを食べるあくま【でびでび・でびる/にじさんじ】

でびでび・でびるが「咀嚼音ASMR」をアップしました。ようはものを食べる音のASMR。それ自体はメジャージャンルですが、でびでび・でびるは実際のりんごの実写と、自身の3Dモデルを利用し、まるで動物園で小動物を見ているかのようなかわいすぎる動画を制作。観ていると動画時間8分があっという間にすぎてしまうような、悪魔的なかわいさを楽しめます。

食べるとりんごがどんどん減っていく演出もかわいらしい。りんごをしゃくしゃく食べる音もきれいなので、ヘッドホンやイヤホン必須。是非シリーズ化して、ポテトチップスのような硬いものをかじる音や、お酒のような飲み物をすする音も、でび様に録っていただきたいところです。3D姿の非人間型VTuberは、全体を観ても現時点ではまだそこまで多くないので、こういう動画は貴重です。

ニュータイプになれるガジェットがでたぞ!!!【NextMind】

MoguraVRでも検証紹介記事を掲載した「NextMind」に、ガジェットつよつよ系VTuberのおめがシスターズが早速挑戦! 脳波で操作できるという超未来的ガジェットをふたりは使いこなして、「ガンダム」のニュータイプのようになれるのか?

ふたりとも脳波によるコントロール自体は成功。後半ゲームもやっているのですが、速度が必要なブロック崩しはふたりとも苦戦。余計なことを考えないよう集中力がものすごく必要なのと、反応までに4秒近くかかるという部分がネックなようですが、ふたりが手を使わず操作している映像はとても未来的。このガジェット自体は誰でも入手できるものなので、興味のある方はおめシスのこの動画とMoguraVRの記事を参考に検討してみてください。VRと組み合わせたら、可能性は無限大になりそうです。

【 #にじさんじ降霊術 】危険な降霊術をやる

赤羽葉子月ノ美兎ましろによる「#にじさんじ降霊術」が行われました。ギャグではないです。本気のチャレンジです。行われたのはいわゆるこっくりさん的な「チャーリーゲーム」、4人で繰り返すとひとり増えると言われる「スクエア」、人形に魂を吹き込む「生き人形遊び」など。もちろんこうやってアーカイブが残っているのでエンタメとして成立している内容なのですが、怖いのが苦手な人は要注意。あと真似はしませぬよう。

ましろは以前「ひとりかくれんぼ」を行ったことがあるほどにホラーやオカルトに造詣が深い人物。今回も配信で積極的に動いている様子が見られます。ANYCOLORのスタッフが今回の撮影に携わっているのですが、霊をスタジオに置いてかえられることを嫌がっているのも含めて見ていて面白い。ネタではない心霊体験をバーチャルでどこまで臨場感持って見せられるかのチャレンジでもあります。

ガリベンガーV presents「錦鯉渡辺のVTuber広報室~前編~」 ゲスト:因幡はねる 【2021年6月18日配信】

「ガリベンガーV」はバイキング小峠と教師陣がVTuberに授業を行う人気番組。既に2年半続いているこのシリーズの新しい番組として、YouTubeチャンネルと「私立ガリベン大学」で、VTuberを広めるための「錦鯉渡辺のVTuber広報室」がスタートしました。錦鯉の渡辺隆は芸能界でも屈指のVTuber好き。初回は前半因幡はねる、後半神楽すずと共にVTuberに関わるトークを行っています。前半はYouTubeで無料で観られます。

因幡はねるのトーク力や司会力を高く評価している錦鯉・渡辺。芸人視点からの分析が非常に鋭く、後半ではディープな部分まで解説しているので是非見て欲しいところです。次々出てくるVTuberの名前やアーカイブの紹介、ひな壇に並べるとしたら芸人としてはどう配置するか、などVTuberを知っているからこその、濃いめのトークも続々。VTuberに詳しいファンからの「わかる!」「そうきたか!」というコメントも楽しい。2回目も決定したそうで、今から「ガリベンガーV」本編ともども楽しみです。

高峰伊織 / アノニマス【MV】

ジャジーで大人びた空気感を作るのがうまい高峰伊織のボーカルに、オリジナリティのある無国籍的な世界観で人気の巡宙艦ボンタのアニメーションがついたMVが出たときたら、最高にクリエイティブな作品にならないわけがない。物語性は非常に高く、解釈の幅もすごく広い内容の作品なので、まずはまっさらな状態で見てみてください。

武装警官、魔法少女、街を破壊する怪物、謎の集団、ジャズバー、宇宙船、脱出した人間、異国感のある人ではない種族の誰か、どこかの惑星でテレビを見る宇宙飛行士、壁画、影絵の象、砂漠。太古なのか、近未来なのか、もっと後のポストアポカリプスなのか、他の星なのか、全くわかりません。
ただそれらバラバラに見えるパーツが、どこかで少しずつつながっている。あらゆるものが歴史の断片であり、音楽によってひとつながりになっていくかのようです。
ジャズシンガーである高峰伊織の歌声が、テクニカルながらも聴きやすい変拍子に乗せて、無国籍感あふれる情緒を描きます。後半に向かってあらゆるものが蓄積していくかのように歌声は高まるのですが、ちょっと俯瞰しており、しっとり眺めている落ち着きがあるのがエモーショナル。是非何度も観て、この歌の表現するものをそれぞれの解釈で読み取ってほしい作品です。

【オリジナル曲】『独白』 byカンチユウ

閑地游の激しい叫びがギターに乗って響き渡る。「私が少女であることを許してほしかった だってあの日死んだ彼女だって少女だった」と鮮烈な歌詞を歌うのは、本人の誕生日の前日。いつか失われる「少女」という語の意味と成長による「変化」が刺さってくる、永遠の少女を求める叫びの歌です。

モデルとして映像に出ているのは鏡崎やおという少女。「変わりたくない」「おいていかないでよ」という言葉が誰に対して、どういう意味で訴えているかは人によって聴こえ方が変わるかもしれません。痛切に訴える閑地遊の歌声は、あくまでも独白。歌詞を観ながらじっくり聴いてほしい作品です。

その翌日にきくお「愛して愛して愛して」のカバーをアップしているというのも、グッと来るものがあります。関連があるのかどうかはわかりませんが、誰かに愛されないことを苦しむ曲が「独白」から続くというのは意味深。絶叫に近い歌声も見事で、閑地遊ワールドが作品に展開されています。

ピーナッツくん 『 風呂フェッショナル feat. Yaca 』 / Album “Tele倶楽部”

アルバムTele倶楽部を20日にリリースするピーナッツくんの新作は、サウナ大好きな彼らしいお風呂を題材にした作品。featはワニのYaca、3Dモデルは人造人間ジンゾウと、これまたその道で有名なVTuber揃い。

風呂で身体の力が抜けていく様子を感じさせる、スローテンポなヒップホップが心に身体に優しい。かなりきれいで耳に残るライムなので、誰が聴いても心に染み込みやすい作品。Yacaの技術もあいまって、ヒップホップ入門としてもおすすめの一曲。
「Tele倶楽部」にはYacaの他にも、もちひよこKMNZ LIZ名取さな市松寿ゞ謡などVTuberクリエイターがfeat.で勢揃い。7月2日にはSPWNでオンラインライブも開催されます。もちろんチャンチョも登場します!

Crystal Cities – Milky Queen (Original Song)

米プリンセスのミルキークイーンがアップしたオリジナルソングは、ピクセルアートの彼女のアニメーションが目を引くMV作品。エレクトロニカなメロディに彼女の英語の歌詞が映えます。歌声は落ち着きがあり、広く響くような安定感があるのですが、それがメロディと映像に噛み合うことで浮遊感を与えてくるから不思議。
最初はスカイツリーの見える写真のようなTOKYOの姿が映るのですが、MVの最後は歌の高まりにあわせて、ミルキークイーンと同じくピクセルアートのTOKYOに変化する演出も見どころです。

【ゆるキャン△ SEASON2 OPVer】Seize The Day / 木乃華サクヤ【歌ってみた】

静岡新聞社・静岡放送公式VTuberの木乃華サクヤが、デビュー動画で傑作MVをぶちかましてくれました。キャンプにでかける木乃華サクヤが楽しそうにスクーターを走らせるアニメーションの適度な速度が心地いい。曲のウキウキしたテンポにぴったりで、その合間に「富士山の頂上に住むひとりぼっちのお姫様」の姿も描かれています。これから友達を作るべく、VTuberをはじめた彼女にぴったりのMVです。

これから起きることにワクワクするような歌声はキュート極まりなし。旅行の楽しさとVTuber活動の夢が、歌声にいっぱい詰まっています。

【ワタシ再生産】「再生讃美曲 (movie ver.)」を再生産こにふぁーと合唱した場面を再生産【生配信リミックス】#エリーコニファー/#にじさんじ

エリー・コニファーが3人の再生産エリー・コニファーと「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の合唱をした動画をアップしました。彼女は以前から一人多重合唱を得意としているのですが、今回はその技術をフルに発揮。徐々に声が重なり合ってクライマックスに高まっていく様子は、ゾクゾクもの。美しいバランスの取れたハーモニーを聴くことが出来ます。
加えて再生産エリー・コニファーの表情と仕草が全部異なっていて、各々に個性があるのは必見。特に元気に目を開く左コニファーと、表情の動き少なめの右コニファーは顕著です。再生産として2Dでここまで演じ分けできる、というのを観せてくれます。時折視線を合わせて確認する瞬間も入っているという芸の細かさも見られます。
それでいて間違いなく全員、エリー・コニファーという存在を崩すこと無くエリー・コニファー(と再生産)で歌っているのがよくわかる歌唱法。彼女のこだわりと歌の技術がよくわかる一本です。

-cover- ぬるぬる /日あさ寝

日あさ寝がカバーしたのはてれかすの曲「ぬるぬる」。繊細なウィスパーボイスが「ぬるぬるとした鬱屈」を表現した歌詞を、ふんわりと受け止めて歌い上げます。モヤモヤした苦しみを歌いながらも、日あさ寝の歌声からにじみ出る優しさが、狭い部屋に埃と舞うだけの鬱屈を慈しむかのようです。

日あさ寝は3D化したばかりで、ちゃんとしたお披露目はこれが初。パタパタした動きがとてもキュート。ランドリーでの衣装も、デフォルト服もどちらもよく似合っています。物憂げな顔と、柔和な笑顔、リズムにあわせて踊る様子、今まで観られなかった様々な日あさ寝を見ることができるMVです。

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