日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルクリエイターの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。特にユニークな作品や技術力や企画力の高い作品、時事性のある作品などをさらに深掘りし、クリエイターの面白さ、頑張り、才能をキャッチしていきます!
【夏は終わらねぇ】夏の思い出にザリガニを採りに行く!【VTuber】
夏を満喫すべく、稲荷華奈がザリガニ捕りを実行することになりました。しかし行った先にはザリガニがいないというまさかの展開。そこで取った手段は、非常に稲荷華奈らしいものでした。
実際にいないのなら作ればいい、ということでプラモデルを制作する様子がおさめられています。稲荷華奈は造形技術に長けているVTuber。今回もキットを使って、最大限の完成度を施すべくあらゆる手を尽くしています。
立体造形物に詳しい人が満足できるような、レベルの高い制作テクニックを観ることができる動画です。と同時に、継ぎ目消しやパーティングライン消しなど、どうやったらリアリティをより出すことができるか、という点を丁寧に解説することで、模型作りに詳しくない人でも、その技術に興味を持って楽しめるような内容になっています。
加えて条件付き特定外来生物であるアメリカザリガニの解説なども入っており、知識とエンタメの両面を味わえる構成になっています。
稲荷華奈はその他にもシュモクザメやフクイラプトルのモデルを本格的に作る動画もアップしています。こちらは制作のために、わざわざ水族館や恐竜博物館に実際に行って見学するという本気っぷり。モデル制作の様子を楽しみながら、動物知識の面白さも知ることのできる動画になっています。またトリケラトプスの発掘キットに挑戦する様子も動画でアップしています。
モデル制作の様子に興味が湧いた人は、稲荷華奈の模型作業場を撮影した動画もおすすめです。使っている器具の数々を見ると、ワクワクさせられるものがあるルームツアーになっています。
セミファイナルを見つけるまで帰れない
夏が終わる時期に、風物詩として見られるのが「セミファイナル」。死んでいるかと思って近づいたら大暴れするセミのことです。これを見つけるべく、ナガレが外に足を運んで「見つけるまで帰れない」チャレンジをしました。
どちらかというとイヤな人が多いかもしれないセミファイナル。とはいえ日本人なら誰もが見たことがあるであろう事象に挑んでいく様子を撮影しているこの動画は、子供のときの心をくすぐるような心躍るものがあります。それはナガレが、身の回りのある意味当たり前の光景に対して、視点の切り口を変えて楽しんでいるのが伝わってくるからです。最後の最後には意表を突くような展開が用意されているので、昆虫が大丈夫な方はラストまでご覧ください。
語りと編集のテンポが非常によく、イラストカットも豊富に用いられており、最後まで一気に見せてくれる構成になっています。独自な視点で切り取られた夏の終わり・秋の入り口を楽しむことができる一本です。
【大行列】我らが551が東京で4時間待ち!?往復して買いに行った方が速い説を検証しよう!!
御徒町・上野で行われていた「秋のうまいもの物産展」。ここに関西でしか売っていない551が出店したところ、なんと4時間待ちの行列になっていたとのこと。だったら新幹線で買いに行って往復した方がはやいのでは…?という説をぽんぽことピーナッツくんが検証することになりました。
ぽんぽこが京都まで新幹線往復、ピーナッツくんが東京で順番待ち、どちらが早く買えるかを比較しています。
普段の生活であればまずやらないような企画を、実際にやってしまうフットワークの軽さが、ぽんぽこの動画の楽しい所。なによりも、誰もが思いつくかもしれないけれどもまずやらない、という絶妙な部分を突いた発想が見事です。それをどう見せるか計算しながらエンタメに昇華できるのも、動画で活動してきたこのふたりならでは。
どんどんテンションがあがって大量に買い込むぽんぽこと、4時間並んでなお冷静で最低限の数しか肉まんを買わなかったピーナッツくんの対比もユニークです。このふたりにしか出せない、味のあるチャレンジ動画でした。
18分で大体わかるLiLYPSE〈2020-2026〉【#LiLYPSE6周年】
気が強い赤髪の姉、暁みかど。冷静な青髪の妹、暁おぼろ。ふたりによるバーチャルアーティストデュオLiLYPSEは、活動を始めてから6周年を迎えました。物語性の強いアーティストユニットとして活動を続けているふたりは、追いかけ甲斐のある濃厚な表現活動を続けています。そんなLiLYPSEをこれから知る人にもってこいな、まとめ動画がアップされました。
最初は全く息が合わないように感じられた、性格が真逆なふたり。それぞれの個性を掛け合わせたユニットとして、新たに出発する様子が序盤で観られます。その後は保護者を名乗るアイデスが登場したり、ふたりの性格が反転したシャドウが現れたりと、彼女たちを巡る物語は目まぐるしく進行していきます。ふたりの物語の分量はかなり多いのですが、この一本に主な足跡がまとまっているので、観れば現在のフェーズまでほぼ追いつけます。
LiLYPSEの物語は現在、このまとめ動画の続きにあたるセカンドシーズンに入っています。学園生活が始まったふたりのライブ「LiLYPSE 2nd SEASON 少女歌葬ユーフォリリィ 第一楽章「不牢怖死 MEMENTO MORI」」は10月25日(日)に開催されます。概要欄に詳細が記載されているので、是非チェックしてみてください。
さらに詳しく知りたい人は「【LiLYPSE RECORDS 2022-2025】LiLYPSE 4.5th ONLINE LIVE「双星歌劇 反実仮想Re:ARCHETYPE」#LiLYPSE_RECORD」を是非ご覧ください。暁みかどがタイムスリップして、暁おぼろとの出会いからの出来事を再体験する内容の、総集編的な流れになっています。ミュージカル仕立てで行われてきたライブの独自な見せ方は、この一本を見ればよく分かります。
ボーカルデュオとしての歌唱力の高さ、ユニゾンするふたりのダンス、楽曲によって描かれる心情表現、シリアスとコミカルが入り混じる空気感、リアルタイムでどんどん進行していく物語と、LiLYPSEの魅力の美味しい部分がたっぷり詰まったライブです。
ちゃんまりの住む長野県に遊びにいってきたぞ!!!【猫宮ひなた/かしこまり】
積極的に実写社会に飛び出しはじめている猫宮ひなたが今回訪れたのは、友人であるかしこまりの住む地元、長野県です。バスで3時間かかるそうで、かしこまりも「おいでよ」と誘いつつも「本当に来るとは思わなかった」と述べていました。
猫宮ひなた曰く「大冒険」だったとのこと。道の駅南アルプスむらからスタートし、あじさい寺、「君の名は。」の舞台になった地区、諏訪湖、諏訪大社などをワイワイふたりで巡る様子が観られます。
名所巡りも味わい深いのですが、この動画は特に、ドライブ中の車の中での様子を是非観ていただきたいです。かしこまりが運転する車の中で、ふたりが他愛のないことも含めておしゃべりしている様子がなによりも楽しそう。飾らない距離で話しを続けるふたりの様子を観ていると、いかに仲が良いのかじんわり伝わってきます。
かしこまりが猫宮ひなたに振る舞った、美味しそうな手料理も紹介されています。嬉しそうに感想を述べる猫宮ひなたの様子も多幸感にあふれています。意外な人物からの突然の電話のハプニングもあり。充実感いっぱいの長野旅行の様子を味わえます。
【コラボ】原点回顧!SHOWROOMの思い出を語る会!【 #るぅなまちゅー / がんばるぅ子 】
所属していたSHOWROOMを10月に卒業することになったVTuberがんばるぅ子。そこで今回行われたのは、2018年から2020年くらいまでの間のSHOWROOMの雰囲気やイベントを振り返るトークコラボ。メインゲストに、SHOWROOMで行われた「AVATAR2.0プロジェクト」通称「バーチャル蠱毒」を勝ち抜いた九条林檎を招き、多くのSHOWROOMを知るVTuberに集まってもらいながらかつてを振り返ります。なおこの配信は、SHOWROOMとYouTube同時配信で行われました。
前半は作楽つきひ、ゆめ心中、勇者マスピーの3人を招き、トークテーマに対して集まったリスナーからのメッセージを元に、会話を広げています。「SHOWROOM懐かしの思い出」では今と昔の違いも話題になっており、2020年くらいのSHOWROOMを見ていた人たちにはかなり刺さる内容の話が多いはずです。
後半は九条茘枝をゲストに招き、九条棗、九条杏子、紗彩木ひそりの3人からのメッセージを元にトークを繰り広げています。SHOWROOMで熱心に活動していた面々からのメッセージはいずれも、情熱的なもの揃い。SHOWROOMはイベントでの競い合いもあったからこそ、それぞれの真剣な姿勢が重なり合うところがあったのも聴くことができます。
特に興味深いのは、SHOWROOM運営からの質問。「良い所も悪い所もあったと思うので可能な範囲で聞きたい」という問いに対して、ゲストの面々は真摯に解答しています。運営体制の他にもシステム面などでかなりはっきりと良い所難ありな所を述べ合っています。かつてだけでなく、今のSHOWROOMを知る上でも貴重な話を多数聴くことができる配信になっています。
フェルメールブルーから浮世絵・北斎ブルーまで!青の顔料の話《文理ノ交差点》【Vtuberコラボ/よろづ萩葉・彩恵りり】
9月27日まで大阪中之島美術館で行われていたフェルメール展では、有名な『真珠の耳飾りの少女』が展示されていました。その絵の少女が着けているターバンは青い色が使われていますが、この顔料が非常に高級。ということでよろづ萩葉と彩恵りりが文系と理系のVTuberによる対談コラボ「文理ノ交差点」で、青の顔料についての話題を文系理系の両側面から切り込んでいくトーク配信を実施しました。
前半は青い顔料について、どのような種類の色があるか、どんな絵で使われているのかなどをよろづ萩葉が紹介。後半は彩恵りりが化学的な側面から、どんな原料が使われているのかを深く解説しています。文理両側面からの解説があることで、多角的に文化を知ることができるコラボになっています。
ふたりが行っている「文理ノ交差点」は、文系のよろづ萩葉と理系の彩恵りりがひとつの話題について双方から深く掘り下げることで、「文系/理系の境界をあやふやにする」ことがテーマになっているラジオ番組シリーズです。文化面からと科学面からのアプローチがまさに交差点のごとく交わり合って、見方が豊かになるのが魅力のこの配信は、他にも漢数字、大絶滅展、共通テストの問題の振り返りなどをテーマに行われています。
月白累 2nd Single「幻視の温度」Official Music Video
肉眼で見ることができず、デジタルツールを通さなければ他者から認識されない「失われた子供たち(Lost children)」である月白累。孤独を抱えて生きる彼女が歌う、2nd Single「幻視の温度」のMVが公開されました。
周囲の人間から存在を認識されなかった彼女が歌う「ねえ、見えてる?生まれ持った枷が外れない。」という歌詞は、強烈なものがあります。孤独であることから心に浮かぶ、哀しみと怒りのせめぎ合う感情が、激しく歌に込められ、吐露されていきます。「見えていないなら、何を以って、生きてると言うんだろう。」 という問いに対して、視聴者側が簡単に答えることはできません。何らかの方法で彼女を認識し記憶しておきたい、と強く願うしかありません。
彼女が歌ったときに、デジタルツールなしでもその姿を認識することができた、というのが彼女を巡る研究では明らかになっているようです。心の底から認識されたいと願う祈りのような歌声は、一度聴いただけで記憶に残るほどに激しく強烈なものです。是非MVを観て、彼女の存在証明を目と耳に焼き付けてみてください。
彼女が観測者たちの前で歌い、その姿を認識してもらう実験のようなライブはVRChat上の『latent』というイベントでリアルタイムで披露されました。9月21日からはそのライブの様子が記録されたワールドが常設になり、彼女のパフォーマンスをいつでも無料で観ることができるようになっています。
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