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VTuber 2020.10.04

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(9月26日~10月2日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

旅の記録 #1

すのう・あにぅが公開したのは、VRChat内の美しいワールドの探検動画。見るとわかるのですが旅行風のレイアウトと「撮影している」感のこだわりが非常に丁寧。

すのう・あにぅがこだわりのあるテクスチャで作られたアバターだからこそ、ファンタジーな世界観にもしっかりマッチ、彼女の旅行の空気感がガッチリ保たれています。ワールドのきれいなところ、ユニークなところもしっかり抑えてツアーのように見せてくれており、音楽、画面効果、色味、彼女の語りかけてくるトークで、とても見やすい旅行動画になっています。

時々世界観を見せてくれるストーリー型の動画もアップしているので、合わせてみると彼女の住む世界を更に深く体験できます。彼女の生活と旅行の旅、これからも追っていきたいところ。

”棺桶ダンス”は不謹慎なのか? 葬儀屋が調べてみた。【coffin dance】

Icotsuは葬儀屋Vtuber。今回は誰もがSNSので見たことがあるであろう、EDMに乗せて踊る棺桶ダンスの話。死者を担いでネタにするのはどうなんだろう?という意見は当然出るものですが、これについて撮影された人々の地域の葬儀について解説してくれます。

葬式は周囲の人を巻き込む、人生最期にして最大のイベントごと。そこには地域の歴史や死生観がもろに出てきます。今回の地域・ガーナの死に関するポジティブな思想は、日本のものと比較して考える価値あり。
日本内だけでも無数の風習がある葬儀。ぜひとも葬儀屋Icotsuには日本・世界の葬儀の由来や面白葬儀事情を語ってもらいたいところです。

こんな「いやいやそんなアホな」なネタもしっかり事実に基づいて検証。葬式、考えると気になる知らない部分が山程あるものです。

3分でわかる!もちひよこ【自己紹介】

もちひよこはVtuber黎明期の2018年1月からこつこつと動画や配信を続けている、活動歴の長いVtuber。今はすっかり有名人。初期の頃は物理演算芸やメタセコイアモデリング配信を行っていました(なおこの時のモデリング+ロリ情熱がかなって、にじさんじ勇気ちひろの3Dモデルを担当することになりました)。

現在は本業の3Dモデラーとしての腕を存分に発揮して「もちぷろ」を設立。自作モデルを与えた娘たちも生き生きと活動中です。時にJKになったりお姉さんになったり、Vヤッターマンのモデルを作ったりと活動も多岐に渡ります。3分で彼女の多彩な活動の歴史がしっかり分かる内容なので、クリエイターとしての歩みをぜひチェックしてみてください。

石燕霊歌からの不可思議なメッセージ

バーチャル・シンガー石燕霊歌は、普段は通常のタイトルを付けたMVをアップしているのですが、今回は全く異なりタイトルなし。ぜひスマホの縦動画でみて下さい。演出も含め、かなり不安感をあおってくる歌動画になっています。

MVはものすごくよくできており、雰囲気もあり歌も上手なのですが、どうもなにか裏にありそうだ…そこでぜひ概要欄を見ていただきたい。きっとさらに混乱してしまうはず。
非常に凝った物語性のある内容の動画ですが、ウイスパーボイスと怪しさと不安定感あふれる歌のうまさは折り紙付き。今後なにか明かされることを期待したいような、このまま不安を味わっていたいような。かろうじてヒントになりそうな話はnoteに書かれています。メタ要素もありますが、知っておくと一気にこのチャンネルが面白くなる部分も。

その他にも彼女の歌の強さと儚さを感じさせるオリジナル曲MVが多数チャンネルにアップされています。ぜひその実力を体験してみてください。

【ミライアカリ】Fly to NEWWORLD

ミライアカリが新衣装でオリジナル曲新作を披露! これを突然パッと見た人はちょっと驚いたかもしれません。衣装だけでなくモデルデザインが全く変わっています。まるで羽化したかのよう。
彼女は元々記憶喪失でした。あまりにもそれが話題に出てこないので「設定?」と仲の良いVtuberからも言われるほど。その伏線が回収され、華々しく新しい彼女の姿が公開され、多数の今後の情報も発表されました。



ここに至るまで、ミライアカリチャンネルに不穏すぎる動画のシリーズがアップされ続けました。明るいミライアカリが好きだったファンは騒然、ネガティブで不安定な彼女の思考と発言はいつもと違いすぎてゾクリ。タイトルの数字はカウントダウンの時間。0になったとき、ミライアカリは生まれ変わりました。
まずは新生ミライアカリの「これぞミライアカリ!」「これぞバーチャルYouTuber!」と言わんばかりの完成度の高いMVを見て、これからの希望に満ちた活動を見守りたいところです。

【ヤバいファンしかいない】握手会対応バトル【Vtuber】

レオン・ゼロミヤのチャンネルで行われたのは、奇天烈なファンが来た時果たして対応できるか、という挑戦番組。Vtuberなら多少ややこしいファンに対しても優しいやりとり、できますでしょうか…?

3人の参加者がものすごい無茶振りをして、それに対していかに素敵な対応ができるかを競うバトル。対応するのはレンガ塔男爵桃星愛花九条林檎の3人。厄介ファン役は木戸上蛍ねむみ市丸イチ。ヤバファン側の絡み方はユニークですが、実際いたらすごい困りそう。しかし対応係はかわし方と巻き込み方と返し方が全員あまりにも見事。特に九条林檎は仕掛け人が困らせるために挑むべく頑張っているのに、終わった後はメロメロになるレベル。三者三様の神対応、とくとご覧あれ。

ポルカ #01

ホロライブでは珍しいストーリー型動画を尾丸ポルカがアップしました。配信前に準備をしている尾丸ポルカ、バタバタしていた時、お父さんへの昔の手紙を見つける…。タイトルにあるように、これはまだ話が続くようです。そもそも尾丸ポルカ自体、謎多き女性。一体どういう人生を送ってきたのか。笑えるものになるのか切ないものになるのか、今から期待がわきます。彼女のセリフの機微にも注目。

こんばんは

黛灰の誕生日配信の様子がおかしい。普通にお祝いできるかと思いきや、彼の姿は全く出てこない。配信内で語られるのは、黛灰ではない別の人の声。
これは黛灰がパソコンを習ったという「師匠」の配信らしい。ここで問われるのは黛灰という「架空の存在」についての命題。視聴者は黛灰を物語のキャラクターとして受け止め消費している。黛灰には現実世界には存在してはいない。2434System(ライバーが身体を動かして現実とつながるための「にじさんじ」アプリのことらしい)を使えば現実社会に生きている視聴者と接触はできるが、話しているものの実態はなんなのだろうか。ガワ、台本、物語、キャラクター。Vtuberの持っているはずの「自由」と、視聴者がVtuberに考えている「自由」のギャップ。そして視聴者と師匠のエゴ。
メタな部分は多いけれども、目を覆うわけにはいかない。Vtuber・バーチャルライバー、バーチャルの世界に生きる存在全てに関わってくる問題です。

何度か黛灰はTwitterでアンケートを取っています。「居てほしい」が多いのはなんとなくわかるのですが、じゃあ「居てほしい」って視聴者側のエンタメへのエゴなのではないだろうか?と問われると言葉に窮してしまいます。黛灰の存在の問いかけはまだまだ終わりません、

【#フ景罪】【#ツキイチにじさんじ】信頼関係があれば、会わなくてもモールス信号で意思疎通ができる説【にじさんじ/長尾景/フミ】


にじさんじ長尾景はすごい。フミなど色々な人に忖度したりフォローしたりするために事前にめちゃくちゃ勉強をしているのですが、それをすっかり覚えて身につけてしまう超人。今回は「ツキイチ!にじさんじ」でふられた無茶振り、モールス信号でフミと意思疎通をする、という気が滅入りそうな話題を、完全マスターしてしまいました。

爆弾解除ゲームではマニュアルを全部覚えてしまう、など超人っぷりを発揮しています。その努力に応援が止まらない視聴者多数。モールス信号記憶配信ではリスナーもすっかり覚えてしまう有様。訓練されています。そしてスタッフは無茶な企画に巻き込まれて大変。
フミ様と長尾景のコンビ「フ景罪」は、自由奔放すぎるフミ様と、彼女を立てるため忖度しまくる長尾景の様子がとてもユニークなので、どの配信もおすすめです。

フミはフミで自由すぎる配信が多数。彼女は雑談と実験(?)をメインに行っており、ガンダムASMR輪ゴムメロン割りあずきバー釘(ネジ?)打ちポッキー舐め凸待ちなど、他の人がまずやらない企画だらけです。

【検証】人間はいつまで納豆を混ぜ続けられるのか【にじさんじ】【文野環】

文野環の配信で、数多くの人が彼女のマネージャーに同情をしてしまいました。いつまで納豆を混ぜ続けられるか、という実験配信の案はいいのですが、自分では一切かき混ぜずマネージャーが延々と画面の中で混ぜ続ける…という地獄絵図。マネージャーが何をしたというのだ。

途中から混ぜすぎてピーナッツバターのように。2時間30分以上、混ぜて、混ぜて、混ぜました。画面の前では一切混ぜず凸待ちで楽しそうに会話をする文野環。
混ぜていたのが先程も紹介したフリーダム神様フミ様他、数多くのライバーのマネージャーであることも判明。視聴者にその過酷な労をねぎらわれました。いちからのスタッフや会社の様子は様々なライバーが裏話的にいじるので、ちらほら舞台裏が見えるのも楽しいところです。

【コラボ】白日 歌ってみた 【茜ヶ崎れお×千草はな】

茜ヶ崎れお千草はなによる「白日」コラボMVは、2人の声のコントラストがくっきりとした輪郭に引き立ちつつ、滑らかに混じり合った見事な出来に仕上がっています。

千草はなのパートは原曲リスペクトの超高音ボイス。音程はばっちりで、憂いをたたえつつかなりの声量で表現しています。一方で茜ヶ崎れおの低音ボイスはその力強さにびっくり。千草はなのきれいな声をがっちり支えるような安定性を感じさせてくれます。メインの画像は2人がマイクを挟んで向き合って見つめ合っており、曲を聞きながら見るとキュンと心に来るものがあります。

ヰ世界情緒 #07 「とめどなき白情」【オリジナルMV】

作詞・作曲・編曲ははるまきごはん、映像は3Dアニメーター安田現象、そしてボーカル・ヰ世界情緒。独自な世界観を持ったメンツのコラボで制作された今回のMV、まるで映画です。

曲調自体もアニメや映画のタイトルソングのようで、力強さあふれるものになっています。ヰ世界情緒は主に「儚さ」と「強さ」を得意とするシンガーですが、今回はその両方をもちあわせつつ、「強さ」分が多め。自らの周囲を受け入れ、飲み込むだけの前向きさを感じる歌になっています。
映像はミヒャエル・エンデの「モモ」を彷彿とさせるような、少女と謎の花の男(?)たちの様子を表現。これが何を示すのかは見る人の受け取り方に任されているようで、白情緒と黒情緒の存在も気になります。
ヰ世界情緒は歌とビジュアル両方に強い芯があるバーチャル・シンガー。今回のような構造で映画を一本見てみたい、なんて願ってしまいます。

朝霞しお、卒業前の怒涛のMVラッシュ

9月30日、朝霞しおがVtuberを卒業しました。音楽の勉強を真剣にやりたいから、というポジティブな理由です。
彼女は卒業前の何日かの間に、怒涛の勢いで多数のMVを解き放って去っていきました。その1つが「M@STERPIECE」。「THE IDOLM@STER」で使用された曲のカバーで、卒業する彼女が今までの歩みを振り返るにはあまりにもぴったり。ぴぐまりおん。でのデビューから現在皆の前で歌うに至るまでを、思い出と共に見せてくれます。




ラストのMVは一発撮りのセッションメドレー。音楽を愛した彼女の本気が伝わる最高の一本になっています。卒業は寂しいですが、こんなものを聞かされたら彼女を拍手で送り出さざるを得ない。朝霞しおさん、今までありがとう。さらに飛躍して、すてきなクリエイターになってください!

【ゾンビランドサガ】『佐賀事変/フランシュシュ』/HACHI 焔魔るり Sugar cover.

HACHI焔魔るりSugar。普段ソロで活動している実力派バーチャル・シンガーが3人集まったら、歌の音の厚みがヤバくなるのは当然。

今回の「佐賀事変」のカバーでの3人は花魁姿。三者三様の艶めかしい歌声で低音を効かせながら歌ってくれるので、耳に届く音が分厚いのなんの。シャッフルビートに乗せた大人の情緒あふれる歌が響きます。高音パートの伸びも3人とも力強い。スタイリッシュでテキパキ切り替わる映像がさらに、ビビッドで怪しい世界を演出しています。

ココツキ 「TriX」 MV / music by DIVELA

3人体制だったココツキから鈴代つきねが卒業することになりました。最後の3人の作品としてアップされた「TriX」は、クールなロックナンバーとしてファンの心に大きく刻まれる一曲になりました。

疾走感抜群のドラムのビートにあわせ3人の声が重なり合うことで、共にそろって駆け抜けていくかのよう。「「痛い痛い」だけじゃ進めない昨日より遠い場所 叶えたい幸せ掴んで」という歌詞が直球で彼女たちの活動と、見据えている未来への情熱を感じさせます。新しい別の夢を見つけたと語る鈴代つきねのための歌にすら聞こえてくるこの作品、多くの夢見る人に届きますように。

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