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VTuber 2025.04.03

本格的な2DタイプVTuber作成アプリ「Avvy(アビィ)」体験版登場 実際に試して分かったポテンシャルの高さ

4月3日、AnotherBallが、2Dタイプのアバター作成アプリ「Avvy(アビィ)」の体験版をリリースしました。スマートフォン上で、VTuberとして使用できるアバターを簡単に作成可能です。本記事では、リリースされた体験版を早速試してみた感想をお伝えします。

2DVTuber制作の流れ

起動すると下記の画面が表示されます。さっそくアバターのタイプを選んでみましょう。タイプは後からでも変更できますが、選択した服や髪型が選んだモデル用に変更されるので注意です。

カスタム画面では、髪や肌の色、目の形、服装などを細かく変更可能です。あらかじめ用意されているパーツを選択するシステムなので、デザインに自信が無い人でも、気軽にカスタムを進めることができます。

試しに、女性VTuberデザインでどれだけカスタマイズできるのか挑戦してみます。


(デフォルト設定のデザインはこんな感じ)

キャラクターの印象を強く決める髪型と肌の色から決めていきます。髪型は中性的な印象なデザインを選択。お肌は褐色気味にしてみました。

髪型は、ショートヘアーやロングヘア―、三つ編み、ツインテールなどバリエーション豊か。もちろん、自分好みに色を変更できます。


(また少し弄っただけですが、これだけでも結構雰囲気が変わってきました)

目は釣り目、色はキラキラ感を抑えてバランスを取ってみます。


(目のパーツを変更)


(ハイライトを消したり、まつ毛の色を変えたりすることもできます)

今度は服を選んでいきます。

服は、インナーとアウターのほか、その上に着れる全体服(メイド服など)が選択できます。フリルのついた華やかな衣装からカジュアルなパーカーまで、幅広く用意されています。服の色も変更可能です。

筆者の個人的な好みでボーイッシュ寄りで仕上げてみました。

(デフォルト衣装はこんな感じ)


(いろいろと試行錯誤を続けた結果……)


(最終形態)

また服のセットアップ欄では、メガネや動物の耳など、顔や身体に取り付けるアクセサリーも選べました。


(服のカスタムメニューをスワイプすると、アクセサリー系の設定が出現)


(羽やぬいぐるみ、ヘアピンなど色々なアイテムを選べます)

完成したアバターはフェイストラッキングで動かせる!

出来上がったら、画面右上の“完成”ボタンを選択。するとVTuberのデザインが保存され、そのまま“記念撮影”が開始されます。

「Avvy」は、スマホカメラを使ったフェイストラッキングに対応しており、カメラの使用を許可すると、自分の顔に合わせてVTuberが動いてくれます。自分が瞬きをすれば、バーチャルな顔も瞬きを行い、口を開けて声を発すれば、VTuber側の口も連動します。その連動の具合はとても良く、大きなタイムラグも感じさせません。顔の傾きもしっかり追尾していて、いつもYouTubeやTwichで見るようなVTuberらしい動きができました。

(記念写真2枚。撮影は、アクセサリーを付ける前に行ってます)

撮影が終わった後は、「Avvy」のメインメニュー画面に移行します。メニュー画面はそのまま配信画面として使えるデザインとなっており、PC向けライブ配信用ツール「OBS Studio」と連携して、そのまま配信可能となっていました(※別途、OBS側との連携設定が必要です)。VTuberの背景のイラストも変更可能で、配信で切り抜きしやすいグリーバック背景もありました。


(メイン画面のデザイン)


(VTuber配信でおなじみの“グリーンバック”も設定可能)

配信プラットフォームでの収益化にも対応、商用利用も可能

「Avvy」は、無料(体験版)アプリながら本格的な2Dアバターを制作できる良質アプリです。発表によると現段階で、改変の組み合わせは1,000万通りあるとのこと。6月にリリース予定の正式版では、恐らくアイテムや服が追加され、カスタマイズの幅がさらに広がると思われます。

作成したアバターは、YouTubeやTikTokなど主要メディアでの配信や動画投稿、収益化が許可されており、グッズ化を含む商用利用にも対応。企業コラボといった展開も想定されており、本格的なVTuber活動に使いやすくなっているのが特徴です。

現状、2D型VTuberでデビューする場合、アニメーション制作ツール「Live2D」を利用する方法が一般的です。しかし、Live2Dの制作はイラストやデザイン、ツールに関する基本的な知識が必要で、勉強してイチから制作するか、Live2D技術のあるクリエイターに依頼するといった選択が必要でした。今アプリの登場で、より手軽に自分デザインのVTuberを運用できるようになる可能性があります。アバターのデザインも、トラッキング精度も申し分なく、ポテンシャルの高いアプリと言えます。


(写真モードでは、フレームを切り替えて色々なシチュエーションで撮影可能)

ただ現段階では、保存できるアバターが1体のみ(性別モデルを変えて保存すると、以前のアバターは消えてしまう)。個人的には複数のパターンを保存できれば、更にいろいろな遊び方ができるのではと感じました。

なお、「Avvy」の体験版は「ストアから無料インストール後、登録人数を制限して先着順で提供」という形で提供されています。試してみたい人は、早めのダウンロードがオススメです。

iOS版「Avvy」の体験版ダウンロードはこちら
Android版「Avvy」の体験版ダウンロードはこちら

執筆:井文


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