2017年末より台頭してきたVTuber(バーチャルユーチューバー)。昨今ではVTuber向けの3Dアバターを制作するツールも多数リリースされています。こうしたVTuber/3Dアバター制作支援ツールを、2Dのマンガ制作に使う投稿が話題となっています。
てゆうかこれを見てほしい。これね、VRoidStudioでモデル作る→イラスタで取り込み・二値化→細部を書き足し→灰色塗るだけでこれ完全に線画として使えてしまう。しかもこの作業がたった10分・・・やばいこれわたしもしかしてそのうち絵を描かなくなってしまうかもしれない#VRoid #VRoidStudio pic.twitter.com/Jtoel1b6aU
— 弱酸性くし君/Master (@hisatokki13) 2018年9月24日
Twitterに投稿されているこのモノクロのイラストは、pixiv(ピクシブ)の3Dキャラメイクソフト「VRoid Studio」で作成した3Dのキャラクターが元となっています。イラスト制作ソフトなどを通して2Dにし、マンガ風の絵に仕上げているのです。
(左:VRoid Studio上で作成したキャラクター 右:左の画像を取り込み二値化、その後加筆修正を加えたもの。かなり自然なマンガ風の絵になっている)
この2D化の方法を投稿したのは弱酸性くし君(TwitterID:@hisatokki13)氏。VRoid Studioで作った3Dキャラクターを「IllustStudio」で取り込んで二値化(※)、灰色や細部を描き足しています。2Dのアバターで活動していたVTuberが3Dアバター化される流れは人気バーチャルライバーグループ「にじさんじ」や「.LIVE アイドル部」などで散見されますが、今回のものは「3DCGのアバターを2D化する(2Dのマンガに使う)」という、逆向きともいえる発想です。
(※二値化……画像を黒と白の2階調のみに変換する処理のこと)
というわけで1Pだけですがエメ姉の漫画描いて(?)みました。
※色々時間がないのでポーズ付け→二値化加工→作画を1時間以内でできるところまで。#VRoid #VRoidStudio https://t.co/SKit9jKn9f pic.twitter.com/x4HpQzQOhC— 弱酸性くし君/Master (@hisatokki13) 2018年9月24日
同氏はこの方法でイラストや漫画を描くことに関し、「そのうち絵を描かなくなってしまうかもしれない」とまで話しています。モデルのポーズ付けからイラスト編集を含めても上記の1ページぶんが1時間以内で作れるとのこと。マンガ制作では風景やモノの写真を取り込んで加工し、背景・小物として使用するという工程は以前から行われていましたが、今後は3Dキャラメイクツールが広がることで、キャラクター側の作画もよりスピーディーになってゆくのかもしれません。
「VRoid Studio」のモデル制作に関する記事はこちらです。