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話題 2018.10.06

3Dモデルを使うと手間が大幅削減「VRoid」の意外な使い方

2017年末より台頭してきたVTuber(バーチャルユーチューバー)。昨今ではVTuber向けの3Dアバターを制作するツールも多数リリースされています。こうしたVTuber/3Dアバター制作支援ツールを、2Dのマンガ制作に使う投稿が話題となっています。

Twitterに投稿されているこのモノクロのイラストは、pixiv(ピクシブ)の3Dキャラメイクソフト「VRoid Studio」で作成した3Dのキャラクターが元となっています。イラスト制作ソフトなどを通して2Dにし、マンガ風の絵に仕上げているのです。


(左:VRoid Studio上で作成したキャラクター 右:左の画像を取り込み二値化、その後加筆修正を加えたもの。かなり自然なマンガ風の絵になっている)

この2D化の方法を投稿したのは弱酸性くし君(TwitterID:@hisatokki13)氏。VRoid Studioで作った3Dキャラクターを「IllustStudio」で取り込んで二値化(※)、灰色や細部を描き足しています。2Dのアバターで活動していたVTuberが3Dアバター化される流れは人気バーチャルライバーグループ「にじさんじ」や「.LIVE アイドル部」などで散見されますが、今回のものは「3DCGのアバターを2D化する(2Dのマンガに使う)」という、逆向きともいえる発想です。

(※二値化……画像を黒と白の2階調のみに変換する処理のこと)

同氏はこの方法でイラストや漫画を描くことに関し、「そのうち絵を描かなくなってしまうかもしれない」とまで話しています。モデルのポーズ付けからイラスト編集を含めても上記の1ページぶんが1時間以内で作れるとのこと。マンガ制作では風景やモノの写真を取り込んで加工し、背景・小物として使用するという工程は以前から行われていましたが、今後は3Dキャラメイクツールが広がることで、キャラクター側の作画もよりスピーディーになってゆくのかもしれません。

「VRoid Studio」のモデル制作に関する記事はこちらです。


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