ソーシャルVR「VRChat」の公式サイトで、最新の開発情報が公開されました。ソフトウェア開発キット(SDK)のバージョン3.7.6のリリース告知に加えて、インスタンス(部屋)設定の追加が発表されています。
バージョン3.7.6のSDKは、ワールドとアバターを一度に複数のプラットフォームにビルドして公開する機能が追加されます。また、ビルドに失敗した際、以前にビルドしたバージョンがアップロードされる不具合も修正されたとのこと。
インスタンス設定については、ルームを立ち上げる際、ワールド内で絵文字やドローン、プリント機能などの使用可否を設定することが可能になります。例えば、ドローンがゲームワールドのギミックを壊す恐れがある場合、使用不可能にすることで、問題を防ぐことができます。
解説によると、パブリック設定のインスタンスの場合、誰も設定は変更できないものの、グループインスタンスでは権限を有しているユーザーが設定を変えられるとのこと。なおワールド制作者は、公開時に各種制限の“デフォルト設定”を行うことができるそうです。
公式サイトでは、「VRChat」の“オーディオスペーシャライザー”を、現在の「ONSP」から
「Steam Audio」に置き換える作業が進んでいることが告知されています。この作業は以前から進行しており、現在“オープンベータ目前”の段階まで到達。クリエイターが再オーサリング(※複数のデータを組み合わせて、フォーマットに準拠したコンテンツを作成すること)する“手間”が生じないよう開発が進められているとのことです。
(参考)VRChat