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話題 2017.06.06

「現実世界をワープ移動」 VRと360度写真を使った試みが公開

目に見えている場所だけではなく、自分の想う好きな所へ行くことができたらどんなに嬉しいことでしょうか。VR内を移動する方式については様々な模索がされています。手元のコントローラーで行き先を指定し飛んだり、部屋の中をトラッキングすることで実際に歩いたりなどが挙げられます。

今回、VRデバイス「OculusRift」と360度写真を利用して、現在の場所から別世界へワープするような動画が公開されました。

動画を公開したのは、開発者のVoxelKei氏(@VoxelKei )。目の前に浮遊する水晶のような球体を投げることで、水晶が空間に解け込み別世界の穴が出現します。生成した穴を覗き込むことで、体ごとあちらの世界へワープすることができます。

石造りの建造物の中に、景色が映された水晶が浮かぶ。

水晶を手に取り空間に投げると

水晶は水の波紋のように空中に溶け込み、空いた穴から別世界が出現。

覗き込むことで穴の中へと吸い込まれ

見晴らしの良い高原へとワープ。

先ほどと同じ方法で水晶を投げると

ホテルの一室へとワープ。

今回の動画で使用されている360度写真は、海外のウェブサイトから購入した素材写真とのこと。このようにVRと写真を組み合わせることで、手軽に「ワープ旅行」の気分を味わえそうですね。

またVoxelKei氏は、360度カメラ「RICOH THETA」を活用し、止まっている状態から、バイクに乗っているスピード感のある空間へワープする動画も公開しました。緩急があることによって臨場感が増し、よりSFの世界観が強く感じさせられます。今後もどういった使い方が生まれるかに注目ですね。

なお同氏は、現実空間に3Dモデルを表示できるMRデバイス「HoloLens」専用アプリ『HoleLenz Gate』や、日本列島全体をVR空間内に再現し自由に飛び回ることができる『日本列島VR』も開発。『日本列島VR』は「VRCアワード2017」にて朝日新聞社賞を受賞しています。


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