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活用事例 2017.05.16

VR作品コンテスト「VRCアワード2017」が開催 ファイナリスト15作品を紹介

これからのVR業界を牽引する、VR作品やクリエイター発掘を目的としたコンテスト「VRクリエイティブアワード2017」が6月1日、東京都・御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンターにて行われます。

今年で3回目となる「VRクリエイティブアワード 2017」。本年度のテーマは「Across Dimensions(次元をつなぐ)」。多様な技術、表現領域を横断することによって生み出される、新しい価値の有無をアワードの評価の中心に据える。と公式サイトにてVRコンソーシアム代表理事である藤井直敬氏がコメントを寄せています。

6月1日に開催する本イベントでは、1次審査・2次審査を通過した15作品がファイナリストの中から最終審査が行われます。本コンテストの応募は「商業部門」と「個人部門」の2部門に分かれており各部門ごと審査されます。

ファイナリスト15作品は以下のとおりになっています。

ファイナリスト「商業部門」

『Project LUX』

マルチエンド方式の長編VRアニメーション作品です。プレイヤーは登場人物の1人である「エージェント」の記憶の中で、少女「ルクス」とのやりとりを追体験します。

『狼と香辛料』作者の長編VRアニメ『Project LUX』 Steamにて配信決定

『VR Rhythm Action SEIYA』

VRヘッドマウントディスプレイを装着し、曲に合わせて目の前から飛んでくる星や歌詞を両手に持ったマイクでキャッチするリズムゲームです。音楽に合わせてタイミング良くキャッチすると、歌声が流れて曲となります。

歌詞をキャッチする新感覚VRリズムゲーム『SEIYA』モリサワフォントで進化

『男女の本音VR』

コンドーム国内シェア1位を誇るオカモト株式会社が手がける、コンドーム着用率の向上を目的とした作品です。男女の視点を交互に行き来して2人の心の葛藤を覗き見ることができます。

『EXOS』

https://www.youtube.com/watch?v=nSyrhQ5ojaU

振動などで物体の感触を伝える装着型の力触覚提示デバイスです。手や指に直接、内蔵するモーターによる反力を与えることで、人間の細やかな動きも検出可能にし、再現しています。
VRからリハビリまで “力”触覚デバイス「EXOS」

『CYBER WHEEL』

CYBER WHEEL from 1-10 on Vimeo.

車椅子とVRを組み合わせたパラスポーツVRエンターテイメントです。VRヘッドマウントディスプレイを装着し、未来型にデザインされた車椅子に乗って西暦2100年のTOKYOを走り抜ける体験が可能。

車椅子ロードレースをVRと組み合わせてエンターテイメントに『CYBER WHEEL』

『VR Real Data Baseball』

VR内でプロの投球データを再現した打てる野球中継の作品です。VRヘッドマウントディスプレイを装着し、センサーを組み込んだミットとバットにより、プロが投げた球をキャッチャーとして「捕る」、バッターとして「打つ」体験ができます。

ファイナリスト「個人部門」

『博士と万有引力のりんご』

https://www.youtube.com/watch?v=-v-SryoVGgs

ニュートンの万有引力の法則発見のエピソードになぞられたVRアニメ作品です。手書きで描き起こされた模様やテクスチャの世界で、博士が見つけた美しいりんごとの物語を体験できます。

VRで絵本の世界へ ニュートンをモチーフにしたVRアニメ『博士と万有引力のりんご』公開

『不可視彫像/Invisible Sculpture』

展示物が無い台に向かって懐中電灯を向けると、あるはずの無い展示物の「影」が現れる作品です。本作品は、HTC Viveの3Dトラッキングシステム「Lighthouse」を応用し、懐中電灯の3次元位置、角度のトラッキングなどを行い現実空間へとプロジェクションしています。

『映画ツクール – Make it Film! -』

VR空間内で映像作品を作ることができるツクールです。3DCG映像制作の専門的知識がなくても直感的に映像を撮ることが可能となっています。

VRでカメラを手に持って3DCG映画を撮影できる『映画ツクール』

『日本列島VR』

日本列島全体をVR空間内に再現し自由に飛び回ることができるコンテンツです。離島を含めた日本全土をシームレスに移動することが可能。

『AR彼女(仮)』

AR環境でヴァーチャルな彼女とデートができる作品です。彼女は各種命令に従う形式ではなく、ユーザーの行動にともなって横に並んで歩いたり椅子に座ったりします。

『Mikulus』

VR内で初音ミクの横に座りながら動画鑑賞や作業ができるコンテンツです。将来的には、AIとの融合や空間ユーザーインターフェースを目指しているとのことです。

Japan VR Award、2016年のベストVRデバイスとコンテンツは…?

『失禁体験装置』

尿意と濡れ感の提示により、まるで失禁してしまったかのような感覚になるコンテンツです。本コンテンツは、従来の椅子型から装着型に変更することで直立姿勢での失禁を実現。

『ReverseCAVE: Providing Reverse Perspectives for Sharing VR Experience(VRデバイドを解決するためのパースペクティブ共有技術)』

VRプレイヤーの体験を他者が共有することを可能にするコンテンツです。空間を覆う半透明スクリーンと多数のプロジェクタ等で構築される 「ReverseCAVE」 システムを用いて、VR空間を現実空間へ展開し融合させることが可能とのことです。

『Telewheelchair』

遠隔地からのリモート操作、障害物検知、環境認識の技術を組み合わせた車椅子です。車椅子視点の映像をHTC Viveを用いて見ることができ、リモート操作することが可能です。

ファイナリストの詳細や一次審査通過作品は、コチラのページから見ることができます。

なお本イベントでは、VRコンソーシアム理事の落合陽一氏、HTC Nipponの西川美優氏、「GOROman」こと株式会社エクシヴィの近藤義仁氏らによるトークセッションも行われます。

イベント概要

「VRクリエイティブアワード 2017 ー デモ・最終審査イベント」

日時 6月1日 12:00から18:00(懇親会 18:00から19:00)
会場 御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター(東京都千代田区神田駿河台4-6)
参加費 VRC会員 無料(2017年法人会員のみ)、一般 3,000円
審査員 藤井 直敬氏、杉山 知之氏、南條 史生氏、稲見 昌彦氏、水口 哲也氏落合 陽一氏、八谷 和彦氏、西川 美優氏、近藤 “GOROman” 義仁氏、高宮 慎一氏

チケット購入は、コチラのページから行えます。

(参考)
http://vrc.or.jp/award2017/


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