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スマホVR 2017.09.23

同じに見えて実は… 激似なVRゴーグル3製品を徹底比較 

スマホ向けVRゴーグルのレビューをお届けしている「VRゴーグルレビュー」。今回は番外編として「GCVR 3D」「Virtoba X5」「BotsNew VR」をとりあげます。

「GCVR 3D」は全国のドン・キホーテで3,480円、「Virtoba X5」はAmazonで2,000円程度、「BotsNew VR」は全国の量販店などで定価9,990円で販売されています。

※VRゴーグルレビューとは?
Amazonや家電量販店などでさまざまな種類のものが売られているVRゴーグルは、見た目も価格もいろいろ。実際に体験すると一つ一つのデバイスごとに使用感などが異なります。Mogura VR編集部ではデバイスを実際に一つ一つ検証し、レビューしていきます。

外見はほぼ同じ しかし細かい差異も

今回取り上げる3つのゴーグルは互いに見た目が酷似しています。下の写真は並べて正面から撮ってみたもの。GCVR 3Dの本体色が黒く、Virtoba X5とBotsNew VRはそれぞれカバーに製品名が表記されている以外に大きな差異を見つけることができませんでした。


左から「GCVR 3D」、「Virtoba X5」、「BotsNew VR」

顔側はどうでしょうか。どれもシルエットが完全に一致しています。

ヘッドバンドを細かく分解してみると、各製品での違いを発見することができました。Virtoba X5(中央)の丸いパーツに製品名が表記されている他、後頭部に来るジョイントパーツは各製品でデザインに違いがありました。

まず、GCVR 3Dのものは他2つと質感が異なり、光沢の強いものになっています。また、左右のベルトと接続するプラパーツが少し大きいです。
Virtoba X5とBotsNew VRはほぼ同じですが、Virtoba X5の方には中央にVR GLASSESと刻印された装飾が施されています。

スポンジは全て同じ質感のものですが、GCVR 3Dのスポンジだけ若干幅があってしっかりしたものになっています。装着感としては、どれも大きな差はなく、重量が重い点を除けば概ね良好でした。


GCVR 3DとVirtoba X5の比較。GCVR 3Dの方がスポンジが厚手になっています。

音質、画質では性能差が

ヘッドホンの見た目は、外側から見るとすべて同じ形ですが、内側から細かくみると、GCVR 3DとBotsNew VRが同じで、Virtoba X5は若干横長な形になっています。

ヘッドホンの音質に違いはあるのでしょうか。実際に聴き比べてみました。
まずGCVR 3Dですが、全体的に籠りがちな音に感じました。ゲーム用途なら十分かもしれませんが、360度ミュージックビデオなどを視聴するには向きません。
Virtoba X5は、低音が強めに出ています。若干中音域が弱い印象は受けましたが、360度MVなどの視聴にも十分な音質です。
BotsNew VRは、Virtoba X5に近い音が鳴りますが、Virtoba X5と比べると音の広がりが弱く、近くで鳴っている印象を受けました。とはいえ、こちらも十分に良い音質です。

スマホの固定機構は全て同じものでした。

最後に、VRデバイスで重要な画質まわりを比較します。スマホはXperia Z5、アプリには『Hop Step Sing! 1st song』を用い、一時停止した状態で見え方を比較します。
Virtoba X5とBotsNew VRは、ほとんど同じ見え方でした。両者とも十分な視野角と発色を備え、比較的良好なVR体験ができます。
GCVR 3Dは、視野角、発色ともに十分な品質を備えているものの、レンズ端の歪みが大きく、気になりました。目に見えて歪んでしまうので、高品質な体験は難しいです。

見た目はそっくりだが、性能は異なる

今回は、ほとんど同じ見た目をした3つのデバイスを比較してみましたが、意外にもそれぞれ違いが見られました。また、BotsNew VRにはハンドコントローラー「ボッツニューコントローラー」が付属している点も特徴的です。他にも取り上げた3つの製品と外見が酷似しているものは多く存在します。外見が同じだからとより値段の安いものを購入するのではなく、違いをよく調べて検討してみてください。


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