今年4月、HTCはVR業界の促進のため、Vive Xという新しい1億ドル規模(約102億円)のVRスタートアップ支援プログラムを立ち上げました。最初のプログラムで承認された会社が明らかにされています。
Vive Xの総額は1億ドルです。第一弾への参加プロジェクトは非公表の10社を合わせて33社。Vive Xのメンバーは、ベンチャーキャピタルからの投資や開発へのアドバイス、VRのプロフェッショナルからの指導、ネットワーキング等の機会への参加の権利を与えられます。現在公表されている企業23社を紹介していきます。
Vive Xの支援を受けることが決定した企業
・7D-Vision 中国にあるコンピュータービジョン、グラフィック、加工処理、人間とコンピューターの相互作用に取り組む企業です。
・Action Bunker VR 台湾初のマルチプレイヤーVRエンターテイメントセンター。倉庫サイズのVR体験センターでのVRのFPSを制作するクリエイターがメンバーです。
・Apmetrix VR VRに特化した分析会社。行動・感情の追跡データを提供しています。
・App Magics MR関連の新興スタートアップ企業です。
・Augmented Intelligence VR医療用アプリに特化している会社。より良い治療を可能にするため、VR分野を拡充しようとしています。
・Breqlabs フィードバックのあるグローブ型ハンドトラッキングコントローラーを開発中。
・CLEVR VRとAR技術間にある障壁を減らす事を目的としたソーシャルネットワークの開発。そのプロセスの中で新しいコンテンツ開発を目指している会社です。
・Directive Games マルチプレイヤーVRとモバイルコンテンツを開発中のスタジオです。
・Glowstick Games 『Dark Deception』と『Dead Acres』の開発元。現在何に取り組んでいるのか詳細は明らかになっていません。
・Immersv VRコンテンツ開発者が収益を高めるための新しいVR広告プラットフォーム設計を行っています。
・Kaliedoscope VR映画のようなオリジナルコンテンツを制作するアーティストとクリエイターのコミュニティづくりを目指しています。
・Lumiere VR エンジニア、映画制作者、研究者が集まりVR映画撮影技術を模索しているスタジオ。
・ObEN 同時にあらゆる言語や声を発する事ができるバーチャルキャラクターの開発を行っています。
・Omnigames 『escape room』開発元のOmescapeのメンバーで構成された開発者。以前は、『Picturesque』の開発に取り組んでいました。
・RockVR VR体験を共有するコミュニティツールを制作する会社。
・Shortfuse ConductorVRの子会社。彼らの最初のゲーム「Convict VR」の開発を行っています。
・Surreal オンラインで友達と会えるソーシャルVRプラットフォーム。
・Teemew 同じ物理空間にいなくても、VR環境で一緒に共同作業を可能にするツール。
・Wandergate ヘッドセット内でコンテンツを人々に見せる事を優先するVR技術会社。
・Edsense 映画・CG業界のエキスパートがVRゲーム製作のために集まったグループ。
・Fishbowl VR VR企業が最良の体験をつくるため、新製品のテストをする会社。
・The Metaverse 過去の精神を復活させる事で、現代の人々を教育を手助けする野心的な企画。
この新しいアクセラレ―ションプログラムに加え、HTCは新たにVRVCAに8社のベンチャーキャピタルをメンバーシップに加え、120億ドル(約1兆2250億円)規模の資金が展開可能としています。こちらの動きにも注目です。
<参考>
UproadVR / Here Are The First 23 Companies To Join HTC’s Vive X VR Accelerator
http://uploadvr.com/vive-x-vr-accelerator-revealed/