3Dクリエイター向けに、3Dモデル等のデジタルデータの利用規約テンプレート「Uni-Virtual License(ユニバーチャル・ライセンス)」が発表されました。バーチャル空間の発展や創作物のクリエイターの創作意欲、およびユーザーが安心してバーチャル空間での活動を行える状態を作ることを目指しています。
昨今、VRChatをはじめとするVRソーシャルの流行と共に、バーチャル空間上で3Dモデルのアバターをまとって生活するという文化が生まれました。加えて、3Dモデルをアバターとして販売もしくは配布するクリエイターも現れています。
その一方で、「MMDモデル等、アバターとしての利用を想定していないモデルがアバターとして使用される」「第三者が販売されているアバターを不正に外部のサーバーにアップロードしてクリエイターの収益を阻害する」といった問題が挙げられています。
このような状況を受け、今回3Dモデル等のデジタルデータの利用規約テンプレート「Uni-Virtual License」が発表されました。
クリエイターやユーザーが安心してバーチャル活動できる状態へ
Uni-Virtual Licenseは著作権の存在を前提としつつ、クリエイター、ユーザーどちらにとっても適切に一次・二次双方の創作活動ができる文化を作ることを目的として作られた、利用規約のテンプレートです。
Uni-Virtual Licenseは、1つの「基礎条項」と8つの「個別条項」のコンポーネントで構
成されており、クリエイターは自身の作品の利用規約を、コンポーネントを組み合わせることで表明可能。作成した利用規約はURLを個別に発行でき、URLリンクを貼り付けることでユーザーに掲示できます。ライセンスの詳細はこちら。
また、「Uni-Virtual License Generator」を使えば、いくつかの質問に答えることで、自身に最適な利用規約を簡単に作成することも可能です。言語は日本語と英語に対応しており、海外ユーザーに向けた利用規約も同時に作成できます。
Uni-Virtual Licenseの個別に選択可能な組み合わせは以下のとおりです。
一律許可 |
クリエイターが個別条項で許可もしくは不許可を選択可能 |
一律不許可 |
・アバターとしての利用個人の非商用範囲内での改変およびパーツ流用 ・個人の非商用範囲内での改変およびパーツ流用を第三者に無償依頼 |
・個人の商用利用 |
・利用者自らが著作者であると偽ること |