アメリカ人テロリスト「ユナボマー」ことセオドア・カジンスキー受刑者は、1978年から1995年に渡り全米各地に小型爆弾を送り3名が死亡し23名が負傷した事件を起こしました。この事件をVR体験できるコンテンツ『Unabomber: The Virtual Reality Experience』がVive Portで配信スタートしました。対象言語は中国語と英語で、価格は559円です。
本作品は、VRコンテンツの開発と発行を手がけるHTC社のVive Studioと、ワシントンD.C.にあるニュースとジャーナリズムに関する博物館Newseum(ニュージアム)が共同作成しました。
『Unabomber: The Virtual Reality Experience』では、カジンスキー受刑者が爆弾作成に使用していた小屋の中を調査します。小屋は1996年に発見された当時の状態で再現されているとのこと。ユーザーは、小屋内を調査するだけでなく小屋に仕掛けられている爆弾を処理したり、FBI調査室で事件の調査に積極的に参加したり、事件解決の過程を目の前で目撃することができます。
1994年から1998年までユナボマー事件をアシスタントスペシャルエージェントとして担当していたTerry Turchie氏と、当時のFBIエージェントMax Noel氏の見識のもと綿密に再現されています。
『Unabomber: The Virtual Reality Experience』のVR体験についてTurchie氏は「小屋の外の森や、雪景色まで体験できることに本当に驚いています。あの日小屋へ行った時とほぼ完璧に近いくらい同じ景色です。」と語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=pN123EYWkhc
現在はVive portのみの配信ですが、今後はゲーム配信プラットフォームSteamでの配信することが予定されています。
Vive port『Unabomber: The Virtual Reality Experience』https://www.viveport.com/apps/ea8d4eee-3c9f-4f23-b060-6bc247452e82
世界中の博物館がVRへの参入を進めており、博物館で体験したり自宅で体験したりするなど多様な展示方法のコンテンツがあります。日本国内の博物館でもVR体験を楽しめる展示が行われています。
(参考)
Step Inside the Unabomber Investigation in New Interactive VR Experience / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/step-inside-unabomber-investigation-new-interactive-vr-experience/