配信プラットフォーム「Twitch」が、コミュニティガイドラインの違反行為の具体例を公開したことが、SNSで話題となっています。VTuberやVRChatアバター利用者が特に注目すべき箇所は、性的描写、年齢記載、服装に関するペナルティです。
Twitchでは未成年者(18歳未満)を危険にさらすコンテンツや活動を禁止しており、児童性的虐待コンテンツや不適切な性的行為などが含まれています。子供のような外見の架空のアニメキャラクターも性的な構成で描写することを許可しておらず、VTuberやVRChatアバターも含まれているとのこと。これらはアバターのストリーマーやオペレーターが18歳以上であっても同様です。
また、Twitchのどこかに13歳未満であることを記載すると、それがユーモアであっても、該当するアカウントを永久に無効化(BAN)するとしています。VTuberでは子どものキャラクターとして活動するケースがありますが、テキストとして記載してしまうと配信できなくなる可能性があります。
※上記2項目の記載箇所は、安全性>あなたの安全性>ペナルティ措置に関する注意事項とお知らせ[コンテンツ警告]
VRChatアバターの性的な行為への言及も。オンラインゲーム上で他のプレイヤーと性的な行為の真似を行ったり、演技したりすることは禁止されており、禁止される例の具体例として、「VRChatでの性行為の疑似体験。」と掲載されています。
※上記の記載箇所は、デリケートなコンテンツ>性的なコンテンツ>ペナルティ措置に関する注意事項とお知らせ[コンテンツ警告]
“腰”の露出へのペナルティも 海外VTuberたちから戸惑いの声
Twitchでは服装に関するガイドラインを定めており、VTuberも他のストリーマーと同じように適用されるとのこと。具体的には、「性器、臀部、腰、女性として登場する方の乳首、アンダーバストは、一般配信では常に必ず隠してください。」と述べられています。
さらに、「このルールでは、腰を隠すことが忘れられがちですが、VTuberモデルは必ずこの部位を隠すようにしてください。」と明言されていました。
Hey, in our standard guidelines we specify this [Image 1].
Note, there are contextual examples where this does not apply in our Enforcement notes [Image 2]. pic.twitter.com/eedqJ5WoFq
— Twitch Support (@TwitchSupport) October 7, 2024
Hey Sonada, apologies. We specify for those areas of the body where coverage is required, the coverage must be fully opaque; sheer or partially see-through clothing does not constitute coverage.
(Contextual exceptions apply, your outfit would be fine in a virtual oasis while in… pic.twitter.com/aRTtRj3ifR
— Twitch Support (@TwitchSupport) October 7, 2024
本件に対し、海外のVTuberたちを中心に、Twitchサポートの公式X(旧Twitter)への質問が寄せられています。VTuberの場合、ビジュアルの変更を余儀なくされ、戸惑う声もありました。
なお、フェスティバルやビーチでの服装の場合、腰やアンダーバストが見える若干露出度の高めのものでもかまわないとしています。また、VRChatなどのゲームにアップロードされるキャラクターを含むビデオゲームのキャラクターには適用されないそうです。
※上記の記載箇所は、デリケートなコンテンツ>服装>ペナルティ措置に関する注意事項とお知らせ[コンテンツ警告]
これらの背景には、一部ストリーマーが過激な配信を行ってきたことにより、配信に制限がかけられることになったという経緯も影響しています。近年TwitchでのVTuberの利用やVRChat配信が盛んとなっていますが、配信者側が活動継続のために上記のガイドラインを踏まえておく必要がありそうです。
Twitch コミュニティガイドラインのURLはこちら。
https://safety.twitch.tv/s/article/Community-Guidelines?language=ja