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VTuber 2018.12.22

ときのそら・銀河アリスのARライブレポ!そこで見た“VTuber音楽シーンの進歩” とは?

2018年12月17日、東京・タワーレコード渋谷店にて「TUBEOUT! Vol.1」が開催されました。本イベントには、銀河アリスときのそらに加え、シークレットゲストとして天神子兎音も出演。ライブにトーク、あっという間に時が過ぎたイベントの模様をお届けします。

ときのそらと銀河アリスが会場のファンへ向けて意識調査を実施!

イベントが開幕するまでのあいだ、モニターにはVTuberから寄せられたメッセージが流れていました。富士葵やYuNi、かしこまり、響木アオなどなど、大勢のVTuberからイベント開催を祝う声が届いていました。

開演を予感させる音楽とともに、会場のファンたちも興奮冷めやらぬ様子。まず最初に、ときのそらが登場し、「スイートマジック」を披露。かわいく歌う姿に1曲目からボルテージがマックス。曲が終わるころには、彼女の歌声に観客も魅了されていました。

その勢いを引き継ぎ、今度は銀河アリスが登場。「侵略のススメ☆」「太陽曰く燃えよカオス」を2曲続けて、キレッキレのダンスパフォーマンスで地球人類さんを盛り立てます。今回、特別に用意した衣装もここで初お披露目され、肌色多めのセクシーな銀河アリスに観客もメロメロ。

会場のテンションが上がりっぱなしだった3曲を終え、ファン参加型コーナー「そらリス意識調査」へ。このコーナーは、会場限定で表示されたQRコードを読み取り、2人からの質問を「YES」「NO」で答えるというモノ。そのうち、YESを選んだパーセンテージがスクリーン上に表示され、全6回でいかにその数字を減らさないようにできるか、チャレンジしました。

先攻はときのそら。100%であることを予想しながら、「2人のチャンネルを登録してる人」という質問をします。「さすがに(そんな人)いないでしょ!?」と、ツッコミを入れる銀河アリス。アンケート結果は90パーセントでした。それを見た銀河アリスは「10パーどうした!」と声を荒げ、逆にときのそらは「90%は高いよ」とフォローを入れていました。

続く、銀河アリスの「2人のグッズを買ってくれた人」は74%。ときのそらの「今日がライブ初参加の人」はガッツリパーセンテージが減ってしまいましたが、25%と順調にクリアーしていきます。

25%より低い質問を考えていた銀河アリスですが、そこで思いついたのが「私より頭がいいと思う人」。この発言には会場がどよめき立ち、ときのそらも「違うだろ」というような表情を浮かべていたと、銀河アリスが暴露。

仕方がないので質問を変え、「今日の朝に食パンを食べた人」に。内容の変更が功を奏し、12%でみごと成功。あと2つでクリアーまで差し迫り、ときのそらは「名前にそらが入っている人」と会場に問います。そして出た結果が2%でした。

最後は銀河アリスが1%を出すことでクリアーとなります。そこで銀河アリスは「UFOを見たことがある人」と、とっておきの質問をしましたが、11%もの人がUFOを見たと証言しました。やさしいファンが多かったようですね。会場では、ときのそらが1と被っていたために、1%に見え大歓声が上がっていましたが、実は11%だったということも。

特別にときのそらに1回だけリベンジのチャンスが与えられると、「女の子はいますか?」と最後のアンケート。6%であえなくチャレンジ失敗になりましたが、会場に訪れてくれたファンには感謝を伝えていました。

オリジナル曲でファンを熱狂の渦に巻き込む

意識調査も終え、ここからは後半戦。再びQRコード読み込んだスマートフォンを見てみると、画面が切り替わり「TAP」というボタンが。これを押すことで、2人の背後には星が流れる仕組みになっていました。銀河アリスとときのそらは「大変だけど、タップしながらサイリウムを振ってね!」と呼びかけ、再び2人によるライブパートに。

まずはときのそらが2曲披露。「未練レコード」と歌う曲名を口ずさむと、会場からは大歓声が巻き起こります。会場一面、彼女のイメージカラーである青で染まり、背後に星が流れるさまは夜空の下で行う一夜限りのライブのよう。

続く、2曲目はロック調の「海より深い空の下」。本楽曲はこのライブで初解禁、しかもサプライズ披露でした。初めはなんの曲か戸惑いを見せながらも、次第にそらともも適応していきます。オリジナル曲だと、ときのそらから明かされたときは会場が揺れるほど喜ぶ声が響き渡りました。

今度は、銀河アリスのターン。ときのそらから「銀河アリスちゃんもオリジナル曲を歌ってくれるそうですよー!」と伝えられ、銀河アリスにバトンが渡されました。銀河アリスは、先日リリースされた「someday someday」を、全身全霊でダンス。普段はひょうひょうとしている銀河アリスですが、想像しえないほど可憐な姿がそこには映し出されていました。

ときのそらのサプライズに続き、銀河アリスも未発表の楽曲「Brandnew Days」で観客を驚かせます。踊りで独特な世界観を創り上げる銀河アリスに、地球人類さんの心は完全に侵略されていました。

あいだのMCでは、それぞれがオリジナル曲について語ってくれました。ときのそらは「『未練レコード』はリズミカルでノリノリになれるところが好きです」「『海より深い空の下』はしっとりした曲調から張り上げるところが、歌っていて楽しくなると思うので、ぜひみんなにも歌ってほしいです」と曲のなかでどこを気に入っているか紹介。

「『someday someday』の歌詞を見たときは、アリスにとっての地球人類さんだなと。気持ちを込めて歌った曲なので、本当に宝物なので、地球人類さんたちにジーンと聴いてもらいたいと思いました。」「『Brandnew Days』はアリスの弱い一面も見せちゃったりだとか。お銀もみんなのそばにいるよ、というのことも歌詞に込めているので、お銀を身近に感じてほしいと思いました!」と、ファンに感謝を込めながら銀河アリスもコメントしました。

馬の耳に~?!」「念仏~!!!!」と事前に動画内で決めていたコール&レスポンスもバッチリ行い、最後はときのそらによる「太陽系デスコ」と「ダンスロボットダンス」。観客に「一緒に歌おう!」と煽り、全力で盛り上がります。「ダンスロボットダンス」では、銀河アリスもダンスや合いの手を入れ、会場を熱狂させます。

銀河アリスとときのそらが創り上げてくれた楽しい時間もあっという間。最後のコメントでは、「Vol.1ということはー?」(ときのそら)、「3もある!」(銀河アリス)、「2は?」(ときのそら)と相変わらずなやり取りも見せ、いったんイベントは閉幕しました。

アンコールには天神子兎音が登場!

2人の姿が見えなくなると会場からは「アンコール!」との声がこだまします。しばらくして、ステージには天神子兎音の姿が。彼女もまたオリジナル曲「フーアーユーなんて言わないで」で、会場のボルテージを再び上げていきます。

観客もばっちり銀河アリス×天神子兎音のコラボ動画をチェックしていたようで、「子・兎・音、子兎音様!」と急なゲストの楽曲にも完璧にコール。もしかしたら会場には神官も紛れ込んでいたのかもしれません。

ラストは3人で「いけないボーダーライン」をクールに熱唱。ファンもここで燃え尽きても構わないというほど、盛り上げに一役買っていました。曲を歌い終えると、天神子兎音は「次はメインで出してね」と言い残し、ステージ裏へ。

いよいよ本当の閉幕時間に近づき、感謝の言葉を述べる銀河アリスとときのそら。最後は「そらとものみんな」「地球人類さん」「「今日は本当にありがとうございました!」」と感謝の言葉を述べて、イベントは終了しました。


今回のイベントは、11曲中5曲がオリジナル曲という異例な内容となっていました。これまでVTuberのイベントといえば、アニメソングやボーカロイドのカバーが大半でしたが、「TUBEOUT!」は披露された楽曲の約半分がオリジナル曲。このことからVTuberの音楽シーンにおける進歩がうかがえたイベントだったと言えるでしょう。

また、未発表の楽曲をサプライズ形式で披露したことで、驚きや嬉しさ、さまざまな感情が入り乱れるイベントとなり、ファンからの満足度は高かったに違いありません。

ときのそらも言っていたように、Vol.1と付いているのなら2、3と続いていくはずです。ですから、会場に訪れることができなかったファンや今回のイベントを中継で見て興味を持ったかたには、ぜひとも次回参戦して現地でしか味わえない空気を感じていただきたいです。


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