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話題 2022.07.13

牛乳がカニクリームコロッケに変わる? 飲食物の味と見た目を変える装置が発表

飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV2」(Transform The Taste and Visual appearance)が発表されました。特殊な溶液とインクを食べ物に噴霧・印刷することで、一例として牛乳をカニクリームコロッケの味と見た目に変化させられます。

「TTTV2」は明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授が開発。ディスプレイ上の透明フィルムに食べ物の味を噴霧・混合する「味わうテレビ TTTV」の発展機となります。

仕組みとしては、味と見た目を変えたい食べ物(以下、A)と、変える先の食べ物(以下、B)の双方を味覚センサーで計測し、味の差を算出。その後、味溶液を噴霧混合し、「味の差」をAにかけることで、Bに近づけるというもの。さらに、可食インクを印刷することで、見た目もBに近づけることができます。

発表された出力例として、牛乳(=A)をカニクリームコロッケ(=B)の味と見た目に変える、という事例が紹介されています。この技術を応用すれば、家庭料理をプロの味付けに変化させたり、アレルギー持ちの人でも体験できる食べ物を生み出したりも可能になるようです。

7月10日(日)には、「TTTV2」を用いた牛乳をカニクリームコロッケの味に変えるデモンストレーションが、TBS系特番「アブノーベルSHOW これがまさかの大発見!?」にて放映。甲殻アレルギー持ちのジャングルポケット・太田博久さんや、バカリズムさん、バイきんぐ・小峠英二さん、井桁弘恵さんらが実食しました。

また、「TTTV2」についての研究成果、およびカニクリームコロッケの「再現レシピ」は、9月1日〜9月3日に福知山公立大学で開催される情報処理学会「エンタテインメントコンピューティング2022」にて発表される予定です。

(参考)明治大学


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