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イベント情報 2016.12.23

「デジタルの化石」で環境保全を推進 イギリス発のVRインスタレーションとは?

イギリスのクリエイティブスタジオ Marshmallow Laser Feast (MFL)が、最新のVRインスタレーション『Treehugger : Wawona』を発表しました。同スタジオは、最先端の技術を通して人間の知覚を探求しています。今回、ロンドン自然史博物館とスタンフォード大学の有力な研究者との共同で作品を発表しました。

『Treehugger : Wawona』では、アートと技術を使って、森林伐採問題を提起。森林伐採が抑制されることを試みています。最初の章では、カリフォルニア州にあるセコイア国立公園の巨大なセコイアの木が登場。この木を「抱く」というコンセプトの作品です。作品タイトルである「Wawona」とは、地元ネイティブアメリカンのミウォクの言葉で、樹木の精神的な守護者と考えられているニシアメリカフクロウの声を真似たものです。

MFLは、希少で絶滅の危機に瀕している樹木のバーチャルアーカイブを作成しています。

『Treehugger : Wawona』では、CTスキャンやLIDARを使用して詳細なテクスチャを製作。こういった「デジタル化石」と人々が自然界に触れられる仮想空間をつくる事で、環境保全活動を推進しています。

音風景を取り入れた樹木の抽象的なビジュアルに加え、バイオシグナルを超音波処理してつくられたサウンドにも注目です。

『Treehugger : Wawona』は、12月14日~12月28日まで行われているイギリスのSouthbank Center Winter Festivalにて、HTC Viveでの体験が可能になっています。その後、3月20日から3月27日までオランダのエイントホーフィンで行われるSTRPビエンナーレでも体験が可能となっています。

<参考>

VR Focus//Marshmallow Laser Feast Launches Treehugger: Wawona at London’s Southbank Centre Winter Festival

http://www.vrfocus.com/2016/12/marshmallow-laser-feast-launches-treehugger-wawona-at-londons-southbank-centre-winter-festival/

※Mogura VRはVR Focusとパートナーシップを結んでいます。


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