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VTuber 2019.05.13

VTuber斗和キセキ、クラウドファンディングで1475万円を調達 目標額の147倍、全額を“生首”制作の資金に

VTuber(バーチャルユーチューバー)の斗和キセキさんが4月中旬より行ったクラウドファンディングの達成を報告しました。その内容は、インスタをやるために斗和キセキのめちゃくちゃリアルな生首を作りたいというもの。目標金額10万円でスタートしたこのプロジェクトは、開始8分で目標を達成し、最終的に14,757,500円(目標金額の14757%)の支援を獲得しました。

目標と比較して、あまりにも規格外な支援額を獲得してしまった斗和キセキさん。本記事では、彼女に一体何が起こったのかを順を追って解説していきます。

目標金額10万円から開始したクラウドファンディング

斗和キセキさんは、3月1日にVTuberとしてデビュー。バーチャルながら悪役プロレスラーやバンドなど、リアルの人間とのコラボを行うユニークな動画を配信してきましたが、背中の三角形が機動戦士ガンダムシリーズのモビルスーツ「アストレイ レッドフレーム改」に似ていることがきっかけに注目を浴び、Twitterのフォロワー数が1日で5万人に到達しました。

そんな斗和キセキさんが4月13日より実施したクラウドファンディングは、「インスタ(Instagram)をやるために斗和キセキのめちゃくちゃリアルな生首を作りたい」というプロジェクト。画面内から出られないVTuberであることからファッションやメイクができないため、「自身の頭を模した生首を作れば、マネキンの首と取り替えて服を自由に着せ替えて写真を撮れるのではないか?」といった内容でした。


(CFページより、イメージ図)

オーダーメイドのアニメマスクが10万円ほどであることから、目標金額は10万円に設定。支援金額が10万円を超えた場合、その金額はすべて生首のクオリティを上げるためだけに使うとの公約を掲げ、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にてプロジェクトを開始しました。


(純金製のイメージ図)

このときは50万円なら3Dプリンタを使用、100万なら彫刻士に依頼できるとし、それ以上の500万なら生首が純金製、1000万なら「キャタピラがついた自立駆動式のハイテク生首」と冗談混じりに答えていましたが、本人も運営スタッフもこの時点では本当に1000万を達成することまでは想定してなかったように思われます。

増え続ける支援額、ついには運営会社の資本金も超える事態に

プロジェクトをリリースした斗和キセキさんでしたが、インパクトのある企画によってツイートが拡散し始め、開始わずか8分で目標の10万円を達成。翌日には支援者が300人を突破し、支援総額は1200%の120万円を獲得しました。

その後も順当に伸び続け、200万、300万と増えていく支援額。しかし一度「すべて生首のクオリティを上げるためだけに使う」と掲げた以上、どうすれば生首の制作に300万円を使えるかという問題にぶつかってしまい、スタッフも困惑している模様がうかがえます。全身を作るという案もあったものの、それでもあくまで“生首”のクオリティを追求することに徹底したいとのこと。

その様子が興味を持たれたのかさらに拡散され、クラウドファンディング終了間際の駆け込み需要に支援が殺到し、総額は400万、500万とどんどん伸びていきます。ついには運営会社の資本金を超え、合わせてTwitterのトレンドに「会社の資本金」というワードが並ぶという異例の事態に。

終了直前にはCAMPFIREのページが落ちるという事故が発生しながらも、最終的に支援者3,794人、支援総額は14757%の14,757,500円という驚異的な数字を叩き出して、プロジェクトは無事(?)に目標を達成して募集が締め切られました。同時に、Twitterフォロワーは10万人、YouTubeチャンネル登録者数は7.7万人を超えました。

その企画力やリアクション、話題性に合わせ、面白いものを見たいファンの後押しの結果、ふたたび大きなバズを見せた斗和キセキさん。生首の制作過程を動画にすることを予定しており、一体どのようなものが完成するのか、そして今後もまたインパクトのある企画を見せてくれるのではないかと、今から楽しみです。

■関連リンク
斗和キセキ 公式Twitter
斗和キセキ YouTubeチャンネル

(参考)斗和キセキ クラウドファンディングページ斗和キセキ 公式Twitter


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