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VTuber 2022.12.03

YouTube海外公式がPodcastでVTuber特集 ホロライブVTuberやカバー社の谷郷代表もコメント

YouTubeの公式チャンネルで、VTuberを特集したポッドキャスト「The Rise of the VTubers – Like & Describe」が公開されました(※英語音声)。特別ゲストとしてVTuberの、がうる・ぐらさんやMori Calliopeさん、カバー株式会社の谷郷元昭代表などが音声で出演しています。

今回のVTuber特集は、ポッドキャスト「Like & Describe」の第1回番組という位置付け。番組のホストは、YouTubeチャンネル「Game Theory」のプロデューサー、MatPatさんが務めています。

番組では、VTuberが流行し始めた時期、普及のキッカケなどの“議題”を、有識者やVTuber本人のコメントを挟みつつ、MatPatさんが自説を語ります。前半は、VTuberという概念が生まれた時期や、日本文化がどのように影響を与えたかが論じられました。

2017年頃から台頭の兆し

YouTubeの文化&トレンドインサイト部門を率いるEarnest Pettie氏は、(ポッドキャストの主な視聴層である“海外勢”にとっては)VTuberが新しいトレンドに見えるものの、実際には2017年頃から“動き”があったことを指摘。同年の視聴回数は年間約1,600万回に達しており、翌年2018年には、約4億回まで伸びていたことを明かしました。現在の再生数は、月間15億回に達しているとのこと。

VTuberの躍進には、日本のアイドル文化が深く影響しているとPettie氏は説明。これまでアイドルを育成するためには、街頭でのスカウトなどが必要だったのに対して、VTuberは、企業側が“キャラクター”をPCで作成できるという、実務面のメリットが存在する点にも触れています。

技術の進歩が大きく影響

MatPatさんは、VTuberのことを知ったとき、まず初音ミクを連想したそうです。ただ、VTuberが大きな注目を集めるようになったのはその10年後と指摘。現在、VTuberが大きく注目されるようになった理由のひとつは、VRをはじめとする技術の進歩と普及が関係していると述べています。

また、VTuberが最初に登場した日について、MatPatさんはキズナアイがデビューした、2016年12月1日がその日であるとしました。Pettie氏は、キズナアイが、現実世界とバーチャルの“ギャップ”を取り払ったと解説しています。

VTuberを見る“海外勢”が大幅増加

ポッドキャストでは、大手VTuberグループの「にじさんじ」と「ホロライブ」も扱われ、谷郷代表が「ホロライブ」の戦略についてコメントしました。代表によると、国内ではゲームやアニメを好む層を主要ターゲットとして想定しており、海外に対しても同じ戦略を採用しているとのこと。

YouTubeでVTuber関連の動画を視聴する、海外(日本以外の)ユーザーが増加していることも番組では触れられました。YouTubeのトレンド追跡業務に携わるマエオカマコトさんは、2018年、VTuber関連動画の総視聴回数のうち、海外ユーザーが占める割合は、24%だったのに対して2021年には65%まで伸びていることを明かしました。

なお、番組後半では、Mori Calliopeさんも登場。なぜVTuberとして活動しているかを語りました。「完全に自分らしく、そして見た目を気にせずに、好きなことを行える」ことがVTuber活動の好ましい点であるそうです。

詳細はこちら。

(参考)YouTube


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