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イベント情報 2015.10.06

【体験レポ】東京ゲームショウ2015(TGS2015)で見つけた期待のVRコンテンツ

9月17日から20日まで開催された東京ゲームショウでは、Oculus 、ソニー・コンピュータエンタテインメンといったハードウェアを手掛けるメーカーのブースが引き輪目立っていました。しかし、他にも、インディゲームデベロッパーのブースなど会場のいたるところで、Oculus Riftなどを使った様々なVRゲームが展示されていました。筆者が体験したVRコンテンツの中からキラリと光るものをいくつかご紹介していきます。

株式会社南国ソフト 競技かるたゲーム「Miyabi VR」

こちらのプロモーション動画は旧バージョンのもの

袴姿の女の子と競技かるたで対戦するゲームです。

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Oculus Riftと赤外線センサーで手を認識するLeap Motionを使用しており、自分の手がVR内に表示されます。現実同様にかるたを取ることができます。
音声で上の句が読まれ下の句を探すのですが、対戦が始まる前に暗記時間が設けられているなど現実の競技かるたと同様のルールです。VRだからこその工夫も色々と仕組まれていました。勢いよく手を伸ばすと札も勢い良くふっとんでいきます。お手つきをすると足元が爆発し目の前が炎に包まれ、対戦者に札を取られると自分の顔に向かって札が飛んでくるなどVRならではのど派手な演出もあります。

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目当ての札を探すために左右上下キョロキョロ動かしますが酔うこともなく快適です。
VRでプレイするカードゲームは、動きが無さすぎてあまりおもしろくないのではないかと、興味を感じていませんでした。しかし、体験してみるとわかるのですが、周りがどれほど騒がしくともVRという全く違う空間でプレイすることは、プレイに集中でき、VR空間をゆっくり味わうこともできてとても魅力的です。

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あとは対戦終了後に女の子が駆け寄ってきてみつめながら「また対戦しましょうね」と言ってくれたら負けても満足です

実際にプレイした際の動画

MSI & G2A Land  VR Game 「ROLLERCOASTER」

PCメーカーのMSIが展示していたのは、Oculus Riftでは数多く作られているジェットコースターのコンテンツでした。
VRのジェットコースターといえば、スリルが現実以上でしかも酔わないことで群を抜いているのが「Urban Coaster HARDMODE」です。この「ROLLERCORSTER」はスリルこそまったく及びませんでしたがコースがかなり長く作りこまれていることが特徴でした。、岩が落ち、ドラゴンが火を吹き、無数のカラフルなボールが落ちてくるなど演出が色々とあってアトラクションっぽさが出ていた点と、映像が綺麗でカラフルである点は思わず目を奪われました。
ジェットコースターのコンテンツは楽しい半面、視界が揺れるため酔いやすいのですが、ループで1回転しても、キョロキョロ見回しても全く酔わなかった点も素晴らしいです。
スリルはイマイチでしたが、楽しめるジェットコースターでした。

実際にプレイした際の動画

株式会社ブレインストーム「水没都市〜シマダシステム」

プレイヤーはダイバーとなり、水没した都市からDNAの欠片3つを潜って回収し、軌道エレベーターに載せるというゲームです。

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シマダシステムはOpenStreetMapの地図情報をもとに現実の都市をゲームの舞台にできるモデリングシステムなのでステージは難易度順に新宿、秋葉原、ニューヨークがありました。筆者は新宿を選択。よく知った場所を水の中で上から眺めるのは不思議な気分です。

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Oculus Riftを被っているので、おそらくヘルメットをつけているであろうダイバーであることに違和感がありません。真下を向いてコントローラーで深く進むと潜水します。DNAの探査にはソナーを使います。ソナー音がヘッドホンから聞こえると海中探検をしている気分になって一気にテンションがあがりました。DNAを回収した後は真上を向いて進むと上昇です。VR内で移動するコンテンツは多くありますがジャンプや落下以外で上下の移動をするものは多くありません。水の中の移動は新鮮です。水の抵抗があるので移動スピードは遅くなります。酔いを感じない工夫になっていると同時に実際に水の中を進んでいる点が現実と同じでした。

実際にプレイした際の動画

ジェムドロップ株式会社 「チャーリーとヘディング工場」

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奥にある大砲から打ち出される球をヘディングで積み重なったお菓子の山や、的に当ててポイントを稼ぐピンボールのようなゲームです。的に当たると足元の床が開きお菓子が落ちてきて高得点です。

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球の当たる角度が現実のヘディング同様なので、額の正面に当たれば真っ直ぐ、額の右なら右側に飛びます。球の下部分にヘディングできれば大きく弧を描いて遠くに飛び、上部に叩きつけるようにヘディングすれば勢い良く真っ直ぐ地面に向かっていきます。ただし頭に当たった感触はないので思った通りの場所に打ち返すのは難しかったですが、酔いもなくドカーンと壊れる様は爽快です。
ヘディングはOculus Riftのみで遊べるため非常に手軽に誰でも楽しめます。
開発を手がけたジェムドロップはVRコンテンツを初めて作ったとのこと。左右上下を見回すような演出、そしてゲームの世界で体を動かす体験は楽しく、というVRの魅力の活かし方が素晴らしかったです。
ゲームとしての難易度も丁度よく設定されていました。

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体験者が頭を前後に振ってる動きも目を惹くため数十分待ちの行列ができていました。待っている間、自社制作で配信中のパズルゲームアプリで遊んでもらうという取り組みも宣伝と待ち時間を飽きさせないよいアイデアですね。
これからのVRコンテンツに期待したくなる非常に面白い作品でした。

実際にプレイした際の動画

チームEGG株式会社 「ビートマジシャンズ」

Oculus Rift用リズムゲームです。上左右に見えるリングを通過してくる石を、リングが光るタイミングで手を伸ばで触れるとポイントゲットです。

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Kinectを利用しているのでリングと同じ方向に手を伸ばすだけの簡単操作。まわりからみたら上や左右にぴょこぴょこ腕を曲げ伸ばしているのでかなり恥ずかしい見た目で注目もされます。HMDを被ってるのでまわりの目を気にするのはあきらめ、プレイに夢中になってしまいました

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背景は全天球写真でキャラクターは立て看板、飛んでくる石が通過するリングと自分の手の位置は離れているから触った感触はありません。しかし、アーケードゲームのように平面の画面を見て遊ぶのと違い、曲に合わせて奥の方から自分のとこへ飛んでくる石に向かって手を伸ばすのは、より三次元的でとても楽しい体験でした。

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実際にプレイした際の動画

宝塚大学東京メディア芸術学部 「KOTATSUTAKO」

ダンボール型のデバイスGoogle Cardboard用シューティングゲームです。移動と射撃は自動で行われ、照準は見るだけなのでとても簡単です。空中都市の市街地に浮いている赤と青の的をひたすら撃ち落とすだけですが、左右の建物の影や上空の飛行船のお腹に浮いていたりとかなりキョロキョロ見回さないとなりません。それだけ頭を動かしても酔いにくくできているので純粋に楽しめました。

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