イラストで描かれたバーチャル魚のグッピーを、現実空間で飼うことのできるAndroid向けARアプリ「Tendar」の配信がスタートしました。ユーザーはスマートフォン越しに、空間の中に浮かぶグッピーを現実世界に映し出し、育てることができます。
表情をスキャンして成長するAIグッピー
「Tendar」の特徴的な点は、他の育成ゲームのように、グッピーにただ餌をあげて飼育するのではありません。ユーザーの喜怒哀楽の表情や友人たちとのコミュニケーションが餌の源になり、グッピーが成長していきます。
ほかにも、グッピーと一緒に街中を探索し、現実世界にある電話ボックスやサッカーボールなどの物をコレクションすることができます。ハーモニカやポスト、道路標識など200種類の物をスキャンすることが可能とのことです。泣いたり怒ったり笑ったりなどのユーザーの感情表現と、現実世界に存在する物を集めていくことによって、AIを持つグッピーの性格が形成されていきます。
開発元は独特な世界観を展開
このアプリを開発したTender Clawsは、LAを拠点とする同社は、ディレクターとライター、デザイナー、コーダーが在籍し、アート・テクノロジー・ゲームを融合させた独特な作品を作り出しています。2018年5月には、Oculus Goに対応したVRアドベンチャーゲーム「Virtual Virtual Reality」をリリースしており、人間が人工知能（AI）の顧客のために労働をこなす世界という設定の下、VRの中でVRを体験するという不思議な体験を提供しています。Oculusストアで高評価を取得している「Virtual Virtual Reality」の詳しい体験内容はこちらの記事で紹介しています。
配信はAndroidのみ
ARアプリ「Tendar」は現在、Android向けにのみ無料で配信されており、iOS向けに配信されるかどうかについては発表されていません。
アプリはこちらからダウンロード可能です。
Google Play Store 『Tendar』
（参考）UploadVR
