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話題 2023.04.01

MoguLive特集「VRで学ぶ」のお知らせ

MoguLiveでは4月にかけて、特集企画「VRで学ぶ」を実施します。期間中はMoguLiveにて、定期的に記事を掲載する予定です。

4月を迎え、進学や就職など、人生のステージが大きく変わる人も多いはず。そして環境の一新に合わせて、新しいことを学びたいと考える人も少なくないでしょう。そんな「学びの場」は、いまや教育機関や地域のコミュニティセンターだけでなく、VRの世界にも広まり始めています。

特集企画「VRで学ぶ」では、「VR(あるいはメタバース)で学ぶとはどういうことなのか」を、VRChatで活動する学術コミュニティや、VRやメタバースを活用する学校法人・団体へのインタビューなどを通して掘り起こしていきます。春を迎えるにあたり、バーチャルの世界に「学びの場」を見つける一助となればと思います。

巻頭言にかえて:自由で広大な「学びの場」へ漕ぎ出そう

なにか、新しいことを学びたい。

そう思った時にどうするべきか。「本にあたる」と答える人は多いだろう。いまなら「ググる」と答える人もいるかもしれない。しかし、どこかのタイミングで「詳しい人に聞いてみる」と思う瞬間が、学びの途上にはよく訪れる。そして時には「実際にやってみる」へ転じることもあるだろう。

しかし、現実世界にはまぁまぁ制限が多い。関東に住んでいる人が、北海道に住んでいる人へ直接会いに行くことは、気軽にはできない。国外であればなおさらだ。そして、「実際にやってみる」ための場所や資材を確保するのも大変だ。ものによっては不可能なものもあるだろう――宇宙や数百年前の世界を訪れることは、今の人類にはまだまだ難しい。

バーチャルの世界は、そんな現実の制限を壊してくれる。世界中の人間が、24時間いつでも一つの場所へ集まることができる。科学実験の再現はもちろん、ロケットの打ち上げや宇宙遊泳、過去の事件の追体験だってできる。必要があれば、実名はハンドルネームで、肉体はアバターで覆い隠すこともできる。新しく学ぶ上で「現実の自分」という殻が窮屈ならば、自由に脱ぎ捨てることができるのだ。

「Meta」への社名変更以後、2022年は空前絶後ともいえるメタバースブームが起きた。投機的な加熱も続く中で、エンタメやビジネスなど領域で大きく注目を集め、一大イベントや業界団体設立など、熱量のこもった動きはまだまだ続いている。一方で「学び」の文脈では、やっと注目が始まったばかりだろう。だが、そのポテンシャルはエンタメやビジネスをもしのぎ得ると、この領域のプレイヤーたちは行動で示し続けている。

様々な「重力」から解き放たれ、より自由に学びに行ける。知的好奇心が広がる「学びの場」は、VR・メタバースの世界にはたしかに広がっている。本記事が、あなたの学びの船出に必要な海図の一部となれば幸いだ。

(文:浅田カズラ)


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