ASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」と、ARグラス大手のXREALは、米国ラスベガスで開催中のCES 2026にて、コラボレーションモデルとなるARグラス「ROG XREAL Glasses R1」を公開しました。ディスプレイを表示するタイプのグラス型ディスプレイです。
「ROG XREAL Glasses R1」の最大の特徴は、ARグラスとして世界初となる240Hzのリフレッシュレートを実現した点。「ROG Ally」などのハンドヘルドPCやコンソール機の映像を、まるでハイエンドモニターを持ち運ぶかのような感覚で体験できるデバイスとして設計されています。
世界初となる240Hz駆動のマイクロOLEDを搭載
「ROG XREAL Glasses R1」は、「XREAL One」シリーズを展開するXREALの光学技術をベースに、ROGが求めるゲーミング基準の映像品質を追求したモデルとのこと。
ディスプレイには最新世代のマイクロOLEDパネルを採用。解像度は片目あたりフルHD(1920 x 1080)、視野角(FOV)は57度。着用者の約4メートル先に171インチ相当の大画面が表示されます。
最大の特長は、240Hzという高いリフレッシュレートです。従来の一般的なARグラスが60Hz〜120Hz駆動であったのに対し、本機は競技性の高いFPSやアクションゲームにも耐えうる滑らかな描画を実現。さらに、ユーザーの動きから映像表示までの遅延(Motion-to-Photonレイテンシー)を3ミリ秒以下に抑えており、遅延にシビアなゲーマー層を強く意識した仕様となっています。
「ROG XREAL Glasses R1」は、単体のディスプレイとしてだけでなく、ROGのハードウェアエコシステムの一部として統合されています。
特にハンドヘルド型のポータブルゲーミングPC「ROG Ally」シリーズとの親和性は高く、USB-Cケーブル1本で接続するだけで、7インチの携帯機が大画面ゲーミング環境へと拡張されます。また、付属の専用ハブ「ROG Control Dock」を使用することで、HDMI 2.0やDisplayPort 1.4を介してデスクトップPCや家庭用ゲーム機とも接続が可能。複数の入力ソースをシームレスに切り替えられます。
XREALの空間ディスプレイ技術と快適性
ハードウェアの基礎設計には、XREALが培ってきたノウハウが投入されています。独自チップ「XREAL X1」を搭載することで、頭の動きに合わせて画面を空中に固定する「アンカーモード(3DoF)」などの空間表示機能に対応。遅延と画面の揺れを抑え、長時間プレイでの酔いを軽減します。
また、環境光に合わせてレンズの透過度を変更できる「エレクトロクロミック調光」機能を搭載しており、明るい場所でも没入感を損ないません。オーディオ面ではBoseの技術を採用したスピーカーを内蔵。重量は約91gに抑えられており、長時間の装着でも負担が少ない設計となっています。デザイン面でもROGらしいサイバーパンクな意匠が施されているのが特徴です。
「ROG XREAL Glasses R1」は、2026年上半期にグローバル市場での出荷を予定しています。価格は現時点で未定です。
これまでハンドヘルドPCユーザーの間では、ハンドヘルドPCの画面サイズを補う手段としてARグラスを組み合わせる運用が定着しつつありました。「ROG XREAL Glasses R1」は、ハードウェアメーカー公式がタッグを組んでその最適解を提示した形となります。リフレッシュレート240Hzというスペックは、ARグラスが単なる映像視聴デバイスを超え、本格的なゲーミングギアとして進化を遂げたことを示唆しています。
(参考)ASUS ROG プレスリリース



